荒俣宏の『0点主義 新しい知的生産の技術57』講談社、2012 のご紹介。
勉強法が書かれた自己啓発本です。
0点主義の勉強とは何か? それは、
「全然役に立たないけど、自分にとっては楽しくて仕方がないことの勉強」
「これを大いにやったらいい」と荒俣氏は言います。
荒俣氏がおかしいと思っていること。それは
「これだけ多くの人や文化がある現代で、みんながほとんど同じ願望を持っていること」
同じ願望とはすなわち、
- 成功したい
- 金持ちになりたい
- 異性にもてたい
この3つです。
同じ願望を持っているから、激しい競争に参加せざるを得ない。
そして勝者と敗者が分かれる。
「これは不幸なのではないか?」と、荒俣氏はボヤいています。
荒俣氏は貧乏な家に生まれたそうです。
顔が醜く、体格がやたらいい(over180cm)。
そして7歳のときに、↑の3つの願望を諦めたそうです。すごい(笑)
で、0点主義の勉強に走り、『世界大博物図鑑』をはじめ、誰もやらないことを、やりたい放題やっています。
荒俣宏の教える「人生を楽しむ3つの方法」
荒俣氏は「上記の3つの願望を、諦めちまえ」と私たちにも言ってきます。
そして代わりに、この3つの教えを実践するようすすめます。
- 無駄だけど楽しいことを勉強しろ
- つまらないことも、自分のフォーカスで楽しくしてしまえ
- 定年まで我慢なんてもったいないことするな
とても参考になりますね!
ところで先ほどの3つの願望。
- 成功したい
- 金持ちになりたい
- 異性にもてたい
この3つの願望はなかなかよくできています。
- 富
- 地位
- 名声
- 権威
- 快楽
など、人間の持つ基本的な欲望が、3つのうちに含まれています。
しかもなかなか諦めることはできない。
こんなブログを読みに来る皆さんは、こんな風に思うのではないですか?
「うん、成功と金持ちは、諦められる。まあなくてもいいや。」
問題は「女にもてたい」です。
これこそ、なかなか抜けられません。
いくら「女にモテなくても構わない」と思っても、ルサンチマン的な怨念を0にすることは困難です。
異性との精神的な深い関係を築くには?
「三千世界のからすをころし、主と朝寝がしてみたい」
高杉晋作だって、こう言うではないか!
男同士・女同士だったら、絶対に仲良くならないし、接点もない。
なのに、「異性である」という理由だけで、お互いを愛し合う。
これは素晴らしいことでしょう。
さらに、何か深いもの・精神的な向上を異性との関係に求めるとすれば?
キーワードは「ガマン」です。
どういうことでしょうか?
異性は、あなたの解りやすい「良さ」は容易く認めます。たとえば
- ルックスがよい
- トークが軽快
- 一緒にいて心地よい
- 仕草がかわいい
しかし、あなたの
- 水面下の努力
- 本当に頑張っているところ
- うまくいかなくてツライとき
- 人生の目標
- 自分と社会への問題意識
こういうところは、なかなか見てくれません。
これは「逆もまた真なり」です。
というのも、わたくし高等遊民は男性ですが。
我々だって、女性の表面的なところしか、なかなか見ようとはしません。
食わず嫌いもはなはだしい!
要は、「認めてもらうには時間がかかる」ということ。
「お互いの人格を認め合う」ような「深い関係」
これを築こうと思えば、それは運もあるし、努力も必要です。
まとめ 荒俣宏の0点主義で異性にモテる!
荒俣宏の『0点主義』をご紹介しました。
- 成功したい
- 金持ちになりたい
- 異性にもてたい
この3つをあきらめて、
- 無駄だけど楽しいことを勉強しろ
- つまらないことも、自分のフォーカスで楽しくしてしまえ
- 定年まで我慢なんてもったいないことするな
この3つを実践しましょう。という話でした。
しかし、わたくしどもは、「異性にもてたい」という願望を捨てたくありません。
異性と「互いの人格を認め合う素晴らしい関係」を築きたいのです。
そのために必要なことは、努力と運。そして何よりも、
自分のことよりも周囲のことを考える習慣とセンス
これです。
ストイックに、「自助努力」と「他者への配慮」を実践する。
素晴らしい相手に巡り合えることを信じて、0点主義を実践してみましょう!