【枕草子の新しい読み方】清少納言は釣りタイトル作りの天才だった!
突然ですが「春」といえば何を連想しますか? 10個くらい適当に頭の中で考えてみてください。 さくら、入学式、卒業式、うぐいす、つくし、等々……。 ありがとうございます。それを何となく頭の中で持っていてくださ…
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日本や世界の古典文学のあらすじや要約を解説! 読書法や勉強法の悩みも解決!
突然ですが「春」といえば何を連想しますか? 10個くらい適当に頭の中で考えてみてください。 さくら、入学式、卒業式、うぐいす、つくし、等々……。 ありがとうございます。それを何となく頭の中で持っていてくださ…
夏目漱石『それから』の主人公、長井代助は、いわゆる高等遊民の代表として描写されている。 漱石自身が代助を形容して「高等遊民」と書いているわけではないが、代助の生活ぶりは、明らかに高等遊民のそれであることが見て取れる。 &…
山上の垂訓として知られるマタイ福音書のイエスの言葉。 新約聖書におけるもっとも有名な一節であるこの箇所は、ルカ福音書での対応箇所と比較するとおもしろい。 山上の説教、マタイとルカとの違い 以下引用は『口語訳聖書』(195…
風刺作家としての斎藤緑雨(1868-1904)の出世パロディ『小説八宗』についての話。 斎藤緑雨の風刺性 緑雨は36歳という若さで世を去りますが、明治時代の坪内逍遥を始めとする、西洋から受け入れられた文学観を明確に否定し…
小林多喜二と、多喜二の母を描いた小説『母』(三浦綾子作、1992年)が、2017年に映画化されます。 「母 小林多喜二の母の物語」。監督は山田火砂子、主演は寺島しのぶと塩谷瞬。 全国の映画館で上映されるわけではないので、…
田川建三の著作は非常におもしろいです。宗教に少しでも興味のある方は、読んで損はないかと思います。 中でも『宗教とは何か』という著作は、宗教学者の方も、宗教学入門として真っ先に勧める本です。 田川建三、『宗教批判をめぐる …
宗教に対して、ろくに考えもせずに毛嫌いするのはどうかと思う。 かといって、宗教に対して妙に理解がある素振りを装うのもどうかと思う。 宗教は近代以前には最高の知の形態であった。宗教が医学や科学を兼ねていた。人…
写生文とは、対象をあるがままに写した文章である。この説明は、正しくもあり、間違ってもいます。 目に見えるものを文章に変換する作業は、かなり難しいことです。 「あるがまま」に写すとはどういうことか? 物体なら、目に見える通…
漱石が、旧制中学(およそ現在の高校)の学生向け雑誌に寄稿した、「文学者たるべき青年」。 作家志望の若者が、どのように学生時代を過ごすべきかという、漱石直々のアドバイスです。 ちょっと読みにくいかもしれませんが、ぜひ読んで…
夏目漱石は特に男女平等に対する意識を持っていた人ではありませんが、「女子時事新聞」というところに、文学者としての女性について寄稿しています。 「女性が文学者になることについて」というテーマで何か書いてください、などと言わ…
夏目漱石「現代読書法」は、明治39年に雑誌に掲載。内容は、洋書の読み方であり、多読による英語勉強法の提案です。 明治39年9月は、芸術小説『草枕』を出版した年月であり、暮れには芥川龍之介らが列席した「木曜会」が結成されま…
スコセッシ監督の『沈黙』を観ました。遠藤周作の同名小説を原作とするハリウッド映画です。 『沈黙』のあらすじについては以下で書きました。ほぼ原作に忠実な映画でした。 (関連記事)遠藤周作『沈黙』の出版は日本中…