薮下さんのナマケモノ好きは、ズートピアの話をしていて判明しました
ちょっと何言ってるかわかんないです
っていうことで以下の文章です!
木の上でほぼ動くこともなく、排せつも週に1回程度。
極度の低燃費な動物である「ナマケモノ」。
その不思議な生態がだいぶ気になりますよね~!
しかも「ナマケモノ 死因」で調べると出てくる「餓死」の文字・・・
エサが食べられなきゃ当然、動物は餓死してしまいますよね?
「満腹で餓死」なんて意味不明なパワーワードすぎる……
ので、詳しく解説していきます!
- ナマケモノが満腹で餓死するのはなぜ?
- ナマケモノの食事って?
- その他、ナマケモノならではの死因ってある?
その生態も含めてご紹介致します!
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【ナマケモノが満腹で餓死する理由】消化担当の微生物が生死を分ける!
前述にあるように、ナマケモノは「超低燃費」な生き物です。
- 筋肉はほとんどない。
- あまり動かず木にぶら下がっている。
- 排せつは週1程度。
よくこんなんで生きてられるなーって思いますよね。
しかし、ナマケモノにとってはこれが理にかなった進化なんです!
この進化に名前を付けるとしたら「かくれんぼ式進化」ってところでしょうか。
分かりやすいようにクエスチョン形式でご説明します!
ℚ.なぜあまり動かないの?
A→敵に見つからないために。動くと見つかりやすいじゃん?
ℚ.食べ物やトイレはどうしてるの?
A→食べ物はぶら下がってる木の葉で十分だし、トイレは木の根元にしてる。
ℚ.ずっと同じ木にいたら葉っぱなくなっちゃわない?
A→大丈夫!あまり食べないから減らない!トイレってゆう肥料も与えてるし。
ℚ.そんな食べなかったらお腹すくでしょ?
A→お腹減らないように動かないの~。無駄な筋肉もエネルギーも使わないよ!
どうです?
理に叶ってますよね。
実際に草食動物の捕食者である肉食動物は一見強く見えますが頭数は圧倒的に少なく、トラは絶滅の危機に陥っています。
強くてもエサに困れば動けずに死んでしまいます。
「野生だから体が大きく強い方が有利」ってわけではないんですね~。
話がそれましたが、ナマケモノは必要最低限のエネルギーしか使いません。
それは「食べ物の消化」でも言えること。
ナマケモノは食べ物の消化を胃の中の微生物にしてもらっています。
しかも消化するのにおよそ1カ月を要します。
でも草食動物は、基本微生物を飼ってますね。牛とかも。微生物が草を消化して、アミノ酸を排泄します。
そのアミノ酸を吸収することによって、たんぱく質などを確保しているんです
これもなるべくエネルギーを使わないよう進化したナマケモノならではですよね~。
しかし、微生物の働きが悪くなってしまうとどうでしょう?
胃に食べ物は入っていても栄養を吸収することが出来なければ死んでしまいます。
なので飼われているナマケモノでも餓死はあり得る死因ってことになりますね。
【ナマケモノの食事】野生では木の葉っぱ。体に生えた藻も食べるw
ナマケモノの凄すぎる進化と生態について説明しましたが、お次は食事内容です。
16世紀のヨーロッパではあまりの動かなさから
「ナマケモノは風から栄養を取っている。」
と思われていたようですが、流石にそんなわけありません。
野生のナマケモノであれば基本的に「自分がぶら下がっている木の葉っぱ」を食します。
1日の摂取量はたったの8グラム。
生態が近いと言われているコアラでさえ1日に500グラムなのでその差は歴然ですね。
1日8gの葉っぱしか食べてなくても満腹で餓死します
しかも、ナマケモノの凄いところは食事の量だけではないんです。
週1回の排便、排尿は危険を顧みず木を降りて根元にします。
敵に見つからないように木の上でジッとぶら下がってるのに危険を冒してまで木を降りるなんて・・・
これにはちゃんとワケがあります。
それは「自分が取るべき栄養となって戻ってくるから」です。
そしてヒントは蛾。
実は動きのスローすぎるミユビナマケモノはほとんど移動することもなく被毛にはカビや藻が生えます。
この藻は天敵にバレないようカモフラージュもしてくれますし、食べれば栄養素にもなってくれるんです。
「その藻が排せつとなんの関係があるの?」って思いますよね。
こちらも簡単に説明します。
- 木の根元でフンをする。
- そのフンに蛾が卵を産み付ける。
- フンを食べて蛾が成長する。
- 樹冠が好きな蛾は木の上にいるナマケモノの被毛に入り込む。
- ナマケモノの被毛で蛾がフンをする。
- そのフンが被毛に窒素分を与える。
- その窒素分が藻の成長に繋がる。
- ナマケモノが藻を食べて栄養を摂取する。
まさに究極のエコループ。
共存共栄とはまさにこのことですね。
つまりナマケモノは栄養価の高い藻を摂取するために地上に降りフンをするということ。
ちなみに藻が生えるのはスーパースローなミユビナマケモノだけ。
フタユビナマケモノはミユビより活発に動くため、フンも特定の木ではないし藻は生えません。
ちなみにペットのナマケモノは
「ほうれん草、小松菜、キャベツ、ニンジン、バナナ、リンゴ」などを1日8グラムほど与えればOKです!
↑寝ながらニンジンを食べるフタユビナマケモノ。
【ナマケモノの死因】餓死以外は天敵。絶体絶命でも無抵抗。
ナマケモノの死因はもちろん餓死だけではありません。
変温動物なので周辺の温度変化に対応しきれずに亡くなってしまうこともありますし、山火事で逃げ切れずに死んでしまうことだってあります。
しかし、断トツで多いのはやはり「天敵に襲われる」ことでしょう。
ナマケモノの天敵は
- ジャガー
- ピューマ
- ワシ
などなど。
排せつで下に降りれば襲われる確率も格段にアップします。
藻が生えるほどのスローさですから見つかってしまえば最後でしょう。
なので通常の草食動物であれば逃げ回るし、全力で抵抗するところですがナマケモノはもう諦めて無抵抗です。
「全身の力を抜き、体の緊張を解くことで食べられる際の痛みをなるべく和らげる。」
天敵に見つかれば最後ですが独特の進化で生き残っているナマケモノは森の勝者と言っても良いでしょう。
まとめ:満腹でも餓死する原因は胃の中の微生物!体の藻は貴重な栄養源!
ナマケモノの死因は餓死という不思議!食事は何食べてるの?
- 消化は微生物次第なので餓死する危険がある。
- 木の葉っぱが基本だけど体の藻が重要な栄養源!
- 天敵に見つかれば最後!絶体絶命でも無抵抗なナマケモノ。
まるで植物のように生きるナマケモノ。
究極の進化って実はナマケモノみたいな形なのかな~っ
餓死は可哀そうですが、すべてが理に叶った進化を遂げたナマケモノはやはり凄いです。
高等遊民くんのブログに時々文章を書いてます