「白人は魂をゆがめている」と大胆すぎるケンカを売ったキング牧師

   

アメリカ公民権運動の指導者キング牧師。

キング牧師の思想でユニークな点は「白人に対する同情」が含まれていることです。

言うまでもなく、ひどい差別をされてきたのは黒人です。

たとえば私たちのような、当事者でない第三者が同情するのは、ふつう黒人ですよね。

そして白人に同情の余地などなく、非難されるのが当然でしょう。

なぜ、人種差別の加害者である白人が同情されるのでしょうか。

キング牧師はこんなことを言います。

「白人は人種差別によって、自らの魂を歪(ゆが)めている。」

「白人は、黒人の復讐を恐れている。我々が、彼らを赦(ゆる)していることを示し、安心させねばならない。」

魂が歪んでいること。
これは人種差別を受ける黒人よりも不幸なことであると、キング牧師は暗に言っています。

ちなみにギリシアの哲学者ソクラテスやプラトンも似たようなことを言っています。

そして、「赦す」ということ。

赦すことによって、黒人は白人よりも優位な立場に立つことができます。

悪いことをする者は、実は魂が歪んだ劣った者であり、赦しを与えられるべき弱い存在である。

このような、常識とは正反対の思想、逆説的な驚くべき思想を根本に据えて、キング牧師は公民権運動を展開させてゆきます。

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