アーサ秋山『英会話のステップ』(昭和11年!)に学ぶYesNoの使い分け




 

引き続き、上級英語教材『英会話のステップ』を読んでいきます。

今回は、Yes, Noの使い分けについて。相変わらずレベルが高いです。

 

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国立国会図書館デジタルコレクション – 英会話のステップより

YesとNoの使い分けは昔から難しかった

記述を見てみます。

YesとNoの使ひ分は日本人には相当難しく随分間違って使用され易い。而も日本人は此のYesとNoだけ振り廻す。

それで、「日本人の英語とハリウッドの男女優の extra とかけて何と解く」などと謎にまで作られてゐる。

あちらではエキストラを Yes-man, yes-girlと云ふが director(監督)の命令のまゝに自由にあやつられ丁度あやつり人形の様に動かなければならないからだ。

之と肩を並べて邦人の英語は常にYes, yes (ハイ、さうですとも、本当ですよ)と云ふのみである。

日本語では何んでもハイハイでお茶をにごせるかも知れぬが英語ではさにあらず yes と no の使ひわけを知らず随分 fire (首)や go home (お暇)になる海外労働者もあるし失敗談もある。

 

などと皮肉たっぷりに言われます。この本は基本的に著者のアーサ秋山が、かなり上から目線で語っています。

 

Is he a bad boy? (彼は不良ですか)の問い

同意なら Yes, he is.

否定なら No, he isn’t 又は is not (強い)で無難であるが、之が

Isn’t he a bad boy? (悪人ぢやありませんか)の場合

「はい、悪人ではありません」は No, he isn’t.

「いいえ、善人です」は No, he is (a good man). である。

Yes, he is.と返事をすれば同意。 No he isn’t. なら不同意である。

相手がどんな風に問ふても同意なら Yes. 不同意なら No. で日本文のいいえ、はい、に捉はれてはならぬ

 

基本ですね。ですが意外に会話の実践の場では、「Yes, I don’t think soなどと混ざってしまう」というようなことが言われています。

 

喧嘩腰の時は Oh, yah. と言え!

以下、問答集の例文がずらずらと続きます。

ごく簡単に見出しと内容を拾いますと

 

此処に無駄あり

→問いにはYes, Noくらいで十分だ。Do you like fish? に Yes, I like fish very muchなどとかたくるしく言うな。

 Looks like rain, doesn’t it? には Yes, it does. (Certainly does.)でOK。

 

Not の使ひ方

→Do you go to Ginza every night?  — Not every night.

 You are always there, aren’t you? — Not always.

   How’s your business? — Not bad, thanks.

   You speak English very well. — Not much.

 

Yes と No の中間の返事

Are you going to Kamakura this summer? — 1. Maybe.  2. Perhaps.  3. Probably.

Do you love her? — Maybe yes, maybe no.(Yes か No か云へないね。)

 

無言の返事(喧嘩腰の時)

喧嘩腰の時 Yah の前に Oh をつけて Oh, yah! 日本の「おや」を「おーやー」の如く長く延ばして発音す。

You are a little too fresh! 貴様少し生意気だぞ! — Oh, yah! 成程ね(馬鹿にした様な表情して)

 

「おーやー」は参考になるwww