ネタバレの美学、というワークショップに行きました
登壇者は4人でしたがいずれも論調としてはネタバレ批判派でした
鑑賞前の内容ネタバレは、鑑賞体験を損なうものという、まあこの辺は常識的な話ですね
なぜ損なうのか、みたいに突っ込んでいきます#マシュマロを投げ合おうhttps://t.co/W2ILxZsYBH pic.twitter.com/DJ2l5SPyBl— Master Neeton@哲学の高等遊民 (@MNeeton) 2018年11月23日
ネタバレする奴は悪なのか?
それともネタバレは別にいいのか?
そんな議題で、結構面白かったです
結論からいうと、4人、学者さん(哲学者・美学者)がいて、全員「ネタバレは悪」っていうネタバレ批判派でした
「ネタバレいいじゃん!」「ネタバレ気にしないし平気、むしろ有益」と考える立場の人がいなかったのは残念です。
まあ、そりゃ基本はそうですよね
「ネタバレは悪」「ネタバレうざい」「ネタバレしないでください」「SNSでネタバレする奴マジでクズ」
などなどいっぱい言われます
分からないでもない。
でも一方で、ブログなんか書いてると、
映画でもアニメでも、ゲームでもまんがでも、ドラマでも小説でも、
ネタバレせざるを得ないところがあります
そもそも「作品名 ネタバレ」って調べる人もいっぱいいるわけです
この記事ではワークショップの話をしつつ、高等遊民の感想を述べます
以下、ネタバレなので注意してくださいww
下記クリックで好きな項目に移動
ネタバレの美学、ワークショップのネタバレ
まずどんな内容だったか
「スゴ本の中の人」のdainさんが、見事にまとめてくださってます(さすがです)
dainさんのこのツイートのスレッドを見れば、大体概要は分かります
ネタバレとは何か? どこまで許される(一切許されない)のか? ネタバレに怒のはなぜか? など、【ネタバレの美学】本日開催、入場無料@大妻女子大学。私も聴講します。
【発表要旨追記】公開ワークショップ「ネタバレの美学」を開催します。 – 昆虫亀 @conchucame https://t.co/CVNNZgBqqO
— スゴ本の中の人 (@Dain_sugohon) 2018年11月22日
以下は私がとりあえずTwitterで流した感想を述べます
そのうち追記するかも(ぜひコメントで、ネタバレ賛成反対のご意見ください)
登壇者は4人でしたがいずれも論調としてはネタバレ批判派でした
鑑賞前の内容ネタバレは、鑑賞体験を損なうものという、まあこの辺は常識的な話ですね
なぜ損なうのか、みたいに突っ込んでいきます
ネタバレは悪と言われてるけど、なぜ自らネタバレ情報を探しに行く場合は悪ではないのか。 普通、悪といえば、意志に関わらず行為そのものが悪と言われるべき、とか。 だからネタバレの悪ってちょっと特殊 そもそも悪って言葉でくくれないですね
自らネタバレ情報探しに行くのも悪だ、作者や作品への不敬罪だ、という極端な意見もあり、それには多くの疑問や反論が寄せられました 全く見てない人より 見る前にネタバレ情報調べてから見る人のほうが、芸術家や芸術界を腐敗させてるという面白主張
ネタバレ嫌がる人は、実際は何を嫌がってるのか? というテーマで、結論が 「そのネタバレ情報が正しいか確かめなきゃいけないから」 というこれまた突飛な主張もありました 要は 純粋に楽しめなくなる=鑑賞中に事前に得たネタバレ情報が頭によぎる などなど話題に事欠かないワークショップ
↑の主張の出どころは 見てなければネタバレされても、その情報が正しいか、見るまで確かめようがない だから検証行為が発生してしまう という指摘なんかは面白かった この辺は学者さんは賢いなあーと思わせてくれた(エラそう)
今回の議論は、基本すべてなんというか観念的な話で組み立てられてましたね ネタバレの歴史的な、事実をとりあえず積み重ねていくというアプローチは取られてませんでした たぶん、過去にネタバレ論争とか絶対あると思うんですが、その辺も研究対象にすると面白そうです ネタバレって言葉の初出とか
初めて見る作品でもネタバレ調べる人がいる
ここではさらに感想を述べてみます
今回のネタバレの美学ですが
「一回見てから、ネタバレ情報見るのはOK」みたいに学者さんたちはおっしゃってました
で、見る前からネタバレ情報接するのはダメ っていう意見
※自発的にネタバレ観にいくのは別にいい、という意見もあり
なんでダメかって言ったら
「事前にネタバレしちゃうと、何も知らない状態で見るときの驚きや感動が減るから」という・・・
要するに「初見」を「かけがえのない経験」として特別な価値を与えてるんですよね
でも、ブログなんかやってるとわかるんですが
面白いことに「初めて放送されるドラマ」とかでもネタバレや結末を調べる人っているんですよ
たとえば「スペシャルテレビドラマのミステリー」とか2時間サスペンスとか
それは「このドラマをより楽しみたい」っていう思いから検索するわけです
そのあたり、「驚きや感動」=「まっさらな状態で楽しむこと」と捉えてるのは狭いですよね
だって解説されないと分からないところあるし、白紙状態における鑑賞が、豊かな鑑賞体験を導けるという必然性はないです
・解説なしで1回観てつまらなかった
・観る前に解説見てから観たら面白かった
絶対「観る前に解説見てから観たら面白かった」のほうが、豊かな鑑賞体験なわけです
なので、ネタバレ擁護派の立場からの発表がなかったのは、残念だったかな~と思います
以上です。