文学哲学のブログを開いて1ヶ月経過したアクセス数等の限界状況

(追記あり)初心者がマイナーブログを1ヶ月運営したらどうなるか?

 

哲学・文学に関するテーマでのブログという、とてつもなくアクセスを集めにくそうなテーマでブログを開いてしまいました。

しかも書店で並ぶような新刊・ベストセラーに関しては、ほとんど触れない

村上春樹も本屋大賞も芥川賞も完全に無視。関心の範囲のほとんどは岩波文庫。

かといって、ライフハック的なことがらの知識も全然ない。

 

こんなことでアクセスが集まるのだろうか?

 

逆にどうやったらアクセスが集められるのだろうか?

 

このサイトは2016年12月16日にドメインを取得し、開設から現在まで、およそ1ヶ月が経過しました。

そのアクセス状況などを検討してみます。

 

開設初期のブログのアクセス状況の報告というのはあまり見ませんし、あったとしても最初から爆発している成功例が多い。

でもアクセス報告は、ブログ初心者やこれからネットビジネスで収益上げようと考えている方が関心を持つテーマかと思います。

なので、こんなドマイナーなテーマをやったらどうなるのかというのを、さらしてみます。

 

(2018年1月追記)

哲学について書かれたブログを探してこの記事に行きあたる方がいらっしゃるかと思われます。

なのでこのブログの紹介を簡単にしますね。

 

哲学は、ギリシャ哲学の話が多いです。特にプラトンですね。

カテゴリーで「哲学」の欄を見て頂けると、大体哲学の記事があります。

https://kotoyumin.com/category/哲学

 

あるいはサイトマップで、適当に記事タイトルを眺めてくだされば、一覧性が高いと思われます。

https://kotoyumin.com/sitemap

 

はじめに管理者のスペックなど

ブログ主の管理者は、ブログほぼ初心者です。

それ以前は2016年10月から、はてなの無料ブログで「文学修士によるニート生活日誌」というサイトを始めていたくらいです。(いまは実生活のことを時々書いています。興味のある方は、下記の引用ツイッターからプロフィールをのぞいてみてください。)

だから「ブログを書くことは一応できるよ」くらいの実力。

 

パソコンスキルのスペックはこんな感じ

Word 文章入力ができる

Excel ifやvlookup関数くらいまでは使える(マクロは不可)

powerpoint 経験なし

映像編集 経験なし

htmlとか 全然知らない。

 

excelの関数使えても別にブログ運営には全く必要ない。

サーバーレンタルして、ドメイン取得して、ワードプレス導入して、、、みたいなのは、もちろん完全に初めて。

こんな状態から、図書館で本借りたりネット調べたりして、12月16日に当ブログの開設までこぎつけました。

 

サイト名について

サイト名は、開設当初は「高等遊民.com」というタイトル。

それを1週間ほどして「世界の名著をおすすめする高等遊民.com」と長くしました。

「世界の名著」「名著 おすすめ」とかで、引っかかってほしいなあと思ったからです。

「プラトン おすすめ」で割と上位に引っかかることを最近発見しました。タグとサイト名が組み合わさるとはラッキーです。

 

2016年12月16日~2017年1月15日のアクセス数を検証

スタート日からおよそ30日(31日間かな)は以下の通り。グーグルアナリティクスのサマリーより。

 

・ユーザー 527

・セッション数 820

・PV数 2398

・平均セッション継続時間 2分50秒

・直帰率 14.76%

 

PVはページビューということで、要するに「30日間で述べ何ページにアクセスがあったか」を表していると思います。

おおよそ2400÷30=80pv/日ですね。

 

直帰率とは、1ページだけ見て閉じる人の割合。

85%の訪問者が、2ページ以上見てくれているということ。

記事構成が「その1」「その2」などと、続き物が多いのが大きな理由かと思います。

 

 

PVの内訳:ヒットしたページ

2400PVの内訳を見ますと、

朝ドラ『べっぴんさん』に出た『ステップ英会話』の正体は高難度上級テキストだった

この記事が最もアクセスを集めました。まあ2400のうちの何割とかなので、大したことありませんが。

 

次点はこちら。

ガッキーは紅白で逃げ恥の恋ダンスを「搾取」されたのか?

やはり話題のネタが強いのだなあと思います。

 

 

1ヶ月目の作成記事数

1月15日までの記事数は67本。ちなみに15日の深夜に書いたのが、やはりエンタメ系。

『変女』(此ノ木よしる)の感想~『変女』はラブコメの新境地を切り開いた!

 

1日2本程度のペースで記事を書いていたようです。

まずは記事数をたくさん積むことが重要かと考え、運営当初は、頭の中にほとんど入っていて、書けるテーマをとにかく書いていきました。

 

その大半が古代ギリシャの哲学者プラトンに関わる記事。

あとはマルコムXについての記事もいくつか。

マルコムXとは誰か:キング牧師と公民権運動のあいだ

 

プラトンでガス欠を起こしたら、エピクロスだのストア派だの、片っ端から書きなぐっていきました。

プラトン書いているうちに思い出したり、本棚から参考書引っ張り出すことももちろんしばしば。

「こんなの誰が読むんだ」と思いながら、ずっと書いてました。というか今でもそう。

 

それと、たまたま自分が気がついたエンタメ・トレンド系の話題を記事にしています。

実際このエンタメやらトレンド系の話題が、アクセスの大部分を占めているので、アクセス伸ばすならもっと書いていかねばならない。

かといってそういう話題にあふれてしまうと、そもそもの世界の名著をおすすめするというコンセプトから外れてしまう。

 

したがって「名著おすすめ」と「話題のネタ」を両立させていければいいなと思っています。

たとえば以下の記事は、両者を関連させることができたかなと思います。(次元は低いですが。)

新発見の鴎外書簡、宛先の饗庭篁村(あえばこうそん)との関係は?代表作『むら竹』も紹介

 

 

最初の手応えがTwitter経由の『九鬼周造全集』

いちばん最初のプチヒットはこの記事でした。

 

九鬼周造全集の総目次

 

「なんでこんなもんがヒットするんだ」と思いました。

 

「ちょっと便利だけど、めんどくさくて誰も作ってない」というものの典型なのでしょう。

本当にこんな記事は、パソコンに文字が打てれば誰だって作れますからね。全集開いて地道にカタカタすればいいんです。

 

ちなみに『九鬼周造全集』(全12巻)は大学4年生の終わりに神保町で買いました。25000円くらい出したかな。

いずれ西田幾多郎・和辻哲郎・三木清という日本哲学4強についての目次も作りたいと思っています。

 

ヒットの原因ですが、この記事を Twitter に公開したら、在野の著名な日本文学研究者の方がリツイートしてくれたことによるものと思われます。

それから、おそらくその方経由で、近代文学研究者のアカウントから、いくつかのリツイートやいいねを頂きました。

 

九鬼周造はいきの構造』のような文学と哲学の混ざり合った分野での著作があるので、日本文学研究者の関心領域でもあるのかなあ? などと推測することもできました。

 

今の例からもわかるように、このサイトのアクセスは、かなりの部分をTwitterからの流入が占めています。

ちなみにTwitterでは Master Neeton という名でやっております。もちろん浦澤直樹の『MASTER KEATON』のもじり。

こんな感じです。いかにも誰の関心も引かなさそうな記事を書いているのがわかるでしょう。

 

今後の展望など

 

今後の運営の展望についてですが、もうただでさえ異常にマイナーなテーマでやっていますから、爆発的なアクセス数を望むことは難しいかなと思っています。

とはいえ、自分はこれしかできないので、低レベルながらもこれをやっていくしかないのですが。

小説や評論書いて文学賞に応募するよりかは、はるかに楽しいかなと思います。(そもそも実力不足だし)

 

逆に言えば、だからこそ「どこで頭打ちか/いかにアクセスを伸ばせるか」というのは検証の余地があります。

 

万一こんなマイナーなテーマでアクセス数が伸ばせれば、世に雌伏する院生たちをバンバン炊きつけられます。

「自分の勉強していることについて、ブログで記事を書きまくるといいぞ!!」などと。

院生はとにかく収入や就職で苦労します。経済的な側面、さらには自己肯定感・他者承認の部分で、余計な苦労を背負うことが多い。

万一そういった院生たちのブログがそこそこ知られるようになったら、色んな面でいいことがあるような気がします。

博士取得したのちにアカデミーのポストを取れなくても、食いつなぐチャンスも出てくるかもしれない。

 

 

以上、1ヶ月目はこんな感じでした。

とにかく頭の中にある情報や思いつきを記事にして、量を積むことを目標にしていきました。

2ヶ月目も記事を70ほど作成すれば、pv数も2倍の5000pvくらい行けるでしょうか。

こんな記事書けよというアドバイスがあれば、ぜひお寄せくださいませ。

高等遊民のnoteの紹介

 

noteにて、哲学の勉強法を公開しています。

 

現在は1つのノートと1つのマガジン。

 

1.【高等遊民の哲学入門】哲学初心者が挫折なしに大学2年分の知識を身につける5つの手順

2. 【マガジン】プラトン『国家』の要約(全10冊)

 

1は「哲学に興味があって勉強したい。でも、どこから手を付ければいいのかな……」という方のために書きました。

5つの手順は「絶対挫折しようがない入門書」から始めて、書かれている作業をこなしていくだけ。

3か月ほどで誰でも哲学科2年生レベル(ゼミの購読で困らないレベル)の知識が身につきます。

3か月というのは、非常に長く見積もった目安です。1日1時間ほど時間が取れれば、1ヶ月くらいで十分にすべてのステップを終えることができるでしょう。

ちなみに15000文字ほどですが、ほとんどスマホの音声入力で書きました。

かなり難しい哲学の内容でも、音声入力で話して書けます。

音声入力を使いこなしたい方の参考にもなると思います。

 

2はプラトンの主著『国家』の要約です。
原型は10年前に作成した私の個人的なノートですが、今読んでも十分に役に立ちます。
岩波文庫で900ページ近くの浩瀚な『国家』の議論を、10分の1の分量でしっかり追うことができます

\無料試し読み部分たっぷり/

2 件のコメント

  • 司馬遼太郎などのサムライ文学の原点をかんがえてゆくと古事記などのスサノオ神話にぶつかりますが、このことを論じている学者さんだれか知りませんか。

  • そいつはわかりませんが、最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタインの理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズムにんげんの考えることを模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。

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