- セント・オブ・ウーマン/夢の香り
- Scent of a Woman
- 監督 マーティン・ブレスト
- 脚本 ボー・ゴールドマン
- 製作 マーティン・ブレスト
- 出演者 アル・パチーノ
- クリス・オドネル
- 公開 1992年12月23日
- 製作国 アメリカ合衆国
- 言語 英語
- 上映時間 157分
人生に悲観し、ふて腐れた孤独な盲目の退役軍人(アル・パチーノ)が、自身もトラブルを抱え人生の選択に迫られている心優しい青年との数日間の交流を通じて、
自分の人生を見つめ直し、新たな希望を見出すまでを描いたヒューマンドラマ。
アル・パチーノのまったく瞳を動かさない壮絶な演技と、
タンゴ・プロジェクトによる「ポル・ウナ・カベサ」をバックにした、
ガブリエル・アンウォーとのタンゴ・ダンスシーンが印象的。(以上wikipediaより)
このwikipediaの概要は本当によくできています。 映画を観てまず、アル・パチーノの圧倒的な存在感に驚かされます。
要点をしっかりととらえて、この映画の魅力を伝えています。
上述された動かない瞳(上の表紙のまんまです)、威厳あり立ち居振る舞い、
簡潔で堂々とした言葉遣い、しかし皮肉とユーモアに満ちた台詞。
最初は、もうアル・パチーノの一挙手一投足に、
もう一人の主人公の青年チャーリーともども、不安になっておっかなびっくりしてしまいます。
この映画におけるロマンスは何か。
それはもう題名を見れば明らかです。
アル・パチーノ扮する中佐は、目が見えません。
でも、飛行機に乗れば客室乗務員の女性の名前を当ててしまいます。
なぜかといえば、香水でわかるのです。
女性のつける香水の香りで、彼は女性の名前を覚え、
風貌や髪型、スタイルを「正確に」とらえることができます。
この女性のつける香水を当て、女性が彼に驚きと魅力を感じるシーンというのはいくつかあります。
これが非常にロマンチックで素敵なのですが、最後のシーンが特にいいですね。
そしてタンゴを踊ることになるガブリエル・アンウォー(これがまた美しい)
彼女のつける香水も、もちろん当ててしまいました
(石けんの香りがするそうです)。
ガブリエルが恋人を待ってる間に、タンゴを踊ろうと誘います。
彼女はタンゴを踊ったことがなく、踊ってみたかったのですが、
恋人が変なダンスだからよせというのです。
中佐は、恋人のほうが変だといって、タンゴが始まります。
これが2,3分あるのですが、素敵でうっとりしてしまうのです。
「これでもか」というくらい見せ付けてくるようなシーンです。
いつまでもダンスを続けてほしいと思うような、永遠を感じるようなシーンです。
このシーンのためだけにでも、一からこの映画を観るべきという作品です。
Youtubeにもこのシーンの抜粋がありますが、
映画を一から観ていないとロマンスは感じられないでしょう。
ほかにも素敵な部分や、感動的な場面がありますから、必見です。