旅行会話目的でmemriseのロシア語単語を10日で1000語学習

多言語語学学習アプリのmemrise(メムライズ)。

様々なコースの中で、「頻出ロシア語単語10,000語コース」という、かなりマッチョなコースがある。

モスクワ旅行に行くことになったから(2016年11月)、ロシア語を少しでも学習してみたいと思ったのだ。

 

memrise ダウンロード関係はこちら

Top 10,000 Words Part 1, – Memrise

メムライズ、無料で語学学習を App Store で – iTunes – Apple

メムライズ、無料で語学学習 – Google Play の Android アプリ

 

 

これを1日100語ペースでとりあえず10日、つまり1,000語学習してみた

ちなみに筆者のロシア語経験はゼロ。完全初心者。入門以前。

 

memriseの別のコースや、別の多言語学習アプリDuolingoを少しやっていたが、参考書や文法書などは一切学習してない。

 

概ね2,000語を学べば、日常語彙の7,80%はカバーできるというのが定説。

 

ちなみにmemrise proという有料版で学習しました。

pro=有料版に登録すべきかどうかというレビューはこちら。

語学学習アプリmemrise利用者は有料版(Pro)に登録すべき?

10日で1000語 memrise単語学習の進め方

 

初日は、100語を全て学習。もちろん最初は「新規の単語を学ぶセッション」。

学んだ単語を復習できる「復習セッション」は初日はやらなかった。

 

2日目以降は、前日までの「復習セッション」をすべて終える。

その後、新しい単語を学ぶセッションを100語やる。

 

「前日までの復習→新しい単語」と、はっきり区別して取り組んだ。

だから例えば5日目には400語を復習して、また新出単語を100語学ぶということ。

 

語学や暗記は復習が大事だ。

毎日復習しているのだから、これは望ましい復習のサイクルを十分に満たしている。

 

復習は主に「スピード復習セッション」を利用した。(9割以上)

このセッションは、memrise pro=有料版限定で利用可能な機能。(無料版でも時々できる。)

無料版だと通常の「復習セッション」しか利用できず、復習に非常に時間がかかる。

有料版(pro)を利用していない人は、復習は適当に見限って、新出単語の学習に取り組んだほうがいい。

 

10日で1000語終えた感想

何よりも量が多い。あたりまえのことだが、やればやるほど、復習に時間がかかる。

スマホでちまちま学習できるとはいえ、量の多さに圧倒される。

 

9日目以降は、復習だけで3時間か4時間はやっていた。

時間がかかるせいで「スピード復習セッション」を使わざるをえない面がある。

 

ただし「スピード復習セッション」には問題もある。

誤答をしても、正解の確認なしで、次の問題へ進んでしまう

だから、身についていない単語については、実はしっかり復習できないのだ。

 

ちなみに、復習で一度間違えると「難しい単語」として登録される。

「難しい単語」の学習セッションの流れは、

「スペルをなぞらせ、意味を選ばせ、最後にスペルを書かせる」というもの。

確かに覚えるような気もするのだが、少し時間がかかる。

1回のセッションで3語程度。2分はかかる。

 

「難しい単語」に登録された単語は、実際身についていない単語が多い。

どんどん「難しい単語」が増えて、大体4分の1くらいが難しい単語に登録される。(1000語なら250語くらい)

1,000語学習したのだから、4分の1以上はまだ覚えてきれていないということだ。

 

4分の1どころか、実際半分くらいはあやふやだろう。(500語くらい)

細かく言えば、「クイズを出題されれば正答を出せる単語」が500語ということで、

現実のコミュニケーションの場で運用できるか、特定のシチュエーションで理解できるかどうかは全く不明。

 

memrise でロシア語1000語学習で修得できたスキル

以下はmemrise pro(有料版)で、単語学習だけを一生懸命やるとどうなるかを記載してみた。

文法無視で単語学習だけに専念すると、おそらく以下のようなスキルが身につくと思われる。

 

単語ごとの品詞が推測できる

単語それぞれの語尾を見て、品詞の推測ができるようになった。

たとえば -ство は動詞を抽象名詞化する語尾だと思われる。

英語でいう -tion とか -ment に当たる。

形容詞は -ый または -ий で終わるようだ。

副詞は -но で終わることが多い。

動詞は原形が -ть で終わる。などなど。

 

関連語の推測

それと語根から単語の意味を推測することも多少は可能になる。

要するに、 national と nation との関連とか、そういうことだ。

さらに、簡単な単語や、覚えやすい単語は語呂などで覚えられる。

 

memrise で修得できないこと

つづいて修得できないこと。

 

動詞の暗記

スペルの似た動詞がたくさんあり、選択問題でもどれがどれだか区別できない。

動詞に関しては、本当に基本的なものや、特徴的なものでないと、なかなか暗記は困難だ。

逆に不規則動詞のほうが暗記が簡単かもしれない。

 

文法の習得

文法はもちろん理解できない。単語学習だけでは、文法を習得する機会はない。

あとは似た意味の単語=類似語の使い分けも身につかない。

たとえば see と meet はどう区別してどう使い分けるのか、とか。

 

 

まとめ 単語学習から語学を始めるメリット

語学学習のスタートに単語から学習するというのは、一部の人にとっては、取り組みやすいかもしれない。

 

最初に文法で挫折しないで済む

たとえば語学学習の最初からいくつもの変化表を暗記するのが嫌だというタイプの学習者。筆者はそのタイプ。

とはいえ、などの正課の授業では教科書や参考書や文法書を使用した文法学習から始めるのが一般的だろう。単語ばっかり教えるクラスなんか聞いたこともない。

 

それで多くの人が変化表の暗記が面倒で挫折していくわけだが。

文法から入って挫折してしまう人は、はじめに単語暗記から始めると、変化表を見ないですむ。

 

ロシア語の場合、アルファベットを覚える必要があるので、単語学習からスタートするのは余計ありだと思う。

ドストエフスキーとか、モスクワとか、ボルシチとか、そういう単語の綴りから始めてもいい。

 

文法学習するときも有利

もちろん、いずれは文法を学ばないといけない。

それでも、1000語2000語と事前に学習してある程度暗記していれば、0からスタートするのとでは立ち位置が全然違う。

たとえば各品詞の原形については、既にある程度の知識があるわけだ。

だから変化表を見ても、何も知識がない状態より、ずいぶん暗記しやすいと思う。変化表のなかにある程度法則性を発見できるかもしれない。

 

さらに、例えば文法書を学ぶときに例文の単語が理解できない状況というのは多々ある。そして苦痛極まりない状況だ。

その苦痛が、事前の単語学習によって、かなりの程度軽減される。

 

文法書を進めていくのは、根気が必要だ。

memriseでの単語学習の最大のメリットは、少しは楽しく、気軽に学習に取り組める点にあると思う。

あまりに量が多いとつらいが、無理のない範囲で取り組めばいい。

 

アプリでできるだけ楽して、知識を少しでも積んでおく。

そうすれば文法書を進めるのも、多少は、いやずいぶんと、楽になるだろう。

 

ちなみにモスクワ旅行の際に携帯したロシア語参考書はこちら。

高等遊民のnoteの紹介

 

noteにて、哲学の勉強法を公開しています。

 

現在は1つのノートと1つのマガジン。

 

1.【高等遊民の哲学入門】哲学初心者が挫折なしに大学2年分の知識を身につける5つの手順

2. 【マガジン】プラトン『国家』の要約(全10冊)

 

1は「哲学に興味があって勉強したい。でも、どこから手を付ければいいのかな……」という方のために書きました。

5つの手順は「絶対挫折しようがない入門書」から始めて、書かれている作業をこなしていくだけ。

3か月ほどで誰でも哲学科2年生レベル(ゼミの購読で困らないレベル)の知識が身につきます。

3か月というのは、非常に長く見積もった目安です。1日1時間ほど時間が取れれば、1ヶ月くらいで十分にすべてのステップを終えることができるでしょう。

ちなみに15000文字ほどですが、ほとんどスマホの音声入力で書きました。

かなり難しい哲学の内容でも、音声入力で話して書けます。

音声入力を使いこなしたい方の参考にもなると思います。

 

2はプラトンの主著『国家』の要約です。
原型は10年前に作成した私の個人的なノートですが、今読んでも十分に役に立ちます。
岩波文庫で900ページ近くの浩瀚な『国家』の議論を、10分の1の分量でしっかり追うことができます

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