ニート一人暮らしは必読!漱石『それから』で高等遊民の生活を学ぶ
夏目漱石『それから』の主人公、長井代助は、いわゆる高等遊民の代表として描写されている。 漱石自身が代助を形容して「高等遊民」と書いているわけではないが、代助の生活ぶりは、明らかに高等遊民のそれであることが見て取れる。 &…
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夏目漱石『それから』の主人公、長井代助は、いわゆる高等遊民の代表として描写されている。 漱石自身が代助を形容して「高等遊民」と書いているわけではないが、代助の生活ぶりは、明らかに高等遊民のそれであることが見て取れる。 &…
写生文とは、対象をあるがままに写した文章である。この説明は、正しくもあり、間違ってもいます。 目に見えるものを文章に変換する作業は、かなり難しいことです。 「あるがまま」に写すとはどういうことか? 物体なら、目に見える通…
漱石が、旧制中学(およそ現在の高校)の学生向け雑誌に寄稿した、「文学者たるべき青年」。 作家志望の若者が、どのように学生時代を過ごすべきかという、漱石直々のアドバイスです。 ちょっと読みにくいかもしれませんが、ぜひ読んで…
夏目漱石は特に男女平等に対する意識を持っていた人ではありませんが、「女子時事新聞」というところに、文学者としての女性について寄稿しています。 「女性が文学者になることについて」というテーマで何か書いてください、などと言わ…
夏目漱石「現代読書法」は、明治39年に雑誌に掲載。内容は、洋書の読み方であり、多読による英語勉強法の提案です。 明治39年9月は、芸術小説『草枕』を出版した年月であり、暮れには芥川龍之介らが列席した「木曜会」が結成されま…
漱石の読書法の神髄がここにあります。 明治39年、『吾輩は猫である』『倫敦塔』『坊っちゃん』などを発表し、作家としてデビューしたての頃の文章です。 題名は「余が一家の読書法」。内容は、漱石が青少年向けの雑誌に書いた読書法…
夏目漱石は明治39年の雑誌「中央公論」に、「余が文章に裨益せし書籍」という談話を寄稿している。 分量はわずか2ページ。青空文庫未収録であるから、全文引用してみよう。(新字新かな) 余が文章に裨益せし書籍 現今諸文章家が文…
夏目漱石は明治39年の雑誌「中央公論」に、「予の愛読書」という談話を寄稿している。 分量はわずか2ページ。青空文庫未収録であるから、全文引用してみよう。(新字新かな) 予の愛読書 愛読書は何だと聞かれると困る。僕には朝夕…
小説を読むときに、始めから読まない人間がいるだろうか? 読書法は、書物の形態によって、様々であろう。 しかし私たちが読書する際、おそらく99%の場合、最初の1ページから読んでいく。 たとえば名…