かぐや姫が眉毛を抜く理由は?お歯黒を嫌がったのになぜ受け入れたの?




かぐや姫、なぜ眉毛を抜くのを受け入れたの?

 

おじいさん
「高貴な姫君として育てる!」

という翁の決定から都に移り、成長するにつれ姫としての格式ある作法を嫌々ながらも指導されるかぐや姫。

そして、かぐや姫がやらなければいけないもう一つの儀式。

 

それは「お化粧」

眉毛を抜き・白塗り・お歯黒をしなければいけません。

 

これに初めはかなり抵抗して逃げ出すかぐや姫。

 

「なんで眉毛を抜かなくちゃいけないの?!」

「歯を黒くするのも!」

「ぜっっっっっっったい嫌!!!」

 

物凄い拒絶です。

しかし、斎部秋田(いんべのあきた)氏に名を決めてもらったお祝いの宴の日を境に素直に化粧を受け入れます。

 

そして急に機械のように素直に翁や家庭教師の相模(さがみ)に従いだします。

薮下依子
あんなに嫌がっていたのに一体どんな心境の変化があったんだい??

 

かぐや姫が抱いてた不満と気持ちを入れ替えた瞬間。

そんな心の変化をお歯黒文化の知識を踏まえて振り返りたいと思います!

  1. 眉毛を抜く。お歯黒の習慣って何?美人なの?
  2. 化粧に対し物凄い拒絶したのはなぜ?
  3. 宴の日を境に受け入れるけど何があった?その心境は?

 

先に答えを述べてしまうと

  1. 意外にもお歯黒の歴史は古く長かった!当時は美しいとされていた習慣!
  2. 急な生活の変化と理解できない美意識に限界を感じてしまったから。
  3. 自由がないのは私だけではない!あの頃にはもう戻れない!と悟った姫。

 

高等遊民
お歯黒が美しいの!? びっくりでした。
なんか、わざとブスに見せて、まわりの男たちから言い寄られないようにするものだと思ってました。

 

お歯黒と眉毛に関しての美しさはどうも理解できないですが、
実際は長いこと美しいと思われて来たんですから不思議です。

かぐや姫の心情はどの時代の女性でも共感できるんではないでしょうか?

 

眉毛を抜くのを嫌がり、高貴な姫君になりたくないかぐや姫

田舎暮らしを満喫していたかぐや姫。

都に移ってからは家庭教師もついてみっちり訓練の日々でした。

そんな窮屈な日々がとにかく不満です。

 

「なんで庭の池で泳いじゃいけないの?」

「お父さんはなぜ私に変な言葉遣いするの?」

「琴やお習字も何のため?」

「今までの生活のが伸び伸びとして楽しかったのに!」

 

そんな気持ちを募らせます。

そして大人の女性となるために「お化粧」をさせられます。

がしかし、そのお化粧は前述にあるように

眉毛を抜き・白塗りの顔・お歯黒です。

 

これにはかぐや姫も猛反発!

抱いていた不満を一気に漏らします。

 

「お歯黒を塗って口をあけると変よ!

お姫様だって、ときにはゲラゲラ笑いたくなることもあるはずよ!

怒りたくなることも!

高貴な姫とは、人間ではないのね!」

 

この時点で

  • お歯黒=変。
  • ゲラゲラ笑ってはいけない=人間じゃない!

と、かぐや姫の中で決定しています。

 

確かに現代の女性から見ても「お歯黒は違和感」あります

笑ってはいけない・怒ってはいけない女性になることはとっても窮屈で良いものとは思えませんよね。

 

どうしてかぐや姫は高貴な姫君の作法を嫌がるの?

「たけのこ」の時代に育ってきた環境の違いと受け入れられない美意識なんですね。

しかしこの時代の少女はみんなそう思っていたのか?それは非常に疑問ですね。

周りの環境が生まれたころからそうなのであれば疑問もあまり浮かばないはずです。

なんなら「素敵な大人の女性として化粧をするのは光栄!」とすら思っていた少女もいたかもしれません。

 

これに関しては

  • かぐや姫が生まれ育ってきた環境
  • その成長速度
  • 周りの急激な期待

などなどが影響したのでしょう。

 

元は田舎暮らし。(そもそも月から来てるし)

山を駆け抜けて遊んでいた楽しい日々から一変。

堅苦しい作法と今まで見たこともない変な化粧。

きっと誰しもが、明日知らぬ土地に行って

 

「眉毛抜いて歯黒くするよ!それが美人だから!」

「結婚は高貴な人とするのが幸せだよ!恋愛って何?」

 

なんて言われたらストレス度MAXなはずです。

とにかく自由な暮らしから制限された暮らしになることが一番の苦痛です。

 

しかも女性は勝手に髪を切られたり、顔を変にいじられるのは屈辱感すら覚えます。

美しいと思ってない化粧を無理やりさせられるだなんて嫌!!

当然の反応ですね。

もし、かぐや姫が都の高貴なお宅の竹から生まれて貴族として育てられていたら物語も大きく変わっていたかもしれません。笑

まぁ、かぐや姫は月の人間ですし当時の人々と感覚がもともと違っていた可能性もありますよね。

 

眉毛を抜き、お歯黒を受け入れた理由は? 逃げ出した時に見た夢

眉毛抜きとお歯黒を断固拒否していたかぐや姫。

しかし、斎部秋田(いんべのあきた)氏から名を授かったことで開かれた宴の晩の翌日には人が変わったかのように化粧を受け入れました。

⇒なよ竹のかぐや姫の意味と由来はモデルがある?名づけたお爺さんは誰?

 

何が彼女を変えたのか?

「なよ竹のかぐや姫」と名前が決まった日。

めでたいことであったため翁が周辺の貴族なんかを呼んで宴を開催。

当時のしきたりにのっとって姫は宴に参加せず部屋にかくまわれています。

しかし「とっても綺麗な姫君」と聞いていた男たち。

僻みと妬みからか好き勝手なことを言い始めます。

 

「もったいぶらないで、かぐや姫を見せろ!」

「本物の高貴な姫でもあるまいし!」

「いったい名をもらうのにいくら払ったんだ?」

 

品のかけらもない奴らですね。

こんな性悪な言葉を部屋で聞き、絶望と怒りがこみ上げるかぐや姫。

持っていた貝合わせを割り十二単を脱ぎながら屋敷を飛び出します。

そしてボロボロになって行きついた先は元々暮らしていた村。

しかし、元の家には知らない人が住んでおり捨丸たちの姿も見当たりませんでした。

炭を焼いていたおじいさんに聞いたところ捨丸たちは旅の木こりのような一族で「あと10年は帰ってこない。」と言われさらに絶望。

雪に倒れこみます。

しかし気づけば屋敷にいました。

割れた貝はあるものの「これは夢だったのか?」

 

あまり現実的ではない描写なのでかぐや姫の幻覚だったのかもしれませんが、これにより決心します。

恐らく

  • ここから逃げたい!あの頃に戻りたい!
  • だけどもう前の家には帰れない。
  • 捨丸たちも自由ではなかった。
  • しかしその運命を受け入れて旅を続けている。
  • 与えられた運命に従って生きなければいけないんだ。

 

このような心の葛藤が幻覚として見えたのかもしれません。

「もうあの頃に戻れないんだ…。」

これは時代に関係なく、歳を追うとふと思ってしまうことってあると思います。

しかし時間は戻らない。だからこそ儚く美しい思い出かもしれませんよね。

薮下依子
いい加減私も「小学校から人生やり直した~い!」なんて無駄口たたくのは控えようと思います。

 

夢か現実か。もうあの自由な日々には戻れないと悟り腹をくくったかぐや姫だったのです。

 

眉毛なしのお歯黒は、平安時代のメイクだった

ここからは、ちょっと「かぐや姫の物語」を離れて、眉毛やお歯黒のことを紹介していきます!

美しさの感覚って時代によってだいぶ変化しますよね~。

 

薮下依子
私の10代のころは細眉にラメラメのアイラインだったり。←ギャル。
わざとコンシーラーで唇の色を消してダークでクールな目元にしたり。←一時のアユ。
高等遊民
薮下さん、ギャルだったんですか……

薮下依子
何か?

高等遊民
何でもないです。

 

  1. 現在ではナチュラルな太め眉
  2. 韓流系よりの化粧
  3. 欧米系よりの化粧

などなど多様化しているようにも思えます。

が、とにかくその時代時代に流行り顔があります。

ファッションも時代を繰り返しながら毎年ヘアメイクに合わせて変化します。

 

さて、平安時代の女性の美。

それはまさにこの方↓

スーパーでよくお見かけする方。

納豆と言えば!おかめ納豆で知られる「おかめちゃん」ですね。

  • 丸くふっくらとした頬と真っ白な顔。
  • オデコにある点々の眉(マロ)
  • 細くぽってりとしてそうな一重目。
  • おちょぼ口。

 

どうです?美人です?

顔の作りはともかく、現代でこの化粧してるのはバカ殿ぐらいでしょう。

平安中期に活躍した「紫式部」「清少納言」もこの時代にナウいと言われていたお化粧でバッチリ決めています。

現代では「え~。(失笑)」

って思われる化粧でも当時はこれが当たり前!

平安美人は口を開けて笑うことが「はしたない! 下品!」

と思われていたので「お歯黒」に関しては中々見ることはできませんが、恐らく皆さんやっていらしたでしょうね。

 

平安美人の女性が笑ってはいけない理由がもはや笑うしかない

ちなみに余談ですが、口を開けて笑ってはいけない理由の一つとして

「顔面がひび割れるから」w

が、あったそう。

さすがに笑う。

 

もう1度言います

 

「顔面がひび割れるから」w

 

高等遊民
その理由が面白くて顔面ひび割れしそう

 

当時は現代のようなファンデーションはなく白粉を厚塗りでした。

なので、笑うとひび割れたりしてしまうんですね。

顔面亀裂! やばいですね。

 

よく扇子で顔を隠していたのも、面白いものを見て笑ったら化粧が崩れる

それを避けるために利用されていたそうです。

 

お歯黒の歴史はいつからいつまで? ⇒古墳時代から昭和初期まで

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さて、そんななかなか見ることのできないお歯黒ですが、実は歴史的にも、地域的にも幅広く普及していました!

起源はハッキリしていないんです。

でも、なんと古墳からお歯黒をしていた人骨も見つかっているんです。

なので、古墳時代からあった風習だと考えられます。

場所は日本と限らず東南アジア全域であったようですね。

そしてなんと日本では地域によっても異なりますが、昭和初期までお歯黒文化があったんです!

 

 

薮下依子
私のおばあちゃんの若い頃は
まだまだお歯黒と眉毛の全剃りの風習が残っていたと聞いたことがあります。(昭和25年頃)
ちなみに栃木県です。
高等遊民
へー、すごいですね。
そういうお年寄りのお話って、めっちゃ貴重……

 

お歯黒は江戸時代では結婚指輪みたいなもの?

時代によっても「お歯黒をする意味」は多少変わっていたと思いますが、江戸から後期では基本「既婚女性」がするもの。

 

理由は既婚女性と分かるように。

 

ああ~、やっぱりそうですよね。

  • 平安時代のお歯黒:美人の証
  • 江戸時代のお歯黒:人妻の証

 

そう考えると、江戸時代のお歯黒は、現代でいう結婚指輪みたいなものですね。

 

【平安時代の美人の特徴】眉毛なし!歯を黒くして無表情なのが美しい!

そして「眉毛がなく歯を黒くすることで表情をあらわにしないことが美徳」とされていたため。

そしてむらなく艶のある漆黒に塗り込めたものが美しい!と思われていたようです。

 

かぐや姫は結婚をする前にお歯黒をしました。

未婚女性であっても「大人になるため・大人になった証の儀式」として眉毛を抜き・白塗り・お歯黒にする必要があったんですね。

 

このような成人の儀式。

つまり元服(げんぷく)が当時の高貴な人々にとって誇らしく当然な儀式だったわけです。

今で言う「成人式」と同じような意味合いですね!

 

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まとめ:当時の美徳!受け入れたくなかったが従うしかないと悟ったかぐや姫。

かぐや姫も鳥かごの鳥のように狭い世界で生きなければならないと悟ったのでしょう。

「大人の良かれ」は子供にとっては疑問と不満だらけかもしれませんね。

かぐや姫が眉毛を抜き、お歯黒を受け入れた理由は?

  1. 最初は嫌がったけど、故郷の夢を見たから。
  2. 育った山には、もう捨丸がいないと知ったから。
  3. 自分はふるさとを失い、もうこの都の宮殿で生きるしかないと悟ったから。

 

こんなところですね!

眉毛とお歯黒はやはり違和感ありますね。

この辺りにも注目しながら、「かぐや姫の物語」を観てみると、きっと新たな楽しみ方ができるはずです♪

 

薮下依子
しかし流行りは繰り返すって言いますから、眉毛なしで歯を黒くするセレブが出てくるかもしれません!
高等遊民
はい、人は見た目じゃないですからね。
でも、かぐや姫は可愛すぎる。声とかもうめっちゃ美しい人の声じゃん。
薮下依子
高等遊民
薮下さん、素晴らしい情報!

かぐや姫の物語 眉毛を抜く

高等遊民の有料noteの紹介

 

noteにて、哲学の勉強法を公開しています。

 

現在は1つのノートと1つのマガジン。

 

1.【高等遊民の哲学入門】哲学初心者が挫折なしに大学2年分の知識を身につける5つの手順
 
2. 【マガジン】プラトン『国家』の要約(全10冊)

 

1は「哲学に興味があって勉強したい。でも、どこから手を付ければいいのかな……」という方のために書きました。
 
5つの手順は「絶対挫折しようがない入門書」から始めて、書かれている作業をこなしていくだけ。
 
3か月ほどで誰でも哲学科2年生レベル(ゼミの購読で困らないレベル)の知識が身につきます。
 
3か月というのは、非常に長く見積もった目安です。1日1時間ほど時間が取れれば、1ヶ月くらいで十分にすべてのステップを終えることができるでしょう。
 
ちなみに15000文字ほどですが、ほとんどスマホの音声入力で書きました。

かなり難しい哲学の内容でも、音声入力で話して書けます。

音声入力を使いこなしたい方の参考にもなると思います。

 

2はプラトンの主著『国家』の要約です。
原型は10年前に作成した私の個人的なノートですが、今読んでも十分に役に立ちます。
岩波文庫で900ページ近くの浩瀚な『国家』の議論を、10分の1の分量でしっかり追うことができます
 
 

\無料試し読み部分たっぷり/

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