ドラゴンボール超とGTはどっちを見るべき?評価が高くて面白いのは

アニメオリジナルのドラゴンボールも面白いの?

GTや超は見るべきなのか?

 

今回はそんな方の疑問を解決します

この記事を読んだらわかること

  1. GTはキャラデザや原作の補足をしている点が素晴らしい
  2. 超はZ戦士たちのおだやかな日常を見ることができて楽しい
  3. しかし超は序盤の作画が粗雑で設定改変があるため、GTのほうがおすすめ

ドラゴンボールGTと超はどっちが面白い?原作なしのアニメだけど見るべき?

アニメオリジナルのドラゴンボール

ドラゴンボールには無印とZ、改のほかにもアニメオリジナルのシリーズがあります。

魔人ブウ編から原作最終回までの7年間を描いたのが超、

原作最終回以降の物語を描いたのがGTとなっています。

ちなみにGTとはグレートツーリング(偉大な旅)、ギャラクシーツーリング(銀河旅行)

という意味で、制作にあたり原作者の鳥山先生が考案されました。

GTが1990年代の後半、超が2010年代の後半に放送されていましたが

物語の時間軸は超の方が先になりますね。

無印やZにも原作に追いつかないように作られたアニメオリジナルの回は沢山ありましたが

GTや超は完全オリジナルのストーリーです。

原作が大天才である鳥山先生の執筆ということもあり

原作に水を差すようなアニメオリジナルに抵抗があるという方もいます。

 

しかし鳥山先生は忘れっぽい性格。

原作での発言に矛盾がみられることも多く

アニメのプロである優秀なアニメスタッフたちが考えたアニメオリジナルの方が完成度は高いのではないか?

 

といってアニオリを支持する方も。

要するにその評価は今日では賛否両論となっています。

 

私はどちらかというと後者で、当然原作には及ばないもののアニメオリジナルも面白いかなーと思っています。

 

【私の結論】ドラゴンボールGTと超で面白いのはGT

 

さて、では完全アニメオリジナルのGTと超ですが

個人的にどちらがおすすめできるかと良いますと、断然GTです。

もちろんそれぞれに良い点、悪い点はあり一長一短ではあります。

しかし私はアニオリDBを評価するなら断然という言葉をつけてGTを推します。

 

GTの理由は単純にアニメ作品としての完成度

例として作画を挙げてみましょう。

超は終盤や映画ブロリーこそ現代技術を活かした素晴らしい作画でしたが

ビルスが登場した当たりの初期の作画は酷いものでした。

鳥山先生の絵柄に似てもなければ迫力もない、

まったくやる気を感じられない子供の自由帳のような作画。

戦闘シーンでも作画崩壊が多くみられていました。

一方GTはというと「鳥山先生ぽい作画」を見事に再現しており

日常シーンや戦闘シーンに関わらず、終始その「激似作画」で物語が進んでいきます。

 

作画の他にもGT、超の良いところと悪いところはありますが

それは次の見出しから紹介していきます。

 

ドラゴンボールGTの面白いところとつまらないところ

 

ドラゴンボールGTの面白いところ

ドラゴンボールGTの面白いところ、良いところは

  1. 1にキャラデザ
  2. 2に原作の補足
  3. 3に美しい音楽 

です。

 

まずはキャラクターデザイン。

皆さん、超サイヤ人4を見たことはありますよね。

超サイヤ人4はサイヤ人が最後に行き着く最終形態です。

金髪に黄金のオーラ、緑の目など超サイヤ人1,2,3も神々しくてかっこいいのに

超サイヤ人の最果ての姿である超サイヤ人4にサイヤ人の特徴である黒髪と尻尾があるんです。

 

このセンス、素晴らしいとは思いませんか?

黒髪なのに金髪より強そうなんです。

 

超サイヤ人4のかっこよさが際立つエピソードを1つ紹介しましょう。

場面はラスボスである一星龍との戦闘中。

超サイヤ人4の悟空やベジータはサイヤ人を極めた、と言っても良いでしょう。

それでもラスボスである一星龍に勝てない、そこでフュージョンをするのですが

それを提案するのが、かつてフュージョンもポタラ合体も嫌がっていたベジータなのです。

ベジータは地球や愛する家族、仲間たちを守るためにかつて嫌がった

フュージョンを超サイヤ人4の状態ですることを悟空に提案するのです。

 

悟空は合体を嫌がられた過去があるため、敗北の可能性がある窮地であってもベジータが

フュージョンを提案するとは夢にも思っていませんでした。

不意を突かれた悟空は笑い、「なにがおかしい」とフュージョンの提案を

不思議とも思っていないベジータに「嬉しい」という思いの丈を述べ

 

「最高だぜベジータ…」とニヤリ

 

ラスボスとの決戦のなかでこの会話をする2人、めちゃくちゃかっこいいです。

泣けるほどかっこいい。

敵として出会い、最初は嫌い合っていた悟空とベジータ。

ベジータは悟空を見下し、悟空はベジータを大嫌いだと思っていました。

そんな2人が最後にはこんな会話をするんですから最高に熱い。

 

このシーンを見るためだけにドラゴンボールを無印から読む価値はあります。

そして誕生した超サイヤ人4のゴジータも凄まじいかっこよさ、DB最強の貫禄です。

 

次に「原作の補足」について。

これは最終章である邪悪龍編での出来事です。

原作の魔人ブウ編で、老界王神はドラゴンボールは自然の摂理を破壊するものとして

悟空たちがドラゴンボールを使用することに難色を示していました。

しかしそれについて詳しい解説は特にないまま原作は終了します。

 

GTは邪悪龍編でこれを補足。

「ドラゴンボールを使用すればするほどマイナスのエネルギーが

球のなかに溜まっていき、

最後には7匹の邪悪龍が誕生してしまう」という設定を加えたのです。

 

本来は1度使用したらマイナスエネルギーの浄化のために100年は放置しなければ

ならないドラゴンボールを、悟空たちは死者蘇生や惑星の復活のために

原作の35年間の間で数えきれないほど使ってしまった。

 

これにより悟空やベジータでも苦戦するような強力な邪悪龍が誕生してしまったのです。

ドラゴンボールを使うには仕方がない事情があったとはいえ、

 

悟空たちは最後の最後にドラゴンボールを使いまくったツケを払うことになるのです。

 

このストーリー展開がとても上手い

フリーザやセル、ブウなど沢山の強敵と戦い、彼らによる被害を

 

ドラゴンボールでチャラにしてきた悟空たちの最後の敵がドラゴンボールなんです

ブルマがドラゴンレーダーを開発し、Z戦士たちのレベルアップに伴って

ドラゴンボールは夢のアイテムから単なる死者蘇生アイテムに成り下がってしまいました。

しかしドラゴンボールGTは最後に

「ドラゴンボールが単なる便利アイテムではない」ということを

邪悪龍の存在によって示したのです。

ストーリーを考えた方は間違いなく天才です。

あの巨匠・鳥山明の考えた原作ストーリーの補足をするなど

本来恐れ多くて、おいそれとできることではありません。

感服です。本当に素晴らしい。

原作を無印から読んできたファンを最後に納得させるという神業は表彰ものです。

 

最後に「美しい音楽」です。

OP曲にアニメ史に残る名曲「DANDAN心魅かれてく」を据え

EDにはZARDやDEENなど一流アーティストが参加。

劇中ではあらすじや感動シーンにOP曲のアレンジをしたBGMが使用されているのですが

これがノスタルジックで聴く人の懐かしさを刺激します。

 

ドラゴンボールGTはDB最終章のはずなのにどこか懐かしい

それは序盤に無印を踏襲したボール集めのストーリーを組み込んだだけでなく

ノスタルジックな曲調のBGMを使用しているからです。

最後には悟空が神龍と共に消え、それを見守るブルマやクリリンなどの初期キャラは

すっかり年相応に老け込んでいます。

その切なさもまた、懐かしさに拍車をかけています。

ノスタルジーと切なさは紙一重ですからね。

切なさが作品の懐かしい雰囲気に箔をつけているんです。

これもまた素晴らしい。

以上がGTの面白いところ、良いところです。

ドラゴンボールGTのつまらないところ

これだけ褒めちぎっておいて何ですが、次はGTのつまらないところを紹介します。

これは序盤のボール集めでしょうね。

 

旅のメンバーは少年化した悟空、パン、トランクスの3人。

ベジータやピッコロなどの人気キャラがお留守番のため

メインストーリーにはしばらく出てきません。

さらに悟空が少年化したことでかっこよさ、頼もしさが激減してしまいました。

 

当然ファンは「早く元に戻ってほしい」と思いながら見ているのに

ボール集めのくだりは長く、挙句の果てに超サイヤ人4のとき以外は

少年のままという腑に落ちない展開。

 

パンが生意気で身勝手なのも見る人によってはストレスになりそうですね。

地球に帰ってからはベビー編、超17号編、邪悪龍編と戦闘が続くので

冒険より戦闘が観たいという方は中盤から観るのも全然アリです。

ドラゴンボール超の面白いところ

超は現代に合わせた明るめの雰囲気があります。

悟空が農業をはじめたり、ブルマと昔のように漫才ぽい掛け合いをしたり

ベジータが愛妻家キャラ路線になったりと、彼らの日常を見ることができます。

 

これは、魔人ブウ編以降の7年間が平和であるという設定をよく活かしていると思います。

バトル漫画にはシリアス展開がつきものですが、

長引くとファンも精神的に疲弊してしまいます。

GTで挙げるならごく一部の味方以外が洗脳され敵になってしまったベビー編。

他の作品で挙げるなら

  • 主要人物の辛い過去を長々と描写するONE PIECEの回想編全般、
  • 味方の劣勢・戦死が続いたBLEACHの千年血戦篇、
  • 意地悪な悪役の策略にハマり逃亡生活を余儀なくされたポケモンダンジョン青赤の逃亡編、

 

など。私のオタク人生のなかでこの3つは特にストレスでした。

必要なのはわかっていてもさっさと終わってほしいんです。

主要人物や好きなキャラが辛い目に合っているところはあまり長々と見たくありません。

ドラゴンボール超は全体的に雰囲気が明るくてストレスを感じるほどシリアスが長引かず

 

Z戦士たちのおだやかな日常をたくさん見ることができます。

スイッチオフの彼らもとても魅力的。

戦士の顔から一人の人間に戻っているZ戦士たちの様子を見ていると、

この平和が永劫続けば良いのにと感じます。

ドラゴンボールらしいギャグが多めで楽しく見れる、

という点において素晴らしいと思います。

ドラゴンボールは本来ギャグ漫画であったということを深く感じさせてくれます。

 

ドラゴンボール超のつまらないところ

ドラゴンボール超のつまらないところは「キャラクターの性格改変」と「原作設定の捻じ曲げ」ですね。

 

超では悟空がチチのおつかいメモを見て四苦八苦しているシーンがあるのですが

悟空はそんなに教養の欠けた非常識な人間ではありません

 

少年期に亀仙人のもとで最低限の教養を身に着け、最終的には免許も取得しています。

 

さらに戦闘中には「足でのかめはめ波」や「瞬間移動かめはめ波」などを

アドリブで思いつく地頭の良さがあります。

 

コロッケをケロッコと読むような人物では断じてありません。

 

また、ベジータの愛妻家キャラも私はやりすぎではないかと思います。

確かに彼はブルマやトランクスを心から愛しています。

しかし超ではそれを前面に出しすぎています。

サイヤ人の王子としてのプライドや気恥ずかしさから

妻や息子への愛を表には出さないけれど、本当は世界のだれよりも家族を愛している。

ベジータはそれがかっこいいんです。

魔人ブウ編で自爆を覚悟したシーンでは普段は隠している家族への愛が垣間見えました。

トランクスへの「ブルマを、ママを大切にしろよ」というセリフは感涙ものです。

家族への愛や哀愁たっぷりの表情は芸術の領域にあると言えます。

 

また超では「原作設定の捻じ曲げ」が見られました。

無印のうちにインフレに置いて行かれた亀仙人を急に強キャラに押し上げたり、

ポタラに時間制限の設定が追加されたり

ストーリーの辻褄を合わせるために原作の設定を無理やり捻じ曲げたのです。

本来原作の補足をしなければならないアニメオリジナルで

原作の設定を捻じ曲げるというのはタブーであるはずです。

しかもそれすらも正史扱いにしてしまう鳥山先生。

今では先生の正史宣言により、捻じ曲げられた設定の数々も公式化してしまいました。

【結論】ドラゴンボールGTと超はどっちが面白い?原作なしのアニメだけど見るべき?

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  1. GTはキャラデザや原作の補足をしている点が素晴らしい
  2. 超はZ戦士たちのおだやかな日常を見ることができて楽しい
  3. しかし超は序盤の作画が粗雑で設定改変があるため、GTのほうがおすすめ

 

今回はドラゴンボール愛をたっぷりと語りました

ドラゴンボールは原作、アニメオリジナル含め素晴らしい作品です。

これを機にGTやアニオリに興味を持ったという方は是非チェックしてみてくださいね!

 

以上、「ドラゴンボールGTと超はどっちが面白い?原作なしのアニメだけど見るべき?」でした。ご覧いただきありがとうございました!