ビジネスマンが覚えておくべきフレームワークをご紹介します。
- 出世意欲のある新入社員
- 主任・支店長になり中間管理職になった20代・30代
- 起業・独立志望の意欲ある方
- 経営学科の大学生・専門学校生
- 情報技術者試験などの資格試験の受験者
あなたがこのいずれかに当てはまれば、知っていて損はない知識です。
下記クリックで好きな項目に移動
- 1 フレームワークその1 マクロ環境を把握する「PEST分析」
- 2 フレームワークその2 業界構造を分析する「5つの力」
- 3 フレームワークその3 PPM分析(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)
- 4 フレームワークその4 「アンゾフの成長マトリックス」
- 5 フレームワークその5 「SWOT分析」
- 6 フレームワークその6 事業環境を把握する「3つのC」
- 7 フレームワークその7 マーケティングの「4つのP」と「4つのC」
- 8 フレームワークその8 バリューチェーン(価値連鎖)
- 9 フレームワークその9 製造業の3つの要素「QCD」
- 10 フレームワークその10 経営資源「人・モノ・カネ+α」
- 11 フレームワークその11 組織を構成する「7つのS」
- 12 フレームワークその12 プランニングの「5W1H」
- 13 フレームワークその13 計画実施のプロセス「PDCAサイクル」
- 14 フレームワークその14 BSC(バランスト・スコアカード)
- 15 フレームワークその15 顧客体験の「5感」
- 16 まとめ
フレームワークその1 マクロ環境を把握する「PEST分析」
PESTとは以下の頭文字です。
- 政治 Politics
- 経済 Economics
- 社会 Society
- 技術 Technology
企業を取り巻くマクロ環境。
現在及び将来の事業活動に影響を及ぼすかもしれない要素を把握する。
そしてその影響度や変化を分析する手法をテスト分析といいます。
- 経営戦略の策定
- 事業計画の立案
市場調査におけるマクロ環境分析の基本ツールとして知られています。
PESTそれぞれの具体例はこちら。
政治
政界動向・自分の業界に影響のある法規制や施策
助成金など
経済
日本全国レベルや地域レベルでの景気状況
成長率・株価・失業率など
社会
人口の推移・ライフスタイル・文化など
技術
自分の業界に影響のある技術の動向
技術革新・普及度など
要するに、自分ではどうにもならない環境(マクロ環境)に焦点を当てます。そして、
自社がどのような事業計画を立てていくか?
を考えるというフレームワークです。
フレームワークその2 業界構造を分析する「5つの力」
企業の競争戦略を考えるフレームワークです。
その前提として外的環境(業界酵素)を分析できます。
マイケル・E・ポーターが示した思考法。
5つの力のそれぞれはこちら。
- 既存業者間の競合(業界内競合)
- 新規参入の脅威
- 代替品の脅威
- 売り手の交渉力
- 買い手の競争力
このうち中心となるのは業界内の競合。
同業他社間の競争が激しくなれば、価格競争により自社収益が減少する可能性がある。
新規参入の脅威
新規参入事業者は既存業者からシェアを奪おうとする。
そのため競争が激化して収益が減少する可能性がある。
代替品の脅威
代替品が存在すると代替品が自社製品の価格を抑える。
そのため自社の利益が抑制される可能性がある。
売り手の交渉力
供給業者に自社上回る交渉力がある場合、供給コストがかさむ可能性がある。
買い手の交渉力
顧客に自社上回る交渉力があれば、顧客はその交渉力を行使する。
その結果自社の利益率が抑えられる可能性がある。
要するに「自分の会社の利益が抑えられる5つの脅威になる要素」をまとめるフレームワークです。
フレームワークその3 PPM分析(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)
product portfolio management。
下手な日本語訳で直訳すると「商品組み合わせ管理」。
- 多くの種類の製品を生産販売している
- 複数の事業を行っている
こんな企業が、
自分の経営資源をどうやって配分すれば最も効率的で効果的になるのか?
PPM分析は、これを考えるフレームワークです。
戦略的観点から経営資源の配分が最も効率的・効果的となる
- 製品の組み合わせ
- 事業相互の組み合わせ
これを決定するための経営分析・管理手法です。
組み合わせのことをポートフォリオと言うわけです。
どのように効率性や収益性を分析・評価するか?
- 外部変数(市場や産業の成長性・魅力度)
- 内部変数(自社の優位性・競争力・潜在力)
この2つの視点から、製品や事業ごとに
- 収益性
- 成長性
- キャッシュフロー
などを評価します。
そしてそれぞれの製品や事業ごとに、
- 拡大
- 維持
- 縮小
- 撤退
こうした計画を決定することができます。
要するに「お金を何に投資するか?」という話です。
四象限の図としてイメージするのが分かりやすいです。
(クリックで拡大。画像はwikipediaより)
- 横のX軸は自社の市場シェア(左が高・右が低)
- 縦のy軸は市場の成長性(上が高・下が低)
さらに
- 左上は花形
- 左下は金のなる木
- 右上は問題視
- 右下は負け犬
の4つに分かれます。
それぞれを詳しく説明しますと
花形
売り上げを成長性共に高い製品・事業。
現在のポジションの維持・強化を行う。
将来金のなる木とするべき投資をする分野
金のなる木
売り上げは大きい。しかし市場の成長性が低い。
つまり成熟した製品・事業。
投資は控えて収益を刈り取り、その収益を花形と問題児に配分する。
問題児
現時点での売り上げは少ない製品・事業。
しかし高い市場成長性を持っている。
そのため将来の花形になる可能性がある。
シェアの向上が見込まれるのなら、積極的な投資を行なうべき分野。
負け犬
売上・成長性共に低い製品・事業。
改善は見込めないのであれば撤退を検討するべき分野
その収益を、花形や問題児に配分する。
負け犬判定された製品や事業は、改善の余地なしであれば速やかに撤退する。
そうやって、企業戦略が決定できるフレームワークです。
フレームワークその4 「アンゾフの成長マトリックス」
事業拡大する上で、今後の成長戦略の方向性を分析・評価するツール。
4つの戦略に分けられます。
- 市場浸透戦略(現状)
- 市場開拓戦略
- 製品開発戦略
- 多角化戦略
現在地点は、市場浸透戦略です。
そこから、
- 開拓
- 開発
- 多角化(新規事業)
どの方向性へ舵を切るか?
ということを考えるためのフレームワークです。
それぞれの4つの詳しく説明しましょう。
市場浸透戦略
現在の市場で、現在取り扱ってる製品の販売を伸ばす成長戦略。
例えば
- 既存の顧客に広告や値引きなどを行ない、既存商品をより多く買ってもらう戦略。
単純です。
市場開拓戦略
新しく顧客を開拓して、既存製品の販売を伸ばす成長戦略。
例えば
- 国内向けの商品を海外にも販売する(またはその逆)
- 若者向けの商品を高齢者にも販売する(またはその逆)
- ビジネスマン向けの商品を主婦にも販売する(またはその逆)
ターゲット設定を工夫して、新たな販売層を拡大するという戦略ですね。
ちなみにジャパネットたかたはこの手法の天才的な企業です。
(※テープレコーダーを主婦に売る。電子辞書やスマホを高齢者に売る。)
製品開発戦略
既存の顧客層に向けて、新製品を開発して販売する成長戦略。
例えば
- 製品のモデルチェンジやバージョンアップ。
- ブランド力あるゲームシリーズ(ドラクエ・FFシリーズなど)の新作
多角化戦略
新しい製品分野・市場分野に乗り出す。
新しい事業を展開することで成長する戦略。
例えば
- 航空会社が、音楽流通ビジネスを展開する。
- ライザップがダイエットだけでなく、ゴルフを始める。
- 家庭教師のトライが、大人トライを始める。(若干市場開拓戦略要素もある)
- 携帯会社が音楽配信サービスを始める。
などなど。
フレームワークその5 「SWOT分析」
これまでのフレームワークで、事業環境の整理が行えます。
その後にSWOT分析を行い経営課題を抽出するのが通例です。
SWOTとは
- 強み Strengths
- 弱み Weaknesses
- 機会 Opportunity
- 脅威 Threats
この4つです。
SWOT分析には2種類あります。
- 経営課題を抽出する「クロスSWOT分析」
- 組織内外の環境を分析して強みと弱みを確認する「SWOT分析」
それぞれをご紹介します。
経営課題を抽出する「クロスSWOT分析」
| | 機会 | 脅威 |
|:—:| :—:|:—:|
| 強み | 自社の強みで取り組むことができる事業機会は何か?
貴社がフォーカスすべきビジネスチャンス|自社の強みで脅威を回避できないか?
他社には脅威でも自社の強みで事業機会にできないか? |
| 弱み | 自社の弱みで事業機会を取りこぼさないためには何が必要か?| 脅威と弱みが合わさって最悪の事態を招かないためには、どうすれば良いか?(ビジネスリスク)|
組織内外を分析するSWOT分析
強みと機会 | 弱みと脅威 | |
---|---|---|
内部環境分析(現在) | 他社に比べて自社の強みは何か? | 他社に比べて自社の弱みは何か? |
外部環境分析(将来) | 市場にはどのような機会があるのか? | 市場にはどのような脅威があるのか? |
よりはっきりイメージさせるには、
- 内部環境は、自分たちで変えられること。
- 外部環境は、自分たちでは変えられないこと。
こんな考え方をすると、理解しやすくなります。
フレームワークその6 事業環境を把握する「3つのC」
経営戦略の立案などを行う際に用いられる環境分析フレームワーク。
- 自社 Company
- 顧客 Customer
- 競合 Competitor
この3つの視点で分析を行う方法のこと。
三角形のように、互いに関連しあっています。
具体的にはこんな観点から分析していきます。
・自社
- 売り上げ
- 成長性
- 利益率
- ブランドイメージ
- 商品企画力
- 技術力
- 販売力
- 経営資源
・顧客
- 市場規模
- 市場成長性
- 市場成熟度
- 各セグメントのニーズ
- ライフスタイル
- 市場の構造
・競合
- 業界内シェア
- 参入難易度
- 強みと弱み
フレームワークその7 マーケティングの「4つのP」と「4つのC」
4つのPについて
マーケティングミックスのために用いられるマーケティングツールを大きく4つに分けたもの。
- 商品 Product
- 価格 Price
- 流通 Place
- 販促 Promotion
後述する4つのCを、自社視点から分析するもの。
ターゲットとする市場から、自社が望む反応を引き出す。
このために「4つのP」を分析して、効果的に組み合わせると、商品が売れるということになります。
具体的にはこんな観点から分析していきます。
・商品
- 自社商品の概要は?
- 長所・特徴を一言で言うと?
- 逆にデメリット・短所を一言で言うと?
- 他社の別商品と何が違うの?
・価格
- いくらで売りたいの?
- 業界内の相場はいくらなの?
- 他社より高い/安いならその理由は?
・流通
- どこから仕入れるの?
- どこで売るの?
- ネット販売するの?
- 立地環境の特徴は?
- 立地環境とターゲティングは一致してるの?
・販促
- どうやって商品を周知するの?
- 広告の媒体は?
- チラシ・DM・店内販促・口コミ
4つのCについて
4つのPを顧客視点に見直したもの。
4つのCと同時に行うと効果的。
- 顧客価値 Customer Value
- コスト Cost
- 利便性 Convenience
- コミュニケーション Communication
顧客の視点から分析する。そのことで
- これを欲しいな
- 便利だな
と思わせることができれば、商品が売れるということになります。
具体的にはこんな観点から分析していきます。
・顧客価値
- その商品を使うことでお客さんが得られるメリットは何?
- お客さんの生活にどんな変化があるの?
- どんな楽しい未来を見せられるの?
・コスト
- いくらお金がかかるの?
- 初期購入費以外に、なにか維持費がかかるの?
- 製品寿命はどれくらいなの?(故障・買い替え・消耗品)
・利便性
- 手に入れやすいの?
- それを使うのに何か特別な準備が必要なの?
- どこでどうやって買えるの?
- 購入手続きは面倒なの?
・コミュニケーション
- 製品サポートはあるの? 期間・回数・コストは?
- お客さんと企業はどれくらい関わりがあるの?
- ↑例えばネット限定なの? 街にお店があるの?
フレームワークその8 バリューチェーン(価値連鎖)
企業が「収益を得るための業務」を大きく5種類に分けます。
それぞれの業務の中で「どんな価値とコストが発生しているか?」
それを分析・発見するためのフレームワークです。
製品やサービスを顧客に提供するのが、企業活動ですよね。
その企業活動は主に5つの業務に分けられます。
- 調達
- 開発
- 製造
- 販売
- サービス
それぞれの業務は一連の流れの中で、価値とコストを付加・蓄積していきます。
この連鎖的な活動によって「お客さんに向けた最終的な価値が生み出される」とする考え方です。
5つの主な活動は、このような流れです。
こうやって、企業でものが作られ、お客さんの手に渡るわけです。
そして、企業はマージンによって、利益を得るのです。
すなわちマージンの中身とは、
マージン = 総価値 - 総コスト
こういう数式で考えることができます。
この5つの主な活動全体に支えるのが「4つの支援活動」です。
- 全般管理
- 人的資源管理
- 技術開発
- 調達活動
これらの支援活動でも、価値とコストがかかります。
企業が収益をあげるには「コスト以上の価値を付加しなければいけない」のが分かります。
そしてそれぞれの分野で、
- どんな価値か?
- どんなコストか?(what)
- どの程度の価値か?
- どの程度のコストか?(How much)
こういったことを分析する思考法です。
フレームワークその9 製造業の3つの要素「QCD」
QCDは、結構日常的にも使えるフレームワークだと思います。
(下のほうで、ダイエットを例に説明してます。)
QCDとは、
「製造業において顧客の満足を満たすために必要とされる3つの要素」です。
- 品質 Quolity
- コスト Cost
- 納期 Delivery
の3つを指します。
もともとは製造業において考案されたフレームワーク。
しかし製造業に限らず、
- システム開発のプロジェクト
- 飲食業(味・価格・提供スピード)
などにも適応できる考え方です。
たとえば「ドライブスルーのファストフード店」で考えてみますと
QCD | ファストフードのドライブスルー |
---|---|
品質 | ハンバーガーの味・接客(対応)の質 |
コスト | ハンバーガーの価格 |
納期 | 注文から受け渡しまでの時間・車で並ぶ待ち時間 |
こんな感じです。
ここからは「どれを優先させるか?」という考え方に移行します。
さらに変わり種では、ダイエットなどでも使えます。
QCD | ダイエットでスリムになる! |
---|---|
品質 | 体脂肪率・BMI・健康に痩せたか? |
コスト | 食費・ダイエットサポートグッズやジム・完全自力 |
納期 | 何か月で効果が出るか? リバウンドしないか? |
という感じです。
ダイエットでは、どう考えても品質が最優先ですね。
「どうしても結婚式までに痩せたい!」というときなどは、
「納期を優先してコストを妥協する」などという選択もできます。
フレームワークその10 経営資源「人・モノ・カネ+α」
自社の持つ経営資源を分析するフレームワークです。
経営資源とはビジネスを行う上で活用できるものです。
この経営資源は昔から「ヒト・モノ・カネ」の3つで成り立っているといわれてきました。
ここからさらにプラスアルファを加えたものが最近主張されています。
それは情報・ブランド・顧客・時間。
まとめると7つですね。
- ヒト
- モノ
- カネ
- 顧客
- ブランド
- 情報
- 時間
経営資源 | 具体例 |
---|---|
ヒト | 社内の人材・社外の協力人材 |
モノ | 商品・設備・施設・備品 |
カネ | 流動資産・現金 |
顧客 | お客さん・お客さんからつながるネットワーク |
ブランド | 培ってきた名前への信頼 |
情報 | ノウハウ・市場や業界への知識 |
時間 | 分配できる時間・労働力や自社の余裕 |
これらを分析することで、自社の持つ「強み」の部分を整理できます。
フレームワークその11 組織を構成する「7つのS」
企業戦略におけるいくつかの要素の相互関係を表したもの。
優れた企業では、各要素がお互いを補い、強めあいながら戦略の実行に向かっているとされます。
マッキンゼー&カンパニーが提唱したフレームワークです。
7つのSは「ハードの3S」と「ソフトの4S」に分かれています。
ハード面の3つ
- 戦略 Strategy
- 機構 Structure
- 制度 System
次がソフト面の4つ
- 運営スタイル Style
- 技術 Skill
- 人材 Staff
- 共通の価値 Shared Value
表にすると、こんな感じ。
S | 説明 |
---|---|
戦略 | 企業理念・ミッションを実現する戦略。どの分野プロセスに経営資源を重点配分するか? |
機構 | 戦略を実現させる組織や、組織間の権限の関係 |
制度 | 人材のモチベーションを維持向上するための評価・報告制度 |
運営スタイル | 目に見える行動様式や企業独自の文化 |
技術 | 持つべき能力やその発掘策・育成策 |
人材 | 組織を動かす人々。人数・職位・職種など |
共通の価値観 | 成文化された企業理念やミッション |
7つのSを分析・把握することで、
組織が1つの目的に向かって行動しやすくなります。
フレームワークその12 プランニングの「5W1H」
5W1Hは英語疑問詞の総称ですが、フレームワークとしても非常に便利です。
主に「新しい計画」「現在実行中の計画」を「見直し・評価・策定」する際に大変役に立ちます。
(だから「プランニング」)
- 事業計画
- システム開発計画
などなど、計画と名のつくものは5W1Hの要素を漏らさず押えておくことが必要です。
5W1H | 説明 |
---|---|
What | 何をやるのか?(概要) |
Why | なぜその計画をやるのか? (目的) |
When | いつ(までに)計画をやるのか?(日程) |
Who | 誰がやるのか? (担当者) |
Where | どこで、それをやるのか?(場所) |
How | どのように計画を進めるのか?(アプローチ) |
How much | いくらで計画を実行するのか?(予算) |
フレームワークその13 計画実施のプロセス「PDCAサイクル」
PDCAサイクルも有名ですね。
事業活動を循環的に改善していくサイクルを表しています。
- Plan(計画する)
- Do(実施する)
- Check(検証する)
- Action(改善する)
PDCAには、
- 組織全体にわたる大きなpdcaから
- 従業員の作業体の小さいpdcaまで
様々な規模があります。
もちろん、個人の生活や継続的な目標管理・活動にも使えます。
フレームワークその14 BSC(バランスト・スコアカード)
Balanced Scorecard。
企業や組織のビジョンと戦略を4つの視点から具体的なアクションへ変換したい。
そんなときに使えるフレームワークです。
戦略の立案と実行を支援するとともに
戦略そのものも市場や環境の変化に合わせて柔軟に適合させる。
そのための経営戦略・立案・自己評価のフレームワークです。
大きなビジョン・戦略を「4つの視点」から具体的行動へ。
4つの視点とは、以下の通り。
- 学習と成長の視点
- 顧客の視点
- 業務プロセスの視点
- 財務の視点
それぞれ具体的に見てみると、
・学習と成長の視点
ビジョン達成するためにどのように変化と改善の能力を維持するか?
たとえば、従業員のスキルアップ
・顧客の視点
ビジョンを達成するために顧客に対してどのように行動するか?
例えば、カスタマーサービスの向上
・業務プロセスの視点
株主と顧客を満足させるためにどのような業務プロセスを選択すべきか?
例えば、品質の向上
・財務の視点
財務的に成功するために株主に対してどのように行動するか?
例えば収益の向上
このそれぞれ4つの視点から、それぞれ具体的なアクションを引き出します。
それを組み合わせて、最も効果・効率の高そうな行動を、具体的な計画として策定することができます。
フレームワークその15 顧客体験の「5感」
人間の五感をフレームワークとして利用します。
人間が受け取る感覚は5種類から構成されています。
- 小売店
- 飲食店
- 宿泊施設
こういった店舗を開発する際には、この人間の五感に満足を与えることが重要。
その視点を漏らさず検討することが目的のフレームワークです。
感覚 | 飲食店の例 |
---|---|
視覚 | 店舗や料理や食器の見た目は? |
聴覚 | 店内の音楽は? 雑音はないか? |
嗅覚 | 料理の香りは? 客席で変なにおいがしないか? |
味覚 | 料理の味は? |
触覚 | 椅子のすわり心地は? 食器のさわり心地は? |
要するに、お客さんに快感や快適を感じてもらう工夫です。
まとめ
問題解決能力を飛躍的に成長させる企業戦略フレームワークをご紹介しました。
フレームワークはとっつきにくいですが、
自分の周囲や、なじみある事例に当てはめて考えると、スッと理解できます。
ぜひ使えそうなものがあったら、実際に試してみてください。