スターウォーズのジェダイ教育とプラトン理想国家の哲学者教育はそっくりです

スター・ウォーズは、壮大な作品であるがゆえにいろんな元ネタがあります。

例えばエピソードワンからスリーの帝国と共和国の政治闘争については古代ローマ時代が参考になっています。
後はモンゴル帝国とか、そういう世界史的な知識がストーリーの背景にあるんですね。

また世界の歴史だけではなくて、宗教や哲学は神話中にもいろんな元ネタがあると言われています。

哲学では、プラトンの『国家』という有名な作品があるんですけど、
これは理想の国家とは何かというテーマが書いてあるんです。

ここに理想国家における統治者の教育はどうあるべきか?
なんていうことも議論されているんですよ。

それが改めてスター・ウォーズのジェダイの教育と比べてみると、結構似てるところがあるんですよね。

そんなことを、紹介していきます。

ジェダイ教育論

まず年端もいかない子供物心もついていないような状態で見込みのある子供を教育施設に預けて両親が誰だかわからないような状況で勉強したり トレーニングをする これが完全にプラトンとジェダイは同じです

親を知らないというのが プラトンやジェダイにおける根管の部分だと思います
自分の父親や母親はこの人だということを知ると 偏愛が生じます
それはジェダイや 理想国家の統治者にとってふさわしくない感情です
アナキンは ジェダイの寺院に入るには歳をとりすぎていたので母親を知ってしまっています

プラトンの理想国家での パダワン的な子供にとってはジェダイみんなが親です
スターウォーズでは一人のジェダイを 師匠にして パーソナルトレーニングを受けますけれども プラトン理想国家では そうした徒弟制度はありません

プラトン『国家』における守護者教育の4つの特徴

プラトンの理想国家での統治者教育は、以下の4つの特徴があります。

それぞれ簡単に紹介しつつ、スターウォーズのジェダイ教育と比べてみましょう。

1.男女平等論

女性にも男性と同じように教育を与えるべき。
優秀な女性は男性と同じように軍人や守護者(政治指導者)として活躍するべきである。

現代であれば当たり前のような気がしますけど、
女性の社会進出なんて当時では考えられません。

でも、いいことばかりじゃありません。
本当に男性と女性とで差別をせずに同じように扱うという意味でもあります。

プライバシーも何もありません。
すべては公開されます。
当時は体育が裸で行われていましたから、男性も女性も服を脱ぐ必要があります。

ちゃんとプラトンの国家という本にそう書いてあるんです!

べつにプラトンは女性の権利を認めるべきなんて主張は全くしていません。
あくまで理想国家における善を追求した結果、
男性と女性は差別するべきではないという結論が導き出されたのです。

ジェダイも宇宙人も人種も特に差別がないので似てるといえば似てるですね。

特にエピソード7は、主人公が女性ですから、女性の活躍が目立ちますね。

新たなヒーローはフィンとレイなわけですが、
フィンよりレイのほうが強いのです。頼れるのです。

ハン・ソロを助けまくっちゃうレイア姫みたいなイメージですね。

2.妻子共有論

国家の守護者は妻子を共有するべきである。

当時の開けないの結婚は2人の男の間にの契約によって成立しました。
恋愛結婚なんてはっきり言ってないんですね。

結婚したい男
その男に娘を嫁がせようとする父親

この2人の男によって、結婚は決まりました。
完全に契約なんです。
その目的は財産の相続・確保・さらなる富の蓄積です。

ジェダイにおいて妻子共有はなかったですが、
基本的にパダワン(ジェダイの卵)は親を知らないはず。
そんな年齢で、ジェダイの寺院に連れてこられるからです。

ここは重要ですね。

要するに「何も持たない」

スターウォーズはどちらかというと、仏教っぽい感じですね。
「執着の種を持たない」的な

ただ、プラトンの場合も、妻子を個別に持つことによって「いさかい」が生じるのを防ぐ意図もあります。
争いや妬みは「悪」の感情です。

統治者たちがダークサイドに落ちないために、妻子は共有とすべき。
プラトン国家ではそんな感じです。

3.私有財産否定論

国家を統治するものは私有財産をもってはいけない。

なんか市民が喜びそうな提案ですね。
これもダークサイドに落ちることを防ぐ目的ですね。

ジェダイももちろん財産なんか持ってませんね。

こだわりあることといえば、マントくらいです。

4.哲人統治論

スターウォーズの世界は共和国だったので、ジェダイが統治者ではありません。

ジェダイはあくまでも守護者。
統治は政治家がいますね。

プラトン国家においては、守護者(戦士)と統治者は、同根です。
守護者の中でも特に優秀なものが、統治者の任につくという感じ。

ただし、パルパティーンの出自はジェダイだったのかな?
ジェダイが転職して政治家になるということはあり得ましたかね?

この辺あいまいなので、もしご存じの方いたらコメントなどで教えて頂ければ嬉しいです。

参考:

高橋 雅人 「プラトン『国家』ニオケル「女性ノ劇」ノ射程 」

kindleです↑

【スターウォーズエピソード8最後のジェダイ】専門家は絶賛、ファンは酷評?新作ネタバレ感想


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音声入力を使いこなしたい方の参考にもなると思います。

 

2はプラトンの主著『国家』の要約です。
原型は10年前に作成した私の個人的なノートですが、今読んでも十分に役に立ちます。
岩波文庫で900ページ近くの浩瀚な『国家』の議論を、10分の1の分量でしっかり追うことができます
 
 

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