哲学と文学(本の話) 斎藤緑雨『小説八宗』要約と解説|明治近代文学への挑戦的パロディ 2017.02.20 高等遊民 風刺作家としての斎藤緑雨(1868-1904)の出世パロディ『小説八宗』についての話。 斎藤緑雨の風刺性 緑雨は36歳という若さで世を去りますが、明治時代の坪内逍遥を始めとする、西洋から受け入れられた文学観を明確に否定し…
哲学と文学(本の話) 小説の描写が難しい?なら写生文のコツを夏目漱石「自然を写す文章」に学ぼう 2017.02.17 高等遊民 写生文とは、対象をあるがままに写した文章である。この説明は、正しくもあり、間違ってもいます。 目に見えるものを文章に変換する作業は、かなり難しいことです。 「あるがまま」に写すとはどういうことか? 物体なら、目に見える通…