Amazonプライムビデオで無料視聴できたので、
ウディ・アレンの監督作品を2つ観た。
1『それでも恋するバルセロナ』
2『マッチポイント』
わりと共通点が多い作品。
ウディアレンの作品を見ると、
ちょっと学問かじった、Twitterで毒を吐いているような人間の末路が分かる。
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共通点その0:スカーレット・ヨハンソン。
スカーレットヨハンソンは、主役ではない。
主役級のインテリ男を惑わせる、幻惑的な女性だ。
彼女は、決してインテリではない。
でも何か、インテリや芸術家を魅了する、魅力的な感性を持っている。
(たとえば『それでも恋するバルセロナ』の写真の趣味)
共通点その1:主人公像
目標や情熱はあるけど、それをどこへ向けたらよいのか定まっていない20代。
インテリ気取り。
例えば、
・女主人公
修士論文の調査でバルセロナへ。
テーマは「カタルーニャの国民性」。
(気分的でしょうもないテーマ。)
・男主人公
元テニスプレーヤー。コーチになったがつまらない。
何かデカイことをしたいと明言。
(=具体的にやりたいことはない。)
共通点その2:情熱の矛先
主人公たちの、気高いエネルギーは結局、異性に向かう。
恋愛は自分が全身全霊で関わることが可能で、しかも大きな満足をもたらすものだから。
共通点その3:結末
当たり前だが、恋愛に情熱を向けても、それに一生を捧げることはできない。
それは、倦怠・浮気・懐妊などが起こり得るから。
破滅を迎えるしかない。
感想
身もふたもないコメントをしたけど、
こういう主題はウディアレンの真骨頂。
インテリゆとり世代
とでも名付けるべき連中。
- 他人と同じような、単なる労働者にはなり下がりたくない
- 何か圧倒的に情熱を持てるもの・夢中になれるものを求める
- 思考の発想に文学的なもの・芸術的なものがある。(とはいえ学問的には洗練されていない)
要は、学問をかじったけど、
それによって大成することができない人々。
こんな人間像を描くに関しては、ウディ・アレンの右に出るものはいない。
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