実録！　高等遊民は如何にしてニートへの道を突き進んだか？ 高等遊民の修業時代を描いてみよう。 その始まりは、大学の入学式であった。 黒い男との出会い―シェイクスピアの元ネタとは ひとかどの学者を目指す高等遊民は、三流大学…

「何読んでるの？」 「ん、べつに？」 「なにそれ、そんなの読んでるの？」 「え？　なんかまずい？」 「読む本が幼いのよ。もっとちゃんとした本を読みなさいよ。」 「ちゃんとした本ってたとえばなに？」 「純文学とか、海外文学…

語学の天才、井筒俊彦。 その弟子筋の言語学者に鈴木孝夫と言う人物がいます。 岩波新書の『ことばと文化』で有名な、非常に優れた言語学者です。 彼が大学院生の頃に井筒俊彦に弟子入り。 井筒俊彦の自宅で寝食を共にして勉強を教え…

  ギリシア悲劇詩人ソフォクレスの現存悲劇のうち、最も初期の作品と考えられている。 1420行の詩から構成されている。   ソポクレス『アイアース』名言・名セリフ 名を遂げて生きるか、名を惜しんで死ぬ…

  『アイヴァンホー』は1819年に出版された、長編歴史小説。 ウォルター・スコット作だが、当初は匿名で出版された。 発行はエジンバラのカンスタブル書店。３巻本、各巻10シルで1万2千部を出版。 発行直後、瞬く…

ウィリアム・エンプソン William Empson(1906-)著。 エンプソンは現代イギリスの批評家・詩人。   『曖昧の七つの型』(Seven Types of Ambiguity)は、1930年公刊。 …

横光利一『機械』（1930） 新感覚派の代表作家。 1930年（昭和5年）9月に雑誌「改造」に発表された短編小説。 31年白水社より刊行。 横光書記の新感覚派的手法から後年の心理主義的手法へと転換する契機となった作品。 …

ペトラルカの詩作の源泉にして、報われない終生の恋人。 ラウラとの出会いについてご紹介します。 ペトラルカがボローニャを去ってからの1年後。1327年4月6日。 22歳のペトラルカは、南仏アヴィニョンの聖クララ聖堂（＝セン…

武者小路実篤『愛欲』は、４幕物の戯曲。１９２６年７月初演。 武者小路実篤は白樺派の作家で、１９１８年（大正7年）に宮崎県の「新しき村」に移住し、8年間暮らした。 26年に村を去り、翌年東京に戻るまでの1年あまり、奈良と和…

高等遊民というと、現代のニートや引きこもりをイメージしがち。 ですが、そんなことはありません。 高等遊民の生態を知りたければ、夏目漱石『それから』は必読書です。 夏目漱石『それから』の主人公、長井代助は、いわゆる高等遊民…

就活中のあなた。 書類選考に通る方法を知りたい とお考えではありませんか？。 採用担当の面接官は、あなたの応募書類のどんなところを見ているか？ 気になりますよね。 せっかく気合を入れて履歴書やエントリーシートを書いても、…

プラトンの主要著作についておすすめの翻訳作品をご紹介いたします。 以前、アリストテレスの作品で同じようなことをしました。 （関連記事）アリストテレス著作と入門書まとめ～政治学から形而上学まで アリストテレスよりもプラトン…