平成狸合戦ぽんぽこは名前だけは知ってますが、案外テレビで放送されてない作品。あなたはちゃんと最後までご覧になっているでしょうか?
なので「観たことあるし知ってるけど結局どうなるんだっけ?」は絶対NG!
きちんと最後まで観て考えるまでがこの作品の醍醐味とも言えるでしょう。
そんなこんなでザックリとしたあらすじから完全ネタバレのラストシーンまでをご紹介!
そして私なりに最後のシーンとセリフについて考察と解説をしていと思います。
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平成狸合戦ぽんぽこの結末ネタバレ。最後のシーンの意味を解説
「平成狸合戦ぽんぽこ」あらすじ簡単まとめ(前半・中盤)
まずは前半~中盤にかけてのあらすじをザックリと説明致します。
- 昭和40年代、狸たちが暮らしている多摩丘陵が開発のため破壊される。
- 開発を阻止するため化学(ばけがく)を学び建設工事への抵抗開始。
- 二年目、玉三郎と文太が四国と佐渡に派遣される。化学では開発阻止できず。
- 三年目、四国から三長老が来て狸たちの百鬼夜行作戦するも失敗。
- 失敗により狸たちはそれぞれ人間へ復讐と抵抗をする。
詳しくはこちらをどうぞ
「平成狸合戦ぽんぽこ」結末ネタバレ(後半)
ここからは終盤ストーリー(四年目)です。
百鬼夜行大作戦が失敗に終わった狸たち
- 機動隊と戦ったり
- テレビ出演したり
とそれぞれ抵抗したものの建設を阻止することができませんでした。
太三朗禿狸は変化(へんげ)が出来ない一部の狸信者を連れて死出の旅に出てしまいます。
そんな多摩丘陵にやっと帰ってきたのが佐渡に派遣されていた文太。
変わり果てた故郷の変わりようを見て唖然としていました。
「たった三年で俺は浦島太郎だ。この変わりようは酷すぎる。化かされてるのはこっちの方じゃないのか。」
「これは本当に人間の仕業なのか?いや違う。こんなことが出来るのは狸しかいない!」
と嘆く文太。
そこで正吉が「最後の力を振り絞って皆で元の多摩丘陵の姿を戻そう!」と提案します。
残った狸たちで力を合わせ、自然が豊かで人間とも共存できていたころの懐かしい姿を取り戻しす多摩丘陵。
しかしそれは一瞬の夢幻でした。
「平成狸合戦ぽんぽこ」結末ネタバレ(ラストシーン)
その後も開発は止まらずどんどんと洒落た住宅街へと姿を変える今はなき故郷。
しかしながら狸の抵抗により良い結果も。
それは「狸と共存できる街」とメディアで取り上げられ、開発も元の地形を生かし元の山林をそのままにした公園が作られるようになったこと。
そうは言ってももう既に手遅れ。
生きてくには狭すぎました。
そんな中とうとうアノ決断をします。
それは「変化(へんげ)できる狸はキツネ同様に人間界で生きる」こと。
そして変化できない並みの狸は開発にも交通事故にもめげず、のんびり明るく朗らかに。
どっこい生きて子供を作りあっけなく死んでいるのでした。
人間に化けて目まぐるしいストレス社会に疲れ歩いていた正吉はふと、そんな変化できない狸を見かけます。
そして追いかけていくとそこには僅かに残された自然の中で昔のように宴を開いている狸たち。
正吉はスーツを脱ぎ元の狸の姿に戻ってぽん吉たちとの再会を喜び合うのでした。
最後のシーンのセリフは?
変化ができ、今や人間に交じって生活をしている正吉と変化ができずにひっそりと残された自然の中で生きるぽん吉。
そんな感動の再会のあとにぽん吉が視聴者に向けて言うセリフがあるんですよね。
そのセリフがこちら↓
「あの。テレビや何かで言うでしょう?開発が進んでキツネやタヌキが姿を消したって。あれやめてもらえません?
そりゃ確かにキツネやタヌキは化けて姿を消せるのもいるけど…ウサギやイタチはどうなんですか?
自分で姿を消せます?」
これがまさにこの作品が伝えたかったこと「メッセージ」なのではないでしょうか?
最後のシーンのセリフの意味とは?
平成狸合戦ぽんぽこの都市伝説では
- 日本の政治を揶揄している。
- 反戦を踏まえたメッセージがある。
などなど深読みされています
そしてこの作品は子供向けの教育映画の役割があるんじゃないかな~とも思っています。
その理由として
- 子供心をくすぐる演出が多い。(狸の金玉~とか)
- 語りの日本語は複雑で難しいけど、動画そのもので説明されている。
- 狸が死ぬシーンでもあまり重々しく描かれていない。
など。
それを考えるとこの作品は深読みしすぎずシンプルに捉えても良い気がするんですよね。
そこでぽん吉のセリフを振り返ると意味もそのまま
「キツネやタヌキは化けられるやつもいるけど、化けられないやつだっているし、そもそも他の動物はどうしてると思う?
姿を消してるって言うのは化けてるだけじゃなくて沢山の命が犠牲になってるってことだよ。
人間の住みやすい街のための開発は沢山の自然と動物たちの犠牲があることを忘れないでね。」
ってことなんじゃないでしょうか?
非常にシンプルだけど普段から意識したり考えて生活することって意外にないですよね。
ましてや開発された便利な世の中で生まれた子なんかは余計にピンと来ないはずです。
余談ですが今の子供たちの中にはスーパーで既に加工された、もしくは細切れやブロックで売られている魚やお肉しか見ていないので
- 魚の切り身の元の姿
- ブロックで売られてるお肉の元の姿
が分からず絵に書けない子もいるようです。
つまり魚さん、牛さんは知っていてもスーパーで売っている魚、お肉とは結び付いておらず命を食べてる感覚がないんだとか。
まさにこの「命の犠牲のもと成り立つ自分たち」を理解させるための映画なんじゃないかな~と個人的には感じるわけです。
限られた資源を感謝の気持ちを持って利用していた古き良き日本。
便利な世の中になったからこそ、その原点を忘れてはいけませんよね。
まとめ:平成狸合戦ぽんぽこの結末をネタバレで。最後に隠されたメッセージは現代人にこそ大事!
平成狸合戦ぽんぽこの結末・ラストシーンなどを完全ネタバレで。
最後のシーン・セリフを考察&解説しました!
- 「平成狸合戦ぽんぽこ」あらすじ簡単まとめ(前半・中盤)
- 「平成狸合戦ぽんぽこ」結末ネタバレ(後半)
- 「平成狸合戦ぽんぽこ」結末ネタバレ(ラストシーン)
- 最後のシーンのセリフは?
- 最後のシーンのセリフの意味とは?
タヌキの化学(ばけがく)など一見ファンタジー要素の入ったお話でもありますが人間に住処を奪われる悲しい動物の物語でもあるんですよね~。
これからを担う子供たちには必ず見て欲しい作品です!
以上「平成狸合戦ぽんぽこの結末ネタバレ。最後のシーンの意味を解説」でした!
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