大金を手にしたらどうする?哲学者の高等遊民がやりたい3つのこと




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少し前に、

「10億円を得たらやりたいこと」

などという話題がSNSをにぎわせた。

これを考えることで、

  • 自分が本当にやりたいこと
  • 現在嫌々ながらやっていること
  • 人生で必要なことと不必要なこと

などが整理される、といった趣旨だったはずだ。

 

やりたいことは人それぞれ、細かいものまで合わせたら無限にある。

ところで、「哲学者」は「大金」というイメージが最も似合わない人間の一種だ。

もっとも「自分が哲学者である」などと主張するのは恥ずかしくて、とてもできない。

 

しかし、一応このブログの書き手は、中途半端に哲学をかじった人間だ。

 

「哲学研究」という大海があるとしよう。

その大海の波打ち際で、ぱちゃぱちゃと水遊びをした経験くらいはある。

「井戸の外には出たことがある」と言っても許されるはずだ。

 

しかも高等遊民。ほぼ『それから』の長井代助である。

まさに社会から脱落している「哲学者」にふさわしい人間像を、私は体現しているような気もする。

 

そんな高等遊民が、大金を得たらやりたいことを考えてみた。

 

これがプロの哲学研究者であれば、やりたいことはまた違ってくるだろう。

大学のポストを捨てて、自分の突き詰めたい研究に没頭するかもしれない。

本場のヨーロッパなり、アメリカなりに入学する、ということもあるかもしれない。

 

あるいは、哲学研究なんて単なる職業として続けていた人もいるかもしれない。

そういう人はさっさとオーストラリアでもハワイでも移住することだろう。

 

しかし自分は修士号を取得して哲学研究をやめた。

哲学研究者の仕事をやりたくないと思ったからだ。

だから大金を得ようが、博士課程に進学したいなどという気持ちは毛頭ない。

 

では何がしたいのか。3つほど浮かんだ。

やりたいことその1 語学の勉強

語学の勉強は哲学を研究する上での必須スキルだ。

「語学嫌いは、哲学ができない」といってもいいくらいだ。

それってプラトン言うところの「ミソロゴス」に近い。

 

つまり哲学をまともにかじろうとした人間であれば、

「自分がいかに語学ができないか」ということを、日々思い知らされているはずだ。

 

哲学研究とは、半分は語学なのだ。

そして語学の学習に、人生の非常に多くの時間を費やしている。

 

たとえば古代ギリシャ哲学を研究するなら、最低1日1時間はギリシャ語の辞書を眺めている。

辞書だよ。文献購読する時間の全体じゃなくて。辞書を読んでいる時間。

 

英語フランス語ドイツ語イタリア語ギリシャ語ラテン語。

ありとあらゆる言語に手を出したいと欲望する。

 

しかし実際は面倒だ。独習なんか挫折する。

 

だから「アテネ・フランセ」にでも通って、とりあえず英語とラテン語やりたい。

一方で高級英会話スクールにも通う。

グループセッションで、いいところのお嬢さんと仲良くしたいと思う。

これは切実だ。

英会話スクールで女の子と仲良くなる。

これは絶対にやる。すまん。

 

やりたいことその2 大学or大学院の入り直し

違う分野を専攻してみたいという気持ちがある。

一番興味あるのは日本文学だ。

「日本語×哲学」。日本で哲学。日本語で哲学。

こういうよく分からないテーマを考えてみたいものだ。

明治時代の翻訳語形成に目をつけてみたいかな。日本文学かどうか知らないけど。

 

あるいはまったく文学とも哲学とも関係のない分野。

例えば数学や物理学。

あるいは天文学。

なんか、先端研究とかじゃなくて、思弁的なテーマを学んでみたい。

 

うーむ。

おそらく、大学院に行くような人間は、インプットが大好きなのだ。

アウトプットが嫌いな人間は、研究者でも作家でも大勢いる。

しかしインプットが嫌いな人間が、大学院にいると到底思えない。

 

高等遊民が最も手に入れたいと望むもの。

それは富でも名誉でもない。

ましてや異性などではさらさら無い。

 

何よりも欲しいもの。

それは知識だ。知恵ではない。

百科事典が全て頭に入っているような状態。

有史以来およそこの世に現れた知識をすべて頭に入れる。

全知全能の「全知」の部分。

 

すべての古き知識を身に付け

全ての新しき知識を受け入れる。

これこそが高等遊民の極致である。

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やりたいことその3 哲学ポータルサイトの作成

ポータルサイトという言葉が正しいかわからない。

しかし、哲学研究の現在が俯瞰できるようなサイトを作りたい。

 

イメージとしては、例えばプラトンについて

  • プラトン研究の歴史
  • この論文がスゴかったのです
  • 現在の研究の焦点
  • 研究テーマのブームの移り変わり

なんかこんなのを一望できるサイト。

 

こんなサイトがあれば、若手研究者の役にも立つはず。

とにかく研究者というのは、大学にポストなければやっていけない。

生計を立てられないのはもちろんだし、

自らの研究を発表するための機会も場所も、与えられないのだ。

 

このポータルサイトはその問題を解決する。

自分の研究を載せてほしいという期待に応える。

大学紀要なんてケチなものじゃない。

世界中の誰でもアクセスできるサイトに、自らの研究が掲載される。

 

しかしこのままじゃ、Ciniiとかと大して変わらない。

だから、あなたの論文や研究を紹介する代わりに、一般向けのコンテンツも作ってと依頼する。

  • 今自分はどういう研究をしているか。
  • なんでこの研究をしているか。

みたいな。

例えばプラトンのイデア論であれば

  • イデア論研究の焦点
  • 研究者同士の論争や対立点

なんかをわかりやすく書いてもらう。

 

さらに言えば、哲学研究の歴史を大河ドラマのように描きたい。

学問研究には、人間ドラマがたくさん詰まっている。

 

 

学問研究の世界は、徒弟制度だ。ギルドの世界。職人世界だ。

大学の研究者に弟子入りする。

ひたすら汗を流して下積みする。

師匠を尊敬しつつも、「いつか師匠をギャフンと言わせる」「叩き潰してやる」と思い続ける。

あるいは、師が敗北した研究者を打ち破る研究論文を弟子が書いたり。

 

こういうノンフィクションもたくさん書けるはずなのだ。

 

まあそんなストーリー仕立てにしなくても、一般の人が楽しめるコンテンツを作りたい。

(単なる哲学研究者のコラムなんかはダメ。たいてい、社会に毒づくだけのひとり言にしかならない。)

 

要するに、哲学について知りたければ研究者も一般の人もこの辺のサイトとりあえずみる。

そういうサイトを作ってみたい。

若手に一般向けのコンテンツを作ってもらえば、その報酬で生計を手助けできる。

 

「論文や新刊本が出るんです。どうかこのサイトで紹介してくれませんか?」

と言われるくらいに成長すれば、それはそれはみなさんのお役にたつことであろう。

 

まとめ

「哲学修士の高等遊民が大金を得たらやりたいこと」を3つほどあげてみた。

要するに哲学修士号持ったニートは、金を手に入れたら

「何か形のある物体」よりも「形のない知識やスキル」といったものを身に付けたいようだ。

 

 

それに加えて「全知の追求」というイメージが浮かんできた。

そのイメージを具体的な形として現せば「哲学ポータルサイト」ということだろう。

 

上で妄想したポータルサイトが作れれば、社会的貢献度もかなり高いと思われる。

今すぐ作るには、実力も、予算も、人望も、到底何もない。

 

しかし一応こうした具体的な夢がでてくれば、大金を得るのも悪くない。

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