黒井戸殺しの犯人は誰? 原作はどういう話?
アガサ・クリスティの長編小説「アクロイド殺し」を原作として、あの三谷幸喜が脚本を書く大注目のスペシャルドラマ「黒井戸殺し」!
2015年に放送された「オリエント急行殺人事件」以降第二作目となるコラボレーションで、前作同様に話題になっています!

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黒井戸殺しの原作あらすじ紹介!
原作は言わずと知れた超有名推理小説家・アガサクリスティが1926年に発表した長編小説「アクロイド殺し」。
エルキュール・ポアロシリーズの三作目にあたり、長い間映像化不可能と言われてきた小説なんです!
なぜ映像化不可能と言われてきたのかは後ほど説明するとして、
早速原作がどんなお話なのか? あらすじを紹介していきますね!
イギリスの片田舎キングズ・アボットで、村の名士アクロイド氏が短刀で刺殺されるという事件が起こった。その直前には、アクロイド氏の婚約者フェラーズ夫人も睡眠薬による自殺を遂げている。
町医者・シェパード医師は、亡くなった二人の検死を担当。そして、彼は、この異常事態を正確な手記に記録することになった。シェパードの手記でこの物語は進行する。
つまり、シェパードはストーリーテラーとして存在する。そこに登場するのは、
- 秘密めいたアクロイド家の家族たち、
- 邸宅の召使いたち。
- おしゃべり好きなシェパードの姉・キャロライン、
- そしてシェパードの隣の家で隠居生活を送る謎のベルギー人。彼こそが、エルキュール・ポアロだった。
ロンドン、そして殺人事件から離れる決心をし、その村の住人となったポアロが、殺されたアクロイド氏の姪・若く美しいフローラからの依頼により、調査にとりかかる。
しかし、ほとんどの容疑者にはアリバイがある。やがて、ポアロが「灰色の脳細胞を働かせて」たどり着くのは、驚がくの真実だった。
引用元:http://www.fujitv.co.jp/kuroido/introduction.html
この作品はアガサクリスティの長編小説の第6作品目になります。
そして名探偵ポワロシリーズの第3作目になります。
アクロイド殺しの犯人は誰かをめぐりフェア・アンフェア論争が勃発!

犯人は町医者のシェパード医師なのです。
これの何が問題かというと シェパード医師がこの小説の語り手なのです。
この小説はシェパード医師の手記として進んでいくのですが、まさかのストーリーテラーが犯人という結末!!
これがめちゃくちゃ大問題になったんですよ。

なんでかと言うと 普通 読者からしたらまさか語り手が犯人だなんて思わないですからね。しかも自分は犯人だなんていささかも言っていないわけですから。
最初から犯人がわかっていてそれを名探偵が徐々に追い詰めていくみたいな、語り口はあります。
たとえば古畑任三郎のような 推理ドラマですね。古畑任三郎は 視聴者は誰が犯人か分かっている上でドラマを楽しむわけです 。
しかしこのアクロイド殺しに関しては読者をも最後の最後まで欺いているのです。
犯人である語り手のシェパード医師は、嘘は書いていないものの、自分が殺人を犯したという決定的な部分をあいまいにしているんです。
こういった部分が、こんなふうな意見を呼びました。
- 客観性がない!
- 読者は、「手記は当然第三者が書いている」と思って読んでいる!
- これはアウト!
- いやいや、これは素晴らしいトリックのアイデア!
- 文句をつけるのはミステリーの本当の面白さがわかってない!
こんなふうに有名な小説家たちが賛否両論をぶつけ合い、大変な騒ぎになってしまったのです!
特にルール違反だと怒り出したのは理由があります。
当時、推理小説にルールを作ろうという動きがあったのです 。例えば
- 探偵は偶然のラッキーに頼ってはいけないとか
- 部屋には一人しかいなかったと書いたのに実は二人いたと書くのはダメとか
なんかそんな風な推理小説をテンプレート化するような動きが20世紀初頭のイギリス文学の中で発生していたのです。
で、アガサクリスティのこの作品に怒り心頭だったのはルール作りを積極的に推し進めていた作家達でした。
とはいえこのフェア・アンフェア論争のおかげで、アガサクリスティのアクロイド殺しは大変注目される作品になりました。
そしてアガサクリスティの名声を高めたのがこのアクロイド殺しだったのです。
今で言う炎上商法ですね(笑)
とまあ、すったもんだがあったために映像化は不可能だろうと言われ続けてきたのです。
それが3時間のスペシャルドラマとして実現するというのですから、大注目されているということなんです!!
原作から黒井戸殺しの最後の結末を予想!

さて、犯人はシェパード医師でしたが、その結末もちょっと驚きなんです。
ポアロは、トリックを見破ってから、警察に話す前にシェパード医師と二人きりになり本人にだけ真相について話すんですね。
殺人を犯した動機が、フェラーズ夫人を恐喝していたのを知られてしまったから。
そして殺人犯として捕まることによって、その恐喝していた事実を最愛の姉に知られたくないのなら、方法がひとつだけある・・・と、シェパード医師にポアロが話すのです。
そして、シェパード医師は睡眠薬を大量に飲み自殺をしてしまう・・・という結末。
なんとポアロがシェパード医師に自ら命を絶つことをおすすめするという驚きの結末!!
名探偵が犯人に自殺をすすめる結末、ドラマでも再現されるのでしょうか?
というより、再現できるのでしょうか・・・(苦笑)
フェア・アンフェア論争に加えて、結末の再現化にも賛否両論ありそうですが、このあたりも大注目の3時間となりそうです!!
原作とドラマの違いは? 犯人は大泉洋?
原作とドラマの違いはあるのでしょうか?
まずはドラマ公式サイトのあらすじを紹介します!
昭和27年3月、片田舎・殿里村で、富豪の未亡人・唐津佐奈子(吉田羊)が寝室で死亡しているのが見つかった。
村で唯一の医師である柴 平祐(大泉洋)は、その検死のため朝から唐津邸を訪れた。死因は睡眠薬の過剰摂取。佐奈子は昨年、夫を毒殺した疑惑があり、柴の姉・カナ(斉藤由貴)は、佐奈子が夫殺害の罪にさいなまれ自殺したのでは、と推測する。
柴の親友で村一番の富豪・黒井戸禄助(遠藤憲一)は、佐奈子に結婚を申し込んでいたため、彼女の死に大変なショックを受ける。黒井戸は、自宅に柴を招き、
- 姪・黒井戸花子(松岡茉優)、
- 義妹・黒井戸満つる(草刈民代)、
- 秘書・冷泉茂一(寺脇康文)、
- 旧友・蘭堂吾郎(今井朋彦)
と食事をした後、柴と二人になると、佐奈子が夫殺しの件である男に脅されていると話していた、と明かした。
そこへ、佐奈子から遺書が届く。黒井戸は一人でそれを読みたいと言ったため、柴は屋敷を後にした。屋敷を出たところで、柴は、復員服を着た見知らぬ男(和田正人)とすれ違い、不審に思いながら帰宅する。
すると、黒井戸が何者かに殺害された、と黒井戸の執事・袴田(藤井隆)から電話が来た。柴が屋敷に駆け付け袴田に聞くと、そんな電話をした覚えはないと言う。嫌な予感がした柴は、黒井戸の部屋の鍵を壊し中に入ると、黒井戸が短剣で背中を刺されて死んでいた。
その後、屋敷に刑事・袖丈(佐藤二朗)が到着し、捜査が始まった。聴取を受けた女中頭・来仙恒子(余貴美子)が、東京にいるはずの黒井戸の義理の息子・兵藤春夫(向井理)を村で見かけた、と証言したことから、春夫に疑いがかかる。
春夫の婚約者・花子は、春夫の疑惑を晴らそうと考えを巡らす。半年前に柴家の隣に引っ越してきた職業不定の不思議な男が、実は引退した名探偵・勝呂武尊(野村萬斎)だと思い出した花子は、ぜひ勝呂に捜査を依頼したいと、柴に相談に来る。あまり気乗りしない柴だったが、花子の必死の願いを受けて勝呂に捜査を依頼。勝呂は花子の依頼を快諾。柴に、ホームズのワトソンの様に相棒としての協力をお願いする。
渋々勝呂と行動を共にすることにした柴。コンビとなった二人は、捜査を開始、警察や黒井戸邸を訪れる。袖丈警部から、失踪した春夫だけでなく、あの晩黒井戸邸にいた全員が容疑者であると聞いた勝呂は、黒井戸家の女中・明日香(秋元才加)を始め、関係者全員から証言を得る。
すると、次々と不可解な事実が浮かび上がる。そんな中、黒井戸の弁護士・鱧瀬(浅野和之)は、黒井戸親族や関係者を集め遺産相続について話し始めた。すると、衝撃的な事実が明らかとなり…。
引用元:http://www.fujitv.co.jp/kuroido/story.html
原作とほぼ同じようです!良かった〜!そりゃそうですよね!!
三谷幸喜さんも「原作に忠実に」とコメントしていますので、流れやおおまかな結末は原作通りということになるでしょうね。
ということは、犯人役が大泉洋さん・・・!!!
実は大泉洋さんの大ファンの私としては、なんというかもうたまらないです!!(笑)
大泉洋さんがどんなシェパード医師を見せてくれるのか、もう、楽しみすぎる!
まとめ

黒井戸殺しの犯人は誰なのか?原作の結末ネタバレをまとめていきました!
- 原作アクロイド殺しの犯人は「シェパード医師」
- 結末はポアロの助言によりシェパード医師自害
- 原作通りの可能性大!
ポイントは以上の3つです!
論争を巻き起こした原作通りの犯人・結末を迎えるのかどうか、気になって夜も眠れませんね!!
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