プラトンの性格や経歴は?生い立ちとエピソードが面白い




古代の哲学者といえば、ソクラテスとアリストテレス、そして「プラトン」ですよね。

  • プラトンはソクラテスの弟子として彼の思想を残し、彼の思いを受け継ぎ、
  • 自身の哲学を確立させ、後に多くの哲学者を誕生させるきっかけを作った人物です。
  • 経歴が経歴ですので、存在感で言えば、ソクラテス以上のものがあるかもしれません。

 

今回はプラトンの

  1. プラトンの生い立ち、名前の意味と由来
  2. プラトンの経歴と代表作を分かりやすく
  3. プラトンの性格が分かる面白い逸話

 

をご紹介します!

 

ポイントは以下の通りです

  1. 危うく受験生泣かせの存在になっていた? あだ名が後世に残ったレアケース!
  2. プラトンが目指す『理想』とは何か。イデアの世界は尊いもの?
  3. 正しい政治のあり方とは? ソクラテスの死が与えた影響とは。

 

プラトンの生い立ち。名前の意味と由来

プラトンはアテネ(アテナイ)最後の王、コドロスの血を引く名門一家の一員として誕生しました。

皆さんがよく知る名前『プラトン』は体育の先生に付けられたあだ名で、本名は『アリストクレス』と言います。

プラトンは何故かあだ名の方が有名になってしまった面白い人なのです。

  • プラトンは「広い」という意味を持つ言葉です。
  • 小柄な人が多い古代ギリシャの時代では珍しい長身でガッシリとした体格のプラトンは非常に目立つ存在だったのでしょう。
  • 諸説ありますが、プラトンというあだ名はこの恵まれた体格故に付けられたものであったとされています。

 

師のソクラテスは非常に小柄で猫背気味であったという話ですから、ふたりが並んで歩くときっと面白い光景になった筈です。

プラトンとその教え子「アリストテレス」は後世に大きな影響を与えた哲学者として名を残しています。

そのため、もしプラトンがあだ名ではなく本名の「アリストクレス」の方で有名になっていたら、きっと受験生の皆さんが大変なことになっていた筈です……本人がどう思っていたのかは分かりませんが、あだ名の方が有名になって良かったですね。

 

プラトンの経歴と代表作を分かりやすく

プラトンはソクラテスとは異なり、多くの書籍を残しています。彼の著書を大まかに分けると、以下のような形になります

  • 前期:ソクラテスの死後、彼の教えを残すために筆を取った作品群。
  • 中期:学園『アカデメイア』を創設し、第二回シチリア旅行に出る前の作品群。
  • 後期:第二回シチリア旅行から最期までの作品群。

 

『シチリア旅行』はプラトンがソクラテスの死後にアテネを出て各地を巡ったことを指しています。

その旅の中で、彼は理想の『政治』を実現しようとシラクサという都市に滞在し、そこでの出来事が著書に反映されているのです。

 

プラトンの代表作『国家』は中期に書かれた作品です。

  • 彼はソクラテスという尊敬すべき存在を国家によって殺されたことにより「正しい国家」というものを追い求めるようになります。
  • そして彼が出した結論は「徳のある人が政治をすべき」というものでした。
  • 要するに哲学者が政治を担い、他の人々、例えば力に秀でたものは軍事を、節制の心を持つ者は産業を、というように役割分担をしていくべきだと主張したのです。

 

他にもプラトンは多くの書籍・思想を残していますが、共通事項としては『理想』が挙げられます。

プラトンはあらゆる場面で『理想的な姿』を追い求めるのです。

プラトンは現実世界を影の存在、偽りの姿に過ぎないと主張し、対話(知の追求)を繰り返すことによって真実(イデア)に辿り着くことを皆が目指すべきだと訴えました。

 

そしてプラトンが対話を行う場として開いたのが学園『アカデメイア』です。

今日の学校に繋がる存在、アカデメイアでは哲学のみならず天文学や生物学、数学など実用的な分野の学問も取り扱われ、後に偉大な哲学者としてプラトンと並び名を残すアリストテレスを輩出しています。

 

プラトンの性格が分かる面白い逸話

プラトンの面白い・独特なエピソードとしては、以下の物が挙げられます。

  1. ソクラテスが好きすぎたプラトン。書籍内で師匠が出ずっぱり?
  2. プラトン、奴隷になる……理想のためなら権力にさえも口を出すプラトン

 

上から順番に紹介していきましょう!

 

1.プラトンの著書の特徴

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プラトンが残した著書のうち、前期と中期の作品群の主人公はソクラテスとなっています。

  • ソクラテスと誰かのやり取りによって話が進んでいく『対話篇』形式によって記されているのがプラトンの作品の特徴です。
  • (他にも『書簡』と呼ばれる形式もあります)
  • ソクラテスの言葉を残した前期の作品はともかく、プラトン自身の思想が混ざり始める中期の作品もソクラテスを主人公として扱っているのです。

 

後期の作品にはソクラテスが登場しなくなっていますが、それでもプラトンの著書の半数以上ソクラテスが登場していることになってしまいます。

同じ人物がずっと主人公をしている作品というのは、現代においてもなかなかレアな存在なのではないでしょうか……プラトンは、本当にソクラテスが大好きだったのでしょうね。

 

2.普通に考えると「無礼」になってしまうのですが、プラトンは引きませんでした。

ソクラテスの死後、プラトンは旅に出ます。

  • その旅先でシチリア島のシラクサという都市に辿り着き、そこでディオニュシオスに政治的指導を頼まれます。
  • これ幸いと、プラトンはディオニュシオスに理想の政治を実現するためにあれこれ口出しするのですが、ディオニュシオスはこれを跳ね除けてしまいます。
  • その結果言い合いのような形になってしまい、プラトンの無礼に怒り狂ったディオニュシオスは権力を利用してプラトンを奴隷としてスパルタに売り飛ばしてしまうのです。

 

不幸中の幸い、スパルタ人に買われる前にアンニケリス(プラトンの知人)がプラトンを発見し、保釈金を払い、彼を開放してくれました。

この時の保釈金が、回りまわってアカデメイア設立の資金となります。人生、何が起こるか分かりませんね。

 

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まとめ プラトンの性格や経歴は?生い立ちとエピソードが面白い

最後に、プラトンについてまとめておきます。

  • プラトンは古代ギリシャの哲学者である。
  • プラトンはソクラテスの弟子で、彼の教えを後世に伝えた人物である。
  • プラトンはアカデメイアを設立し、後に多くの哲学者を生んだ人物である。
  • プラトンはソクラテスが大好きだった。

 

  • プラトンと言い合いになった権力者、ディオニュシオスは太宰治の名作『走れメロス』に登場する暴君ディオニス王のモデルだと言われています。
  • もしかすると、メロスのモデルはプラトンかもしれません。
  • 『走れメロス』は小・中学校の教科書などに採用されている名作ですし、皆さんも一度は読んだことがあるのではないでしょうか。

 

このようなエピソードを踏まえてもう一度読み返してみると、面白いかもしれません。

以上、プラトンの性格と経歴・生い立ちと面白いエピソードでした!

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