高畑勲作品である「平成狸合戦ぽんぽこ」。
数年に1度の割合で金曜ロードショーに登場するので知っている方も多いのではないでしょうか?
しかし「いまいち内容が掴めていない。」
「つまり、どんなメッセージ?」など疑問に思う声もあるかと思います。
是非ご覧くださいね!
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平成狸合戦ぽんぽこの内容解説。伝えたいことや舞台設定を考察
「平成狸合戦ぽんぽこ」作品紹介。
まずは作品紹介から!
制作年からちょっとしたトリビアなどまとめます!
- 1994年公開のスタジオジブリ制作アニメーション映画作品。
- 原作・監督・脚本は高畑勲。
- 開発が進む多摩ニュータウン(多摩市)が舞台。
- スタジオ内の初のCG使用作品。
- キャッチコピーは糸井重里が担当「タヌキだってがんばってるんだよォ」
実は隠れキャラが複数登場している
本編で狸たちが妖怪大作戦を決行するシーン。
このシーンには複数のジブリキャラたちがこっそり登場しています。
- 『となりのトトロ』に登場するトトロ。コマに乗り、傘を持っている。
- 『魔女の宅急便』の主人公、キキ。ほうきに乗っている。
- 『おもひでぽろぽろ』の主人公、岡島タエ子(小学5年生時代)。
- 『紅の豚』の主人公、ポルコ・ロッソ。サボイアS.21に乗っている。
魔女宅とポルコは知っていましたがトトロとタエ子は見落としていました。
皆さんは全部見つけられたでしょうか?
「平成狸合戦ぽんぽこ」ストーリー・あらすじ
次にストーリー・あらすじをご紹介致します!
※以下、Wikipediaより引用したものを分かりやすく区切っています。
多摩ニュータウン建設による自然破壊とそこに暮らすタヌキ
昭和40年代、多くの狸たちが楽しく暮らしていた多摩丘陵に、多摩ニュータウン建設による破壊が迫っていた。
ある日、多摩の狸たちは結集し、総会を開いて開発阻止を決議する。
伝統的変化術である化学(ばけがく)の復興と、四国と佐渡の化け狸に助力を乞うことが決定される。
化学で建設工事への抵抗を始める
年が明けると、古狸の火の玉おろくから化学を教わった狸たちは、建設工事への抵抗を始める。
開発業者のトラックを事故に追い込み、地蔵や稲荷神社の狐に化けて住民の信仰心に訴え、古典的なお化けにばけて人間を驚かした。
二年目「ニュータウンの怪」で話題に
二年目には玉三郎と文太がそれぞれ四国と佐渡に派遣される。
狸たちの抵抗運動は、一部の地権者や作業員に工事を思い止まらせ、「ニュータウンの怪」としてマスコミを賑わせるが、全体としては開発を阻止できない。
三年目、四国から三長老が指導に来る
三年目、強硬派の権太と慎重派の正吉たちが対立しているところに、四国から太三朗禿狸・隠神刑部・六代目金長を伴って玉三郎が帰郷する。
三長老の指導のもと、狸たちが具現化した百鬼夜行がニュータウンを襲い、作戦のさなか隠神刑部は精根尽きはて落命する。
レジャーランドの宣伝に利用され作戦は失敗
ニュータウン住民には拍手喝采のイリュージョンにしか映らず、あげくにレジャーランドの宣伝に利用されてしまう。
大作戦が失敗に終わると、狸たちは意気消沈し結束が乱れていく。
化け狐、竜太郎のアドバイスと狸たちの抵抗
レジャーランドの社長を抱き込んだ多摩の化け狐竜太郎が金長に接触し、化学を駆使して人間社会で生きる方がよいと唆すが、金長とその娘婿となった玉三郎は社長から一億円を巻き上げる。
太三朗禿狸は踊念仏をはじめ、ついには宝船に変化して多摩川に繰り出し死出の旅に出る(補陀落渡海)。
鶴亀和尚はテレビ局に犯行声明を送り付け、カメラの前で訴えようとするが、取材に訪れたのは興味本位のワイドショーだった。
権太たち強硬派は姿を表して工事現場に座り込み、導入された警視庁機動隊と戦うが、敗北の末に命を落としてしまう。
四年目、変わり果てた多摩丘陵
四年目、佐渡の高名な変化狸も既に落命していたことが明かになり、苦心の末にその情報を得て佐渡から帰還した文太は故郷の変わりように愕然とし、まるで人間に化かされているようだと慟哭する。
残った化け狸たちは最後の力を結集し、かつての美しい多摩丘陵の幻を人間たちに見せつける。
その後の狸
その後、狸たちはちりぢりになり、化学を使える狸は人間として暮らすようになる。
正吉はストレスに耐えながら会社員として暮らしていた。
ある晩、仕事帰りの正吉は、ぽん吉らかつての仲間が宴会を開いて騒いでいるのを見つける。
正吉もまた狸の姿になって再会を喜びあう。
「平成狸合戦ぽんぽこ」の伝えたいこと。メッセージとは?
ストーリー、内容としては中々悲しいお話。
狸は沢山命を落としますし、人間だって数人の犠牲が出ます。
しかしながら割とポップな絵と表現で全体的に明るい映画にも感じてしまいます。
当時は単純に「ポップなタヌキvs人間の戦い」としか思えませんでしたが、大人になるとよりダークな部分が見えて来ますよね~。
ジブリ作品ではよく古き良き日本の風景や自然がテーマにされています。
- となりのトトロ
- おもひでぽろぽろ
- もののけ姫
など。
ナウシカも自然破壊のその後が舞台になっていますし。
今作品は開発が進む昭和40年代の多摩市のお話が「タヌキ目線」で展開されています。
開発で「人間にとって住みやすい街」=「自然が破壊され多くの動物が犠牲になる」という事実。
人間の欲深さと狸の葛藤なども描かれていますよね。
高畑勲監督がどれほどのメッセージを込めてこの作品を製作したかは定かではありませんが、
時代によって変わりゆく風景は新鮮さもあり切なく悲しくもあります。
現代の便利で快適な生活は沢山の自然と動物の犠牲の上で成り立っていることを改めて感じる作品であると思います。
舞台となった多摩ニュータウンとは?耳をすませばの舞台でもある?
本作の舞台は開発が進む昭和40年代の多摩市です。
ナレーションでも「多摩ニュータウンの開発」と説明されていますね。
多摩ニュータウンとは?
「多摩ニュータウン」・・・東京都稲城市・多摩市・八王子市・町田市にまたがる多摩丘陵に計画・開発された日本最大規模のニュータウンである。
事業の着手は昭和41年。
そもそもは戦後の高度経済成長期、東京区部での深刻な住宅難にともない地価の著しい上昇。
その結果として地価の安かった市部が急速に宅地造成されていったことが始まり。
無謀で無計画な乱開発を防ぐため、居住環境の良好な宅地を大量に供給することを目的として、多摩ニュータウンが計画されました。
この開発事業に巻き込まれてしまった狸のお話だったんですよね。
どんな時も人間の都合で被害に遭うのは自然と動物です。
ところでこの「多摩ニュータウン」。
ジブリでもう一つ舞台となっている作品があります。
それが「耳をすませば」です。
両作品の映像を見るとそっくりな夜景、コンビニ、道が登場します。
主人公の雫が住む街、住居がもともと狸の故郷であり沢山の犠牲があった場所だと思うとなんだか複雑。
耳をすませばで狸は登場していませんが、もしかしたら電車の中や街中に化けた狸が潜んでいたのかもしれないですよね♪
まとめ:平成狸合戦ぽんぽこは多摩市の開発事業に翻弄された悲しい狸の物語!
作品紹介からあらすじ、伝えたいこと、舞台設定などご紹介&考察致しました!
- 「平成狸合戦ぽんぽこ」作品紹介。
- 「平成狸合戦ぽんぽこ」ストーリー・あらすじ。
- 「平成狸合戦ぽんぽこ」の伝えたいこと。メッセージとは?
- 舞台となった多摩ニュータウンとは?耳をすませばの舞台でもある?
都市伝説では反戦や政治的メッセージが隠されているのではないか?
など噂されているようですが、紐づけする気になればいくらでも応用できるような内容ではありますよね。
個人的にはシンプルにそのまま受け止めたい作品だと思いました。
それにしても狸が化けるって夢があって良いですよね♪
以上「平成狸合戦ぽんぽこの内容解説。伝えたいことや舞台設定を考察」でした!
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