作家になりたい高校生へのアドバイス|夏目漱石「文学者たるべき青年」より
漱石が、旧制中学(およそ現在の高校)の学生向け雑誌に寄稿した、「文学者たるべき青年」。 作家志望の若者が、どのように学生時代を過ごすべきかという、漱石直々のアドバイスです。 ちょっと読みにくいかもしれませんが、ぜひ読んで…
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漱石が、旧制中学(およそ現在の高校)の学生向け雑誌に寄稿した、「文学者たるべき青年」。 作家志望の若者が、どのように学生時代を過ごすべきかという、漱石直々のアドバイスです。 ちょっと読みにくいかもしれませんが、ぜひ読んで…
夏目漱石は特に男女平等に対する意識を持っていた人ではありませんが、「女子時事新聞」というところに、文学者としての女性について寄稿しています。 「女性が文学者になることについて」というテーマで何か書いてください、などと言わ…
夏目漱石「現代読書法」は、明治39年に雑誌に掲載。内容は、洋書の読み方であり、多読による英語勉強法の提案です。 明治39年9月は、芸術小説『草枕』を出版した年月であり、暮れには芥川龍之介らが列席した「木曜会」が結成されま…
スコセッシ監督の『沈黙』を観ました。遠藤周作の同名小説を原作とするハリウッド映画です。 『沈黙』のあらすじについては以下で書きました。ほぼ原作に忠実な映画でした。 (関連記事)遠藤周作『沈黙』の出版は日本中…
漱石の読書法の神髄がここにあります。 明治39年、『吾輩は猫である』『倫敦塔』『坊っちゃん』などを発表し、作家としてデビューしたての頃の文章です。 題名は「余が一家の読書法」。内容は、漱石が青少年向けの雑誌に書いた読書法…
夏目漱石は明治39年の雑誌「中央公論」に、「余が文章に裨益せし書籍」という談話を寄稿している。 分量はわずか2ページ。青空文庫未収録であるから、全文引用してみよう。(新字新かな) 余が文章に裨益せし書籍 現今諸文章家が文…
夏目漱石は明治39年の雑誌「中央公論」に、「予の愛読書」という談話を寄稿している。 分量はわずか2ページ。青空文庫未収録であるから、全文引用してみよう。(新字新かな) 予の愛読書 愛読書は何だと聞かれると困る。僕には朝夕…
遠藤周作『沈黙』の映画化によせて 遠藤周作の『沈黙』がスコセッシ監督によって映画化された。 遠藤周作の作品の多くに流れる思想というか考え方は単純だ。 とにかく「弱者が苦しんで苦しみぬいた末に挫折して、悪いこ…
斎藤緑雨という天才風刺作家が、われわれに地獄を見せてくれます。 斎藤緑雨の『油地獄』 主人公は目賀田貞之進という書生。 勤勉で評判のよい法学部の学生ですが、ある日の懇親会で小歌という柳橋芸者に出会い、彼女に…
小説を読むときに、始めから読まない人間がいるだろうか? 読書法は、書物の形態によって、様々であろう。 しかし私たちが読書する際、おそらく99%の場合、最初の1ページから読んでいく。 たとえば名…
青空文庫で読める、菊池寛『無名作家の日記』のあらすじと感想をご紹介します。 『無名作家の日記』はクリエイターの苦悩を描いたユーモア小説です。 これほど抱腹絶倒の小説は、ドストエフスキー『地下室の手記』くらい…
「汚れっちまった悲しみに」を精読します。 たった16行の全文を読んでから、1行1行詳しく読みます。 まずは全文を。 「汚れっちまった悲しみに」全文 汚れつちまつた悲しみに 今日も小雪の降りかかる 汚れつちま…