結局「紅の豚」を振り返るとどんな話でオチはどうだったのか。
これ以外に分からなくなったりしません?
とくに幼い頃観ていた私にはサッパリだった気がします。
ポルコの呪い?魔法?も結局のところなんだったのかも謎です。
そこで!
- 「紅の豚」は結局どんな話で結末はなんだったのか。
- ポルコが豚になった理由。
- 人間に戻るシーンの意味。
などを分かりやすく簡潔にお伝えしたいと思います!
それぞれ詳しい詳細に関しては別記事にてご紹介したいますので是非そちらをご覧ください。
「紅の豚」ポルコ・ロッソは性格イケメンでかっこいい?人間の姿や呪いを解説
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紅の豚の結末ネタバレ。豚になった理由・人間に戻ったシーンの意味は?かけられた魔法を解説!
「紅の豚」は結局どんな話で結末はなんだったのか?
物語にはそれぞれテーマがあって起承転結のストーリーがあるわけですが
「紅の豚」ってそこまで大きな出来事もないので
「結局のところどんなお話?」と聞かれると答えづらかったりしませんか?
- 豚になる魔法にかかっている男の話?
- 2人の女性との恋のお話?
- パイロット同士の対決の話?
どれも当てはまるようでピンと来ませんよね。
そこでめちゃめちゃザックリしたあらすじと結末を簡潔にまとめて「紅の豚」とはこんなお話だ!
と初心者の方にも理解していただけるようにしたいと思います。
深い考察などは入れませんので表面的な説明となりますがご了承下さいませ。
まず
- 舞台は世界大恐慌の時代のイタリア、アドリア海
- 主人公は豚の姿をしているパイロットのポルコ
です。
※尚、本編では豚になった経緯や魔法が解ける方法などは描写されていません。
主人公ポルコはかつてイタリア空軍のエースだったが
今はアドリア海の小島に隠棲し、空中海賊(空賊)退治を請け負う賞金稼ぎとして暮らしていた。
このポルコにライバル心を燃やす米国製の飛行艇を操るアメリカ人「カーチス」が現れます。
ポルコの愛艇のエンジン整備のためミラノに向かって飛んでいると
このカーチスに遭遇し撃墜されてしまいます。
ポルコの大破した愛艇を再設計するのに立候補した少女が17歳の「フィオ」です。
フィオは自分の設計したサボイア(飛行艇)に最後まで責任を持ちたいとポルコに同行します。
ポルコのアジトに戻ると商売の邪魔をされて恨みを持っている空賊のマンマユート団とカーチスが待ち構えていました。
カーチスはポルコと再戦を希望し、賭けとして
- カーチスが勝てばフィオを嫁にもらってアメリカに帰る
- ポルコが勝てば飛行艇の修理費用の借金を肩代わりする
を、フィオの了承の上に決定。
決闘当日、イタリア中の飛行艇乗りやならず者たちが大挙して見物に集まる中ドッグファイトが開始。
しかし決着がつかず勝負は殴り合いに。
最終的にはポルコの昔なじみの「ジーナ」が殴り合いで倒れたポルコに声をかけ、立ち上がったポルコの勝利。
フィオはポルコに強制的にジーナの船(飛行艇)に乗せられミラノに帰され、ポルコとカーチスもそれぞれの場所へ…
その後のラストシーンではフィオが過去を振り返るようなナレーションとその後の映像が流れます。
- フィオはピッコロ社を継ぎ、ジーナと親交を温める。
- カーチスはアメリカに帰国後、ハリウッドスターへと転身
ポルコがフィオとジーナのどちらかと結ばれたのかは明かされないまま、物語は幕を閉じます。
出来事としては結構地味な話なんですよね~。
このストーリーだけだと「フィオを駆けた飛行艇乗りのプライドと戦い」に感じてしまいそう。
だがしかし、このお話は時代背景やポルコが戦争で経験した不思議な体験が大きく関係してくるんです。
ポルコは戦争で仲間を失い一人生き残ってしまったことが心残りになっています。
それ故にイタリア空軍を退役し、賞金稼ぎとして暮らしているんですよね。
「戦争でなければ殺しはしない」がポルコのセオリーでもあるのでドッグファイトのシーンでも決して乗員に攻撃はしません。
つまりこのお話、私的にまとめると
紅の豚は「退役軍人操縦士の葛藤と生き様」の物語。
って感じでしょうか。
そこに恋愛や友情がとっても繊細に描かれています。
なので「豚さんの姿の主人公が活躍する子供向け娯楽アニメ」ではなくて
「幼い頃から空を飛ぶことに憧れていた宮崎が、自分の夢として描いた大人向け作品」
ということですね。
ポルコが豚になった理由
これもとくに答えが明らかになっておらず視聴者によって答えも分かれることでしょう。
- 豚の姿に身をやつしている理由は作中では明らかにされないが、戦争で友を失った悲しみや国家への幻滅が示唆されている。
- 設定では「自分自身に魔法をかけた」とされているが、魔法のシーンは描かれておらず、登場時点で既に豚人間の姿になっている。
ハウルの動く城のソフィも似た魔法にかかっていますよね。
【ハウルの動く城】ソフィーの年齢が若返る理由は?呪いはいつ解けた?
つまりは自分の心・気持ち次第と言ったところでしょうか。
ポルコは劇中で「人間嫌い」であることを告白しています。
元イタリア空軍の大尉でエース・パイロットであったポルコ。
しかし英雄でありながらも、
戦争の最後の夏の日パトロールの帰りに仲間を亡くしてしまいます。
(その中にはジーナの元夫であろう人物も登場します。)
逃げるのに必死だったポルコは仲間に気を配れずに一人生き残ってしまったことを悔やみます。
そして戦争と国に幻滅します。
この経験から過去の自分も否定的になったのでしょう。
閉鎖的な気持ちから豚に姿を変えたのかもしれません。
しかしポルコはとくに人間に戻りたいとも思っていませんよね。
豚の姿のまま、人とは距離を置き、気ままな賞金稼ぎとして暮らしたい。
少し諦めと逃げの姿勢にも見えます。
きっともう人や国の面倒なことに巻き込まれたくないのでしょうね。
ちなみに宮崎監督はこの「なぜ豚になった?」の質問にはウンザリしているようです(笑)
鈴木敏夫プロデューサーからもこの質問をされた時に激怒して
「すぐ原因と結果を明らかにしようとする!」と怒鳴ったとか。
豚のキャラクターにした意図もとくにはないようで、
犬や猫は性格や生態的特徴がキャラクターの邪魔になるけど、豚はとくにない。
との理由からだとか。
自画像をブタにすることもありますし、単純に好きなのかもしれません。
ポルコが人間に戻るシーンの意味。
劇中で明らかに人間に戻ってシーンは1ヵ所。
もう1つは「恐らく人間に戻ったであろうシーン」です。
なにがきっかけで戻るのか?
まずその2つのシーンは以下です↓
- フィオが寝ている横で銃弾を触っている時
- カーチスとの決闘後にフィオに別れのキスをされた後
この2つのシーンに共通はあまりないように感じますよね。
しいて言えばフィオ?
これについても私の完全考察になるんですが
人間嫌いで閉鎖的な気持ちから豚の姿になっているポルコ。
フィオと関わったことで「人間も捨てたもんじゃない。」と思えるようになったと語っています。
恐らくはそうふと思った瞬間に人間の姿に戻るんじゃないでしょうか?
1回目にフィオの横で銃弾を触っている時は無意識的に戻っていたのかもしれません。
しかし2回目は確信的に「人間もいいな。」と思ったはず。
同時に過去の自分も認めているのでしょう。
そんな心の変化が人間になったり豚に戻ったりを表しているのかもしれません。
私としては豚さんのままのポルコもかっこよくて好きですけどねっ!
まとめ:紅の豚の結末ネタバレ。豚になった理由・人間に戻ったシーンの意味は?かけられた魔法を解説!
紅の豚のあらすじ結末まとめ。豚になった理由と人間に戻った意味を考察しました!
- 「紅の豚」は結局どんな話で結末はなんだったのか?
- ポルコが豚になった理由
- ポルコが人間に戻るシーンの意味
答えはコレ!といった話ではないので考察が無限にできます。
これがこの作品の醍醐味でもありますよね。
宮崎監督の真相を聞きたいところでもありますが・・・
以上「紅の豚の結末ネタバレ。豚になった理由・人間に戻ったシーンの意味は?かけられた魔法を解説!」でした!
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