「マジ神」って意味わからん……
最近の若者の言葉は正直言って分からない!
という方も多いです。
最近の若者の言葉は本当に色々とあります。
その中でも特に最近よく耳にする言葉が「マジ神」という言葉です。
40代~50代以降の方。
お子さんが「神神」言ってるのを耳にすると
「何かの宗教なの?」とツッコミを入れたくなるのではないでしょうか(笑)
今回は、若者言葉の1つでもある「マジ神」という言葉について、使い方や使用例をまとめました。
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「マジ神」の起源は?
「マジ+神」
本来は副詞を名詞にかけることはできないので、ダメなのですが、立派に通用してます。
これは「神」という言葉が「すごい」「優れている」という形容詞的な意味で使われるようになったからですね。
神はもともと名詞ですが、若者言葉の「神」は形容詞的用法と言えますね。
マジは副詞なので、形容詞にかかります。
「マジ神」の起源を調べたところ、いつ頃から使われ始めたのかという正確な西暦は出てきませんでした。
ただ、この「マジ神」という言葉は、2ch(2ちゃんねる)から生まれた言葉のようです。
2chは2000年代に隆盛を極めた巨大掲示板です。
その後、若者言葉として浸透していったのではないかと予測が付きます。
2chは、ネットにおける社会のため相手の顔が全く分かりません。
そういった状況の中で、相手とのやりとりを楽しむ一環の言葉として使用されてきました。
「マジ神」の使用例と例文は?
それでは、実際に「マジ神」の使用例をTwitterの中から見ていきましょう。
マジ神アニメです!
生駒ちゃんマジ神ンゴ、ありがとう。
アニメとかラノベとかマジ神。本当に
『このシチュ好き、この再現マジ神!』
TT全員可愛すぎる マジ神だわ
人気アーティストの曲がたくさんあるからマジ神アプリ
嘘やろ当選してるやんマジ神やんもう留年してもいいまじで。
サッポロビール工場を見学。出来立てビールを楽しむ。マジやばい。出来立てビール二杯、無料。マジ神。
息子くん弁当🍱
桜漬け大根ごはん
鶏ムネ肉タルタルソース巻大学の履修科目の抽選が始まり、ほぼ希望どおりの科目が取れたらしい
長男:俺マジ神だわw 楽タン8割、辛タン2割だぜ👍
私:その焼肉屋のような名称は何?
長男:楽な単位と辛い単位のこと
楽タンと辛タンが生死を別けるらしい😆 pic.twitter.com/eg0iNzAj4U
— 美音*mine (@KanaK_7J) 2018年4月17日
つばさちゃんのドラえもんソングとかマジ神#doraemon #ドラえもん #tvasahi pic.twitter.com/o2HZq5KAQG
— オーレインのほびーらいふ (@ohrain_hobby) 2018年4月13日
とりわけ、注目してほしいのは次の用例です。
猫がチャオチュール食べてる姿マジ神
猫にも、神です!
まあ招き猫があるように、猫はありがたがられる存在ですから(^^)
「マジ神」の使い方は?
「マジ神」という言葉は、若者の中では主に「人」に対して使う言葉です。
その「マジ神」という言葉を使う相手というのが、「何かに対して優れている・超越している人物」です。
基本的にこの「マジ神」という言葉を使用する場合は、
自分より相手が優れている場合に「すごい!」という意味も込めて使うことが多いです。
また、これとは別に「楽しい!」「嬉しい!」といった感情表現においても、「マジ神」という言葉で表現することがあります。
「もの」にも使うけど、ヒトありき!!
高等遊民の「神」の使用例・例文
すごいたくさん神神言ってました。
神について書くかー。
— Master Neeton@哲学にやや詳しい高等遊民 (@MNeeton) 2018年4月22日
これは普通の、正しい神の使い方でした。
↓優れた学者を神という例↓
【超大物】日本のギリシア哲学研究者の系譜
戦前の2頭巨人:田中美知太郎・出隆諸先生
戦後の3大英雄:井上忠・加藤信朗・松永雄二諸先生
現役の最高神 :納富信留先生
特に井上忠先生と松永雄二先生の著書は激ムズで一般には知られにくい本ですが、超天才だと思います。— Master Neeton@哲学にやや詳しい高等遊民 (@MNeeton) 2017年12月31日
納富先生は九州⇒慶応⇒東大ですね。蔵書を譲り受けた方がいらっしゃるんですね! うらやましい。はい、間違いなく神です。国際プラトン学会の会長などを加藤信朗氏と共同でやったりしていて、神としての実績も申し分ないはず!(笑)
— Master Neeton@哲学にやや詳しい高等遊民 (@MNeeton) 2017年12月31日
松永雄二先生はイメージ的には白羽取りの達人の侍みたいな感じ。プラトン全集の『パイドン』翻訳と注釈はとてつもなく面白いです。あまりにすごすぎて、ほかの翻訳をお勧めできません。そして『知と不知』という研究書。激ムズですが、パイドン~国家あたりのプラトンの魂論など神すぎて窒息します。
— Master Neeton@哲学にやや詳しい高等遊民 (@MNeeton) 2017年12月31日
本当に、田川建三先生はすごいなあ。おもしろすぎる。神としか言いようがない。(批判的主体の形成を読んで)
— Master Neeton@哲学にやや詳しい高等遊民 (@MNeeton) 2018年3月18日
このように、高等遊民のように非常に洗練された教養を持つ人間でも、神神言います。
なので、安心して使ってくださって結構です。
↓個人や組織の優れた業績を「神」という例↓
なにこれ神なの? https://t.co/1A7pqJndVY
— Master Neeton@哲学にやや詳しい高等遊民 (@MNeeton) 2018年3月9日
サッカリー『虚栄の市』はマジで神。デイサービスに通うおじいさん(たぶんもと学者さん)に教えてもらいました。最近岩波文庫さんで新訳出たのでそれが良いですね。全4巻。 https://t.co/fyf8G8qslT
— Master Neeton@哲学にやや詳しい高等遊民 (@MNeeton) 2018年1月31日
うわすごい、神企画の予感しかない。帰ったら観ます。 https://t.co/58vORhgMql
— Master Neeton@哲学にやや詳しい高等遊民 (@MNeeton) 2017年11月13日
↓通常では考えられないほど「大きなメリット」を享受したときに「神」という例↓
ロシアのケンタッキー
ジンジャークラシックバーガー 111ルーブル
ポテト普通サイズ 58ルーブル
チキン1ピース 49ルーブル
ペプシコーラ0.5L 70ルーブルチキン安すぎ。こんな頼んで500円いかない。神すぎ。 pic.twitter.com/XOIr4EMilr
— Master Neeton@哲学にやや詳しい高等遊民 (@MNeeton) 2016年11月19日
牡蠣は神ですね。牡蠣を主食にすればそれはそれは、元気で肌もきれいな子に育つでしょうね。 https://t.co/NtSWbKbPzP
— Master Neeton@哲学にやや詳しい高等遊民 (@MNeeton) 2018年3月17日
ブログ投稿。
スマホが神ツールすぎて、最近本を読めません。【自宅で勉強に集中できない】ついいじってしまうスマホを一瞬で学習ツール化させる3つの方法 https://t.co/Oo6bUhcpyA pic.twitter.com/vDhvp8x4Jo
— Master Neeton@哲学にやや詳しい高等遊民 (@MNeeton) 2017年6月22日
- ロシアのケンタッキーが安い=神
- 牡蠣は栄養価が高い=神
- スマホは便利=神
とりわけ、注目してほしいのは次の用例です。
— Master Neeton@哲学にやや詳しい高等遊民 (@MNeeton) 2018年3月9日
高等遊民も猫を神と言っていました。
↓イエスという男を神という例↓
イエス神すぎ。心の底から「ざまあみろ」と思える言葉だ。
イエスの「目の覚める一撃を放つスキル」というか、「貧乏人を胸アツにさせるスキル」というか。すごい。— Master Neeton@哲学にやや詳しい高等遊民 (@MNeeton) 2017年6月2日
これはちょっと面白いのではないでしょうか。
いや、神(の子)だろ、みたいな。
【おじ様おば様向け】マジ神と言われて返答に困った場合は?
若者は、日常的に「マジ神」という言葉を発します。
それを言われた40代以降の人は聞き慣れない言葉のために返答に困ることもあるでしょう。
そういう時は、「嬉しいの?」「楽しいの?」等と、若者の感情を引き出す言葉をかけてあげることが大切です。
もし、若者の中で「マジ神」という言葉が常用化されてしまいますと、なかなか自分の気持ちや感情を言葉にして出す経験が少なくなるため、心の乏しさにつながっていきます。
ですので、「マジ神」という言葉に対しては、しっかりと大人が対応してあげることが大切です。
今現在、若者が発する「マジ神」という言葉は、既に若者言葉を通り越して、日常生活の中で本来の日本語となんら変わりなく使われてきています。
しかし、若者の中では「嬉しい!」「楽しい!」「すごい!」といったせっかくの自分の感情表現を、この言葉たった一つで片づけてしまうので、なんだかそれは少し寂しい気もしますよね。
日本には、細かい感情を表す言葉がたくさんあります。
せっかく日本という言語数が豊富な国に生まれたのだから、もっとたくさんの言葉を使ってほしいと感じます。
「マジ神」という言葉が、決して悪いということではありません。
ただ、これからの日本の若者は、日本の素晴らしいたくさんの言葉と若者言葉をしっかりと上手に共存させながら使い分けていくということが大切です。
まとめ 若者の「マジ神」は日常的な言葉!
今回は、若者言葉の1つでもある「マジ神」という言葉について、使い方や使用例を含め調査をしてきました。
- 神=「すごい」「優れている」という形容詞
- 2ch発祥なので2000年代から既に使われている
- 基本的に「人」について神という
- かわいい猫にも神という(猫信仰)
- イエスについて「マジ神」というとウケる
だいたい、流行語は、10年くらいで変わってきます。
そのうち、神にとって代る言葉が現れるでしょうね(なんと不遜な!!)
そういえば「やばい」についても、こちらでまとめました。
やばいの正しい使い方と本当の意味の変化を例文で紹介!いつから若者言葉になった?