- 高等遊民を恋愛対象にする
- 高等遊民を彼氏にする
「それって、意外にアリじゃない?」
そんな常識を覆す革命的なコラムが、発表されました。
学歴は高いので知らない知識を与えてくれる、焦らない気持ちを与えてくれるのが高等遊民なのです。
せかせかと今を生きている女性にとって、高等遊民は“ある意味”オアシスのような存在になる可能性を秘めています。
女性にとって、高等遊民は打って付けの交際相手
高等遊民は恋愛の幅を広げてくれる貴重な存在
いや、マジで?
世の中の最先端を行くモデルプレスさまが、まさかの高等遊民押しですか?
なんてありがたいのでしょう。
日の当たらない場所で、目も当てられないような生き方をしている高等遊民が、思わぬところで取り上げられました。
私は、高等遊民として、現在生きています。21世紀に実在する高等遊民です。
ということで、
- 高等遊民って実態はどんな人間なの?(本当に癒し系?)
- 高等遊民の恋愛観ってどうなの?(ただのクズニートじゃないの?)
そんなところを、現代の高等遊民である私が解説いたします。
下記クリックで好きな項目に移動
そもそも高等遊民とは? これもう一度詳しく説明しますね
この言葉は明治時代から昭和初期に使われた言葉で、大学など高等教育機関を卒業しても定職に就かず読書などして過ごしている人のことを言います。
現在の言い方に変えると「高学歴ニート」に近い存在なのかもしれません。
実家が裕福なため経済的に不自由しておらず、自分の好きなことだけを追求する生き方は、余裕がある環境でなければできない事なのかも…。
引用元:じわじわきている“高等遊民”とは?付き合うことで得られるメリット(モデルプレス)
以降、特に断りのない限り、引用はモデルプレスさまの上記記事です。
以前、月9ドラマで「デート~恋とはどんなものかしら」という作品が放送されました。
それが、長谷川博己演ずる谷口巧が、高等遊民として登場しました。
ヒロインは、杏演ずる薮下依子です。脚本は、古沢良太。
これで、一時期話題になったんですよね。
で、ドラマの中で、高等遊民はこのように説明されてます。
明治から昭和初期にかけてよく使われていた言葉だ。高等教育を受けながらも職につかず、読書などをして過ごす人のことだ。
漱石の『それから』における長井代助、『こころ』における先生などが、その代表例だ。
高等遊民は恋愛に積極的なの? 全然。消極的です
いや、全然積極的じゃないですよ。
だって、女性に申し訳ないじゃないですか。
しかも、高等遊民は特に恋愛を必要としません。
なぜなら、高等遊民が求めるものは、自由だからです。
以下のツイートは私がしたものです↓
高等遊民とは、個人が自由を獲得するための最良の手段です。高等遊民には、ぜいたくも権力も影響力も付随しません。そんなものは自由を妨げるだけです。
『こころ』における先生。これぞ高等遊民です。高等遊民にとって最大の脅威は恋愛問題です。恋愛への接近さえ避ければ完全無欠です。 https://t.co/DGEfZiNKbu— Master Neeton@哲学にやや詳しい高等遊民 (@MNeeton) 2018年3月1日
真の自由という言葉の定義が 定まっていませんので 私との理解の間に相違があると思います。
私にとっての自由の定義とは単純で、労働しないで欠乏を感じないだけの生活ができること、です。したがって、そこに恋愛の問題は入りません。— Master Neeton@哲学にやや詳しい高等遊民 (@MNeeton) 2018年3月2日
何言ってんだこいつって感じですが、要するに
こんな感じ。
自由と恋愛を結びつけるのは、結構難しいです。
- 恋しちゃったら、自分は胸が苦しくなる
- 相手のことばっかり考えて、ほかのことに手が付かない
- 相手を傷つけることを恐れて、自由に振る舞えない
初期の恋愛って、こういうことですよね。
なので、高等遊民は、恋愛に対しては、消極的です。
夏目漱石の小説に出てくる高等遊民は恋愛のことばかり考えてる
ですが、実際は恋愛を避けるわけもいかず、高等遊民は恋愛しちゃいます。(実際と言っても小説のなかの話ですが。)
高等遊民といえば、夏目漱石の小説に出てくる人物が代表例です。
実在の人間ではなく、小説の登場人物が、生き方のモデルになってます。
いかにも、高等遊民らしいでしょう?(笑)
で、夏目漱石の小説に出てくる高等遊民たちは、とにかく恋愛ばっかり考えてます。
好きな人が、現れちゃうんですよね。
- 高等遊民が人妻を好きになる(『それから』のお話)
- 高等遊民が友人が恋した女性と結婚しちゃう(『こころ』のお話)
2番なんか、あなたも高校の教科書で読んだのではないですか?
先生とKとお嬢さんって、聞いたことがあるかもしれません。
(関連記事)漱石こころで先生がお嬢さんに惹かれた理由は?いつ恋愛感情が成立した?
(関連記事)夏目漱石こころのお嬢さんは悪女?先生の嫉妬を燃え上がらせる策略家
【過去の歴史】高等遊民はマジで自己中。恋愛すると失敗する
それで、高等遊民が恋愛すると、絶対失敗します。
『こころ』では、先生とKは下宿先のお嬢さんに恋します。
Kを出し抜いて、Kに黙ったまま、先生は「お嬢さんを私にください」と言うんですね。
で、数日後にKが自害してしまって、先生はずーーっと重たい過去を背負って生きるのです。
『それから』もひどい話です。
それから(夏目漱石・日)高等遊民である男は、周りに働けと言われつつも金はもらい、気ままに暮らしていた。だがかつて友人に紹介して結婚した女と、再会し恋に落ち、歯車は狂っていく。終盤に作者の血が一気に迸る、日本の「静」と西洋の「動」が絶妙に織り交ざった作品。
— 古典bot ~140字で読む文学・哲学〜 (@classicalL_P) 2017年12月23日
過去の事例は、失敗ばかりです。そういうことなので、私は、恋愛感情に否定的です↓
高等遊民は、結局自分のことばかり考える存在。究極の自己中。そんなやつは、恋愛を覚えちゃったら、それしか考えられなくなる。恋愛は、永遠を幻惑させるもの。その一時の感情を永遠ととらえ、自らの感情や想いの対象を、何の正当性もなく神秘化する。
— Master Neeton@哲学にやや詳しい高等遊民 (@MNeeton) 2017年12月23日
何言ってんだこいつって感じですが、要するに
女性の皆さまも同じだと思います。
って思っても、ダメになったり、年齢を重ねたら、
って感じますよね。
「恋愛ほどのめり込みやすいものはないし、だからこそ恋に醒めたらバカバカしい……」
なので21世紀の現代、高等遊民として生きる私は、恋愛に積極的にはなれません。
高等遊民と結婚を前提にしてお付き合いできる?
これは、おすすめしません。
現代の高等遊民の側としても、単純に
「働いていないのに、女の子と付き合うのが申し訳ない」ってのもあります。
- 「いや、あなたにはもっとふさわしい相手がいます」
- 「私と付き合うにしても、それは結婚とは結び付きません」
ということを必ず事前に伝えますね。
高等遊民は恋愛に積極的でないので、これくらい防衛線を張ります。
あ、ちなみに高等遊民は、プライドが非常に高いです。なので、
みたいなこと言われると、猛烈に反感を覚えます。「高等遊民はダメ男とは違う」と思ってるからです。
高等遊民は向上心がめちゃ高い。自分を高めたい意識しかない
高等遊民は、
- 本が読みたい。
- 映画が見たい。
- 芸術鑑賞をしたい。
- 自分の知識やスキルを深めたい
そんなことばかり考えてます。
ある意味、めちゃめちゃ向上心が強いです。
世の中の男性と、勝負する世界が違うんですよね。
- 出世したい
- 稼ぎたい
- 業績を上げたい
働く男性たちは、このように「外面的な肩書き」を高めたいと思います。
その手段として、「スキルアップ」「自己を高める」があります。
一方、高等遊民は、肩書とかどうでもいいんです。
- 知識を深めたい
- 世界を知りたい
- 芸術を理解したい
こういう感じで、ひたすら「内面を磨く」ことに関心があります。
だから、高等遊民は、名誉欲のない芸術家に近いですね。
ちなみに、高等遊民も極まってくると、向上心もなくなります。
(関連記事)高等遊民になりたい人必見!漱石『それから』に学ぶニートの生活信条
【批判】高等遊民ってただのクズだろww
って思いますよね。
それについては、以前このようなツイートを出しました↓
高等遊民として生きる私をよく思わない方もいらっしゃいます。
「働く人間をバカにしてる」
「たいてい大卒なのに今どき高等遊民も何もない」申し訳ございません。ただ私の場合
「働く方を尊敬しております」(私にはできないことなので)
「修士課程まで出ました」(なのでマスターと名乗ってます)— Master Neeton@哲学にやや詳しい高等遊民 (@MNeeton) 2018年4月10日
このような誠実なツイートをご覧になって、あなたは高等遊民(というか私)にどうお感じになるでしょうか?
>「働く方を尊敬しております」(私にはできないことなので)
たぶん、ここが気になるところでしょう。
なぜ高等遊民は働かないのか
「働かない」のには、理由があるんですよ。
働くって、搾取されてるじゃないですか。
そしてついに普通の人間としてこの社会で労働を行って生きていくという人生に舵を切ったのです
そして2年11ヶ月という わずかな退職金をもらえるあと一か月が我慢できずに 仕事を断念しもう二度と労働はしない決して働くことはない、と 阿弥陀仏の本願よりも強く決意したのでした— Master Neeton@哲学にやや詳しい高等遊民 (@MNeeton) 2018年4月7日
理由をいくつかあげていきます。
理由1 貴重な人生の時間を労働なんかに使う暇がない
強靭な精神、ないですよ! はちみつとガムシロップのカクテルより自分に甘いです(笑)
1つあるとすれば、人生は短いので、労働してる暇などないと思っています。 pic.twitter.com/tT48UgVQQD— Master Neeton@哲学にやや詳しい高等遊民 (@MNeeton) 2018年3月9日
働くことが諸悪の根源です。
- 「やりたいことあるけど時間ない」とか
- 「私の人生、本当はもっと違うことしたかった」とか
- 「スキルアップしたいけど、今の仕事が忙しくて」
などなど。働くことであなたは理想の自分からどんどん離れていきます。
労働は人生への言い訳です。by ニート
— Master Neeton@哲学にやや詳しい高等遊民 (@MNeeton) 2017年12月29日
※働くことが楽しいのであれば、それは本当に素晴らしいことです。
理由2 お金より自由が欲しい。正社員や労働は奴隷と同じ
正社員をやめる=正常への回帰
うーん、素晴らしい。
わたしは労働をやめることを「自由を取り戻す本能」であると認識していました。なぜなら自由とは人間の根源的欲求であると考えているからです。正常への回帰と、かなり近いような気がしてじつに共感しています。 https://t.co/Mz7oh4we31— Master Neeton@哲学にやや詳しい高等遊民 (@MNeeton) 2018年3月1日
出世して、有名になって、お金もちになって~~~
なんて思いません。自由が大事です。
お金がなくなったら、その時どうすればいいか考えます。
立派な変人だよね。
高等遊民なんていつまでも続けられないから現実みろよ、という声が聞こえて来なくもないが、現実に続けられてるからね。いざ続かなくなった時にどうしようか考えれば良いのだし、ほんとにどうしようもなくなったら自然に死ぬ。自殺はその時でも遅くない。https://t.co/l4bfz8IgYd— 諸隈元シュタイン (@moroQma) 2018年4月8日
まあ自ら命を絶ちたいとは思ってませんが、そうせざるを得ない状況であれば、特に厭いません。
高等遊民は、「自分の自由」以外に執着するものがないのです。
ちなみに、もしガチでお金持ちな無職の人がいたら、女性の方は狙うべきだと思います。
要するに、「花より男子」の道明寺司とか花澤類みたいな男性がいたら、狙いにいってください。
理由3 イヤな人付き合いを全て吹っ飛ばせる
仕事の付き合いで飲み会に参加しなきゃいけないとか 時間外の研修だとか 何かとお付き合いの苦労があると思いますけれども
高等遊民が思うに労働そのものが最大のお付き合いです 労働をやめればすべての付き合いは吹っ飛ばせます 逆に付き合いがなさすぎて大丈夫かと思うくらいです— Master Neeton@哲学にやや詳しい高等遊民 (@MNeeton) 2018年2月5日
仕事につきものの、イヤな人付き合い。
- 同僚
- 上司
- 取引先
一切なしです。最高です。
理由4 労働は魂とお肌に悪い
「労働は魂とお肌に悪い」というフレーズを流行らせたいが全く流行らない。 https://t.co/NvHZN0O0Dv
— Master Neeton@哲学にやや詳しい高等遊民 (@MNeeton) 2017年11月5日
労働は、本来は優しくて善い心根を持った人たちの内面の良さを、台無しにします。
- 忙しすぎるとギスギスします。
- 肌の状態も悪くなります。
労働って究極はこういうことです↓
一日に16時間もの苦しい労働を売り、かろうじて死なない権利を買い取る労働者もいる。
— カールマルクス 名言集 (@karlmarxbot001) 2018年4月25日
だから、現代の高等遊民は、「働くことが当たり前の社会」から降りたのです。
人間らしさを取り戻すために。
現代では明らかに、無職って悪ですよね。
「働かない人がいてもいいんじゃないの」というまっとうな社会があるべき姿ではないでしょうか。
基本的人権っていうのは、生存するだけで保障されるものです。
「あなたは生きていてくれるだけで、とっても特別な存在なんですよ」
それが基本的人権の理念です。
- 「お前は女だから、基本的人権ない」
- 「お前は無職だから、基本的人権ない」
こんな社会はおかしいわけです。
理由5 やりたいことをやるという信念
箴言:つまらないこと、向いていないことをいつまでも続けて時間を費やすべきではない
別解:短所を補う時間があったら長所を伸ばすべき
条件:私は労働に向いていない。働くのが嫌いなことは私の短所である。
結論:私は働くべきではない— Master Neeton@哲学にやや詳しい高等遊民 (@MNeeton) 2017年5月29日
どこのビジネス書や自己啓発を見ても
「好きなことだけやりなさい」「やりたいことに挑戦しなさい」「自分を磨きなさい」
と書いてあります。
働くのが楽しい人は、大いに働いて、自己を磨きましょう。
それに対して、ビジネス書や自己啓発本は、なんの答えも与えません。
- 素直な青年「働くのは嫌いなので、やめます! 好きなことして生きます!」
- 自己啓発者「クズがwww ほんとどうしようもねえなお前」
となります。
現代の高等遊民は、「働かないで生活する方法」をわりと一生懸命、模索してます。
女性のあなたが「そのサポートしてもいいよ」と言ったら、喜ぶと思います。
「働かないことが甘え」と感じる? その考え、ちょっとヤバイですよ
わかる。社会で労働に毒されると精神が磨耗して「親にいつまでも甘えるのは良くない」などという有害な考えが生まれる。甘えられる環境にあるのは、幸せで祝福されていい。 https://t.co/wUXdAXdYyO
— Master Neeton@哲学にやや詳しい高等遊民 (@MNeeton) 2016年12月6日
- 親が金持ち
- 実家が裕福
いいことでしょ?
それが「ろくでもない」「すねかじってる」と言われる。
あげく、「自分で稼いでみろ」とか。
なんで、恵まれた境遇を、素直に「よかったね」「うらやましいね」と、祝福できないのでしょうか?
自分がキツイ状況にあると、そうやって楽に生きてる人が鼻につくんですよね。イラっとしてしまう。
だから、高等遊民とか、お金持ちに否定的な人は気を付けてください。
いま、あなたは「人の幸せを喜べない、ヤバい精神状況」に陥ってます。
まとめ 現代の高等遊民と付き合うなら惚れさせるな。ダメ人間になる。
つらつらと書きすぎました。(8000文字……)
まとめるとですね。
- 高等遊民は恋愛に消極的
- 高等遊民が恋愛するとダメになる
- 高等遊民はプライドが高い
ポイントは以上の3つです。
なので、もし高等遊民に興味のある女性がいましたら、以下のようにアプローチしてみてください。
- 高等遊民の生き方を認めてあげる(できればすごいねと言ってあげる)
- 高等遊民を「ダメ男」呼ばわりしない(わかってないと思われる)
- 高等遊民とは友達感覚で付き合う(恋愛を意識させない)
こんな感じですね。
以上です。
モデルプレスさま、すばらしい記事を書いてくださって、ありがとうございました。
読んでくださった皆様、お付き合いいただきありがとうございました。
語れるテーマは「仕事・恋愛・人生」です。文学や哲学に結び付けて、物が語れる知的キャラです。
フォローもお気軽にどうぞ。
高等遊民は「癒しを求める」女性に需要があるんですか……
なら、爽やかなことばかり、これから語っていきたいと思います。— Master Neeton@哲学にやや詳しい高等遊民 (@MNeeton) 2018年4月26日
(参考記事)じわじわきている“高等遊民”とは?付き合うことで得られるメリット(モデルプレス)