日本史を復習したい?教科書が3倍面白く読めるおすすめサブテキスト

日本史の復習に最適なブックガイドをご紹介します。

 

  • 受験対策のことはじめにまずは流れを通史でつかみたい
  • 社会人の教養として学び直したい
  • やることないからとりあえず

 

教養にも暇つぶしにも、歴史の勉強はぴったりです。

 

NHK大河ドラマも分かりますし、

民放の時代劇についても、色んなことに気が付くようになります。

「忍たま乱太郎」の元ネタも分かるようになります。

 

この記事では、日本史を学び直すための、おすすめコースをご紹介します。

日本史を復習するベストの方法・道順とは?

とりあえず、教科書を1冊用意するのが、わかりやすいですね。

山川の日本史が定番です。

 

「山川の教科書」を選んだ理由は、通史が一通り学べる上に、800円と安いからです。

(しかも教科書には消費税ないから、笑顔になれる。)

 

「古代からやるのはちょっと・・・」

 

ビジネスマンの教養なら、近現代が重要ですね。

近現代だけサクッと学びたい方は、日本史Aの教科書を買いましょう。

もっと安いです。

 

教科書は

  • 近所の教科書販売している書店で注文をするか(ネットで「教科書 書店」と調べればすぐわかる)
  • 東京なら、神保町の三省堂書店まで出かけて買うか。

いずれかでしょう。

 

ただしひとつ問題点があります。

教科書はつまらないということ。

 

これはとても困ったものです。

 

歴史の教科書がつまらない理由

教科書では「覚えるべき項目を載せること」が重要視されています。

だから用語が中心になって、覚えにくい。

用語をたくさん説明する必要があるため、それぞれの出来事や物についての説明やエピソードが希薄なので、覚えにくいのです。

 

たとえば「東大寺とか正倉院という建物についての由来」とか。

これらの建物や大仏は本当に価値のあるものなんだけど、それが教科書だとわかりません。

こんなに価値があるんだよって説明があったほうが、それはおもしろいことは間違いありません。

 

あと源平の戦いとか。

  • 義経がどう戦ったとか(崖下りとか八艘飛びとか。)
  • 伊豆に流されてた頼朝が、なんで急激に源氏の棟梁として力を持ったかとか。
  • そもそもなんで頼朝は打ち首ではなく流刑で済んだかとか。

そういう説明が、教科書ではなかなかできません。

 

つまらない教科書を楽しく読む方法は?

教科書をベースに、歴史の読み物みたいな本を買うこと。

個別個別のエピソードを補いながら、教科書を読み進めること。

 

これが教科書を何倍も面白く読む方法です。

 

たとえば

  • 岩波ジュニア新書の『日本の歴史』(全9冊)。
  • 「山川リブレット」とか。

 

エピソード重視なら、

  • 渡部昇一『日本の歴史』とか
  • 井沢元彦『逆説の日本史』とか

でもよいでしょう。

 

講座ものはどうでしょうか?

  • 岩波講座とか、
  • 中央公論社の『日本の歴史』とか

これらは、分量が多くてつらいと思います。

 

もっと軽いものでもいいでしょう。

コンビニに売られているような、宝島社のネタみたいな本でも。

 

左翼系でも右翼系でも気にしなくてOK。

興味のあるほう、自分にとって読みやすいものでいいと思います。

 

教科書を開いて、用意した歴史読み物を読んでいって、教科書にどんどん書き込みをしていく。

 

書いてあるところはマーカーでも引いて、

書いてないところは、せまい余白にばんばん補足を書き入れる。

 

そんな感じで、作業みたいにして、楽しくやれることが大事。

手を動かすとわりと楽しめます。

 

歴史のおすすめサブテキストまとめ

おすすめは図録を買うことです。

 

あの教科書と一緒に開く資料集のこと。

文字だけで「建築物やら制度やら」書かれても、さっぱりイメージが湧きませんよね?

なのでビジュアル豊富な図録を1冊買っておくと、教科書を読み進めるときにイメージが豊かになって、楽しめますよ。

 

 

 

じつは教科書によく似ていて、

教科書を買うよりすすめられるものがあります。

 

ビジネスパーソン鉄板の佐藤優。今ならどこの書店にも並んでいます。

教科書をわざわざ買うより入手も楽だし、記述方法や内容も教科書とさほど変わりません。

なので、今から教科書的なものを買うとすれば、これを買えばよいでしょう。(教科書を買うのは何かと面倒です)

 

 

 

学校じゃなかなか学べない重要な近現代史

学校の歴史や歴史の教科書は、どうしても最初の時代から始めます。

古代・中世・近世・近代・現代。

 

だいたい近現代史は、適当になっちゃっていませんか?

先生も生徒も時間が足らなくておざなりに。

自習の場合も「飛鳥時代のことばっかり読んで、明治以降はもうガス欠」なんていう場合が多いものです。

 

でも重要なのは、近現代です。現代に近いほど、私たちの生活や考え方に直結しているわけですし、それに確かな資料も多いわけです。

だから、近現代、特に日本史の場合は、「戦前・戦中・戦後」を集中的に勉強されるのもおすすめです。

 

「通史なんかやってられない」というあなた。正しい認識です。まずは、1945年前後から学びましょう。

大体歴史問題とかも、すべて戦後に端を発しているわけです。

 

そして戦中戦後史を学ぶのに、ぴったりなシリーズものの双書が最近刊行されています。

 

「戦後再発見双書」

 

特に第1巻の孫崎亨『戦後史の正体』

「アメリカからの外圧」を軸にして外交史の視点で戦後史の詳細を描いています。

たとえば

大戦後、初期の占領政策は日本の国力を抑えつけることが目的でした。しかし、冷戦が勃発。すると、対日政策が切り替わります。

「日本に多少国力をつけて、共産圏への防波堤の役目をさせよう」という方針に切り替わりました。冷戦終了後、勢いをつけて高度成長を果たしていく日本をアメリカは脅威に感じます。そして、いっそうの搾取を試みます。

などなど。

 

  1. 孫崎亨『戦後史の正体』
  2. 前泊博盛『日米地位協定入門』
  3. 矢部宏治『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないか』

 

この3冊が、戦後史3点セットとしておすすめです。

 

日本史を復習したい人には、歴史認識の視点はいらない

歴史認識とか、とりあえず気にしなくてよいです。

右派左派・保守革新。なんでもいいです。

受験生のころに、いちいち歴史認識とか気にしていたら、きっとからだに毒でしょう。

 

それより大事なのは、とりあえずの流れをつかむことです。

偏ってて良いのです。自分に都合よく日本史を理解していきましょう。

 

歴史は広大な海です。

まずは海図と方位を得て、少しくらい自分で動けるようになってから気にすれば十分。

 

というか、教科書くらいの知識を頭に入れていない時点で、

  • 「東京書籍の教科書はどうの」とか
  • 「つくる会の教科書はどうの」とか

そんなこと言っても「恥ずかしいだけ」でしょう。

(教科書の知識を入れてる一般人はごく少数。。。)

 

右派の通史も左派の通史も両方のぞけるようになったら、それなりに歴史についての見取り図が得られるのではないでしょうか。

紹介した歴史本まとめ

教科書は一般に市販はされていません。
一応、マーケットプレイス経由なら買えるようです。
年度など、説明文をよく読んで買ってください。
大昔の教科書を探して買うのも、おもしろいと思います。

 

こちらは市販されています。
教科書が穴だらけになっていて、自分で書き込んで埋めていくというスタイル。
これも単調な教科書読みを、手を動かしながらの作業にできあす。

 

全9冊。好きな、興味ある時代から始めましょう。
現代からさかのぼる読み方を推奨しますが、古代も意外に楽しいですよ。

 

ひとりの人間による通史のほうが、読み物としてはおもしろい場合もあります。

色んな人が書いた本だと、筆者が変わるたびに、こちらの頭も切り替えないといけませんよね。

これが、ひとりの著者の場合ですと、叙述の傾向が一貫しています。
だから、こちらも読むスピードが上がります。

 

 

シリーズとしてたくさんあるので、これも興味のあるところから参入していきましょう。

 

教科書よりあっさりしています。
とはいえ教科書の叙述とはだいぶ違うし、教科書をたくさん補えるでしょう。

 

戦後史3点セット。

  1. 孫崎亨『戦後史の正体』
  2. 前泊博盛『日米地位協定入門』
  3. 矢部宏治『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないか』

高等遊民のnoteの紹介

 

noteにて、哲学の勉強法を公開しています。

 

現在は1つのノートと1つのマガジン。

 

1.【高等遊民の哲学入門】哲学初心者が挫折なしに大学2年分の知識を身につける5つの手順

2. 【マガジン】プラトン『国家』の要約(全10冊)

 

1は「哲学に興味があって勉強したい。でも、どこから手を付ければいいのかな……」という方のために書きました。

5つの手順は「絶対挫折しようがない入門書」から始めて、書かれている作業をこなしていくだけ。

3か月ほどで誰でも哲学科2年生レベル(ゼミの購読で困らないレベル)の知識が身につきます。

3か月というのは、非常に長く見積もった目安です。1日1時間ほど時間が取れれば、1ヶ月くらいで十分にすべてのステップを終えることができるでしょう。

ちなみに15000文字ほどですが、ほとんどスマホの音声入力で書きました。

かなり難しい哲学の内容でも、音声入力で話して書けます。

音声入力を使いこなしたい方の参考にもなると思います。

 

2はプラトンの主著『国家』の要約です。
原型は10年前に作成した私の個人的なノートですが、今読んでも十分に役に立ちます。
岩波文庫で900ページ近くの浩瀚な『国家』の議論を、10分の1の分量でしっかり追うことができます

\無料試し読み部分たっぷり/

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