あにいもうと室生犀星の原作とドラマの違いを比較!続編小説もある?




あにいもうと」原作とドラマの「あに」と「いもうと」の設定の違いがなかなか面白いです

「あに」と「いもうと」の兄弟愛、そして赤座一家の生活を描いた「あにいもうと」

原作は、作家で詩人の室生犀星。1934年7月号の文藝春秋に発表された、室生犀星の代表作の一つです。

 

室生犀星の長いスランプからの復活作として知られているのが「あにいもうと」です。

スランプと言うのは、10年くらいつづきました

大正12年(1923年)の関東大震災で、故郷である金沢に身を寄せていました

室生犀星が2年後に東京へ戻ってくるのですが、その間ずっとスランプに。

 

『あにいもうと』が文学的スランプを打ち破ったのです

 

たびたび映像化されている「あにいもうと」ですが、原作とドラマでは登場人物の職業や性格等、色々と違いがあるようです。

 

それでは原作「あにいもうと」と、山田洋次さんが脚本を手掛けたドラマ版「あにいもうと」の違いを検証してみましょう!

 

あにいもうと室生犀星原作と山田洋次ドラマを比較! 設定や人物の違いは?

 

【原作とドラマの違い】原作で伊之助(大泉洋)は怠け者で女癖が悪い。桃子(宮崎あおい)はデブ!

 

赤座一家の設定

原作

  • 赤座一家は川師の頭目
  • 川床の工事などをしている

室生犀星には実際に赤座のような川師の仕事をしている親戚がいたことからこのような設定になっています。

 

ドラマ

  • 赤座一家は工務店を経営

 

 

長男赤座伊之助(大泉洋)の設定

原作

  • 腕の良い石職人
  • 怠け者
  • 女癖が悪い
  • 血の気が多い性格

 

ドラマ

  • 大工職人
  • 血の気が多い性格
  • 妹を溺愛

 

長女赤座桃子(宮崎あおい)の設定

原作

  • 「もん」と呼ばれている
  • 小畑(学生)と交際していた
  • 小畑との間に子を身ごもるが死産
  • 死産の後、五反田の辺りを飲み歩くようになる
  • 太っている

 

ドラマ

  • 大型トラック運転手
  • 小畑と交際していた
  • 小畑との間に子を身ごもるが流産
  • 血の気が多い性格
  • 酒好き

 

次女の赤座佐知(瀧本美織)の設定

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次女の赤座佐知は原作では「さん」と呼ばれており、とても生真面目な性格です。

瀧本美織さんが演じた佐知とキャラクター設定は近いですね。

 

以上です。

感想として驚いたのは「もん」体型の設定です。

 

ドラマではとってもスリムな桃子ですが、原作では「この太っちょ」などと呼ばれるほどふくよかな体型という設定です。

 

【あにいもうとあらすじを比較】原作とドラマで設定は違うけどストーリーは大体同じ

原作とドラマは少しずつ違いがありますが、

  1. 血の気が多い一家である
  2. もんが酒好きなところ、
  3. 小畑と交際して身ごもるところ

 

などは共通しています。

原作とドラマの違いを比較するのも、「あにいもうと」の楽しみ方のひとつです!

 

【あらすじ一部ネタバレ】あにいもうとは伊之助と桃子が兄妹けんかする話

原作のあらすじをネタバレすると、

  1. もんが小畑の子を身ごもるが死産する
  2. 1年後手切れ金を持って小畑が現れる
  3. それを知った伊之助が、小畑の帰りしな後をつけ殴る
  4. 伊之助が小畑を痛めつけたことでもんが怒り、兄妹喧嘩に発展

 

ドラマではどのような展開が待っているのでしょうか?

 

ドラマの予告でも目を引く、伊之助と桃子が罵り合い、つかみ合う兄妹喧嘩

愛憎入り乱れる兄弟の描写が原作「あにいもうと」の発表当時から評判が高く、1935年には第1回文芸懇話会賞を受けるほど評価されているシーンです。

 

大泉洋さんが演じる伊之助と、宮崎あおいさんが演じる桃子の兄妹喧嘩に注目です!!

 

伊之助と桃子が喧嘩するシーン

 

兄弟喧嘩シーンは大迫力で、絶対に見逃せないシーンです!!

 

【続編】原作あにいもうとには続きがあった!桃子(もん)が悪女に?

なんと原作「あにいもうと」には続編がありました!(『続あにいもうと』。もともとは『神々のへど』)

続編ではもんのその後が描かれています。

その内容とは

  • もん(桃子)は役人の元へ嫁ぎ、3人の子をもうける
  • もんが中年にさしかかった頃、典型的な悪女になる

 

続編ではもんが悪女になり下がった様を描いているんですね。

 

宮崎あおいさんが演じる桃子(もん)からは想像し難いですが、あまりのギャップに「続編を読んでみたい!!」という好奇心が湧いてきます。

 

原作「あにいもうと」と続編「あにいもうと」も気になりますが、まずはドラマ「あにいもうと」を観ましょう。

 

40年前も同じ山田洋次脚本で、渥美清と倍賞千恵子の「男はつらいよ、寅さんコンビ」でドラマ化していたんですよ。

 

いつの時代も変わらぬ兄妹愛を描いたドラマ、「あにいもうと」を観てたくさん泣いて、たくさん笑いましょう!

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