ラムセス2世の性格と生涯は?逸話やおすすめ映画




非常に長生きをし、ヒッタイト帝国との間に史上初の「平和条約」を結び、エジプト王朝の中でも最大級の発展を遂げた、第19王朝のファラオ。

それが、ラムセス2世です。

今回は、ラムセス2世について、

  • ラムセス2世の生い立ちと生涯
  • ラムセス2世の結婚。妻や兄弟、父はどんな人?
  • ラムセス2世の性格が分かる逸話
  • まとめ ラムセス2世の歴史がわかる映画

 

を紹介します。

こちらを読めば、ラムセス2世の生い立ちや、生涯、家族、性格、さらにはラムセス2世のことがわかる映画も知ることができます。

ラムセス2世が登場する、漫画や映画をもっと楽しめるようになります。

ぜひご覧下さい。

 

ラムセス2世の生い立ちと生涯

ラムセス2世の生い立ちについて

ラムセス2世は、前王である父・セティ1世と、

母・トィの間に生まれました。

※母親の名前の発音については、

「ツヤ」、「トゥヤ」、「トゥイ」などの説もあります。

 

ラムセス2世は、エジプト第19王朝の3代目のファラオとなります。

ラムセス2世の誕生した時期や、即位年については諸説あり、はっきりとしたことはわかりません。

  • 即位年は、紀元前1290年~紀元前1279年までのいずれかの時期です。
  • 退位年(没年)は、紀元前1224年~紀元前1212年までのいずれかの時期となります。
  • 統治期間は、古代エジプト王朝で2番目の長さとなる、67年間でした。

 

※これについても諸説あり、66年間だったともいわれています。

 

また、即位した年齢についても、24歳~25歳前後となっています。

なお、古代エジプト王朝で史上最長の統治期間をもつファラオは、第6王朝のペピ2世で、在位期間は94年間でした。

6歳でファラオに即位し、100歳まで生きたといわれているファラオです。

※ただし、これについても諸説あり、ペピ2世の在位期間は、64年間だったとする説もあります。

 

ラムセス2世も90歳前後まで生きたといわれていますし、他にも古代エジプト王朝で長生きをしているファラオがいることを考えると、現在の私たちが想像しているよりも、古代エジプト王朝の栄養状態や医療などのレベルは、高かったのかもしれませんね。

また、ペピ2世のミイラは未発見ですが、ラムセス2世のミイラは発見されており、このミイラから、ラムセス2世の生前の姿などがわかっています。

 

  • ラムセス2世の身長は、180㎝前後で、死亡推定年齢は、88歳~92歳。
  • 髪の毛の色は、赤色でした。
  • 古代エジプト人の成人男性の平均身長は、160~165㎝ほど、古代エジプト人の平均寿命は35~40歳前後といわれています。

 

これらの情報からも、ラムセス2世が大柄で、

非常に長生きをした人物であることがわかりますね。

 

ラムセス2世の名前について

ラムセス2世のエジプト名は「ラー・メス・シス」となります。

これは、「太陽神ラーによって生まれた」という意味です。

これをギリシア語読みすると、「ラムセス」となります。

※発音によっては、「ラメセス」、「ラムセ」と表記されることもあります。

 

即位名は「ウセルマアトラー・セテプエンラー」です。

  • 意味は「ラーのマート(マートは、マアトとも表記され、正義、真理、宇宙の秩序などの意味となります)は力強い、ラーに選ばれし者」
  • わかりやすく翻訳すると、「太陽神ラーの力強い真理によって、ラーに選ばれし者」となります。
  • つまり、太陽神ラーによって選ばれた正当なファラオ(王)だと伝えたかったのでしょう。

 

これをギリシア語読みすると、「オジマンディアス」となります。

ラムセス2世の生涯について

紀元前1290年

首都をテーベから、ナイル川のデルタ地帯の東に作った「ペル・ラムセス」に遷都しました。

また、テーベ、ルクソール、カルナックにあった神殿を整備し、テーベには葬祭用の巨大な「永遠の城」ラメセウスを建造しています。

 

紀元前1286年

  • ムワタリ2世率いるヒッタイト帝国との戦いに赴きました。
  • ラムセス2世は、総勢2万の兵を率いてカデシュの戦いに親征しています。
  • このカデシュの戦いについて、ラムセス2世は宮廷書記ペンタウルに詩を作らせ、自身の勝利を、あらゆる大神殿に刻ませています。

 

しかし、ヒッタイト帝国との戦争は、どちらも決定的な勝利とはなりませんでした。

 

紀元前1269年

  • 記録がある中では、史上初となる平和条約がエジプト王朝と、ヒッタイト帝国との間で結ばれます。
  • この条約文は、ヒッタイトの首都ハットゥシャの粘土板や、エジプトの神殿の壁面などからも発見されています。
  • ちなみに、この粘土板のレプリカは、国際連合の本部ビルに掲げられています。

 

また、後にラムセス2世はヒッタイト帝国の王女を、自身の妻の一人として迎えています。

  • この王女は、ハットゥシリ3世の娘です。
  • ラムセス2世は、ヌビアにも遠征し、そこでも数多くの戦勝の記念碑を残しています。
  • 現在、最も記念碑が発見されているファラオでもあります。

 

なお、一部の説として、ラムセス2世は、『出エジプト記』に登場するモーセ(モーゼ)が「エジプトからのイスラエル人の解放」を訴えたファラオなのではないかとする説もありますが、このファラオは、ラムセス2世の第13王子であるメルエンプタハ説や、ラムセス3世説もあり、詳しいことはわかっていません。

ラムセス2世は、

  • 「アブ・シンベル神殿」
  • 「カルナック神殿」
  • 「ラムセス2世葬祭殿(ラムセウム)」

 

などを造営したファラオでもあります。

 

それ以外にも数多くの建造物を後世に残しました。

その中でも、「アブ・シンベル神殿」はアスワン・ハイ・ダムの建設に伴って移転され、これを機に世界遺産の制度が制定されることとなった、有名な神殿です。

 

紀元前1224年~紀元前1212年頃

ラムセス2世の死去に伴い、

ラムセス2世の第13王子である、メルエンプタハが新たなファラオとして即位します。

参考

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%82%BB%E3%82%B92%E4%B8%96

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%B8%E3%83%97%E3%83%88%E7%AC%AC19%E7%8E%8B%E6%9C%9D

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E3%81%AF%E8%B5%A4%E3%81%84%E6%B2%B3%E3%81%AE%E3%81%BB%E3%81%A8%E3%82%8A

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%83%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%88

https://dic.pixiv.net/a/%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%82%BB%E3%82%B92%E4%B8%96

ラムセス2世が偉大過ぎ ミイラを運ぶにも「職業ファラオ」でパスポート発行って……

http://dic.nicovideo.jp/t/a/%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%82%BB%E3%82%B92%E4%B8%96

http://dic.nicovideo.jp/t/a/%E6%B2%BB%E4%B8%96%E3%81%AE%E9%95%B7%E3%81%84%E5%90%9B%E4%B8%BB%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%83%942%E4%B8%96

https://s.webry.info/sp/55096962.at.webry.info/201712/article_21.html

https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q11114969026

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%BC

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%97%E3%82%BF%E3%83%8F

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%82%BB%E3%82%B93%E4%B8%96

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%BB

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%87%BA%E3%82%A8%E3%82%B8%E3%83%97%E3%83%88%E8%A8%98

 

ラムセス2世の結婚。妻や兄弟、父はどんな人?

ラムセス2世の父親について

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ラムセス2世の父親は、前王である古代エジプト第19王朝の第2代ファラオ、セティ1世です。

  • 意味は、「セト神の君」となります。
  • セト神の名を冠したファラオの即位は、久方ぶりの出来事でした。
  • また、即位名は「メンマアトラー」です。

 

意味は、「太陽神ラーの真理は永遠なり」となります。

 

ラムセス2世の妻について

ラムセス2世の第1王妃(正妃)はネフェルタリです。

  • アメン神の神后の称号を持ち、この称号によって、独立した多くの富と権力を授けられました。
  • ラムセス2世の最愛の妻であり、ラムセス2世は「そなたが為、太陽の燿く者」と呼びました。
  • メリトアモンをはじめとする、5人の息子と娘を儲けました。

 

ネフェルタリは若くして亡くなってしまいますが、王妃の谷の中でも、最も壮麗な王妃墓に埋葬されています。

ラムセス2世は、ネフェルタリ以外にも7人ほどの正妃をもち、大勢の側室をもっていたと伝えられています。

全てがラムセス2世の実子かどうかは、わかっていませんが、111人の息子と、69の娘がいたといわれています。

また、自身の娘とも親子婚をしたことがあるという説もあります。

 

ラムセス2世の兄弟について

ラムセス2世の兄弟については、詳しいことはわかっていません。

ラムセス2世の兄弟姉妹の一人としてラムセス2世の母親と同じ名前をもつトィという人物がいますが、同名の他人なのか、同一人物なのかは、わかっていません。

また、『出エジプト記』に記録されているファラオが、ラムセス2世のことを指すのなら、モーセとは血の繋がらない兄弟ということになります。

研究が進めば、詳しいことがわかる日が来るのかもしれませんね。

参考

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%86%E3%82%A31%E4%B8%96

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%AA

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%8B%E5%A6%83%E3%81%AE%E8%B0%B7

 

ラムセス2世の性格が分かる逸話

ラムセス2世は、大柄で力が強く、本人以外には引くことのできない「強弓」をもっていたと伝えられています。

  • また、ヒッタイト帝国とのカデシュの戦いにおいては、ヒッタイト帝国の情報操作の罠にはまり、
  • 自軍を分断され、孤立するという危機にさらされますが、自らのチャリオット(馬に引かせる戦車)で敵のチャリオット軍団に突撃します。
  • ラムセス2世は、自身のチャリオットに近づく敵を、弓や剣で撃退し、後続部隊が到着するまでの間をもたせました。

 

その日の戦闘は、日が落ちるまで続きましたが、日没とともにヒッタイト軍は撤退し、ラムセス2世は、辛くも危機を乗り越えます。

このことからも、命の危機に狼狽えることなく、自身の力で乗り越えられるだけの、知恵と勇気の持ち主であることがわかります。

また、自身を太陽神として崇めさせたり、父王との共同統治時代に建造した神殿について、父王が亡くなった後に「今は亡き」という一文を、父王の名前の前に刻ませて、ラムセス2世だけで建造したかのような細工を施したりもしました。

※ただし、こういった細工を施すことは、ラムセス2世以外のファラオも行っていたりはします。

 

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まとめ ラムセス2世の歴史がわかる映画

ラムセス2世の生い立ちや、生涯、家族、性格について紹介しました。

最後にラムセス2世について、サクッとまとめておきますね!

  • ラムセス2世は、エジプト王朝における、第19王朝の3代目ファラオとなった人物であり、前王である父・セティ1世と、母・トィの間に生まれた
  • ヒッタイト帝国との間に、史上初となる「平和条約」を結んだ
  • 第1王妃である、ネフェルタリを深く愛した
  • 大柄で力が強く、勇猛果敢ではあるが、自己顕示欲が強い人物だった

 

最後に、ラムセス2世の歴史がわかる映画を紹介します。

ただし、いずれの映画も、『出エジプト記』をテーマとした内容となっており、そこに登場するファラオがラムセス2世であるという設定に基づいたものとなっています

  • 『十戒』

 

1956年のアメリカ合衆国の映画。

製作・監督は、セシル・B・デミル。

 

  • 『プリンス・オブ・エジプト』

 

1998年のアメリカ合衆国のミュージカル・アニメーション映画。

監督は、ブレンダ・チャップマン, サイモン・ウェルス, スティーブ・ヒックナー。

 

  • 『エクソダス:神と王』

 

2014年のアメリカ合衆国の叙事詩的映画。

監督:は、リドリー・スコット。

 

上記以外に、ラムセス2世が直接登場することはないのですが、ラムセス1世と、ラムセス2世の第27王子が登場する漫画があります。

  • 『天は赤い河のほとり』 篠原 千絵 著 小学館

 

単行本は全28巻(28巻は番外編)、文庫版は全16巻。

 

ラムセス1世は、物語の中盤以降から登場し、ラムセス2世の第27王子は、番外編である28巻に登場します。

第46回小学館漫画賞少女部門を受賞し、漫画の内容を補足するかたちの小説版も刊行されています。

 

なお、ヒッタイト帝国のザナンザ皇子については、篠原千絵氏の小説、『還ってきた娘』の1巻にも描かれています。

『天は赤い河のほとり』の内容としては、古代ヒッタイト帝国にタイムスリップしてしまった、日本の15歳の少女であるユーリ(夕梨)を主人公とした物語で、少女漫画となっています。

ファンタジーではありますが、古代ヒッタイト帝国以外にも、古代エジプト王朝や、ミタンニなどの王国も登場し、かなり史実に基づいた背景ともなっています。

古代オリエント方面の歴史の入門書の一つとして、良かったら参考までにどうぞ。

以上、「ラムセス2世の生い立ちや、生涯、家族、性格、ラムセス2世の歴史がわかる映画」でした。

参考

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E6%88%92_(%E6%98%A0%E7%94%BB)

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%82%B8%E3%83%97%E3%83%88

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%83%80%E3%82%B9:%E7%A5%9E%E3%81%A8%E7%8E%8B

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%88

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%BD%E3%83%9D%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%82%A2

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