愛読書がない?小説おすすめは42歳の夏目漱石が教えてくれた
夏目漱石は明治39年の雑誌「中央公論」に、「予の愛読書」という談話を寄稿している。 分量はわずか2ページ。青空文庫未収録であるから、全文引用してみよう。(新字新かな) 予の愛読書 愛読書は何だと聞かれると困る。僕には朝夕…
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日本や世界の古典文学のあらすじや要約を解説! 読書法や勉強法の悩みも解決!
夏目漱石は明治39年の雑誌「中央公論」に、「予の愛読書」という談話を寄稿している。 分量はわずか2ページ。青空文庫未収録であるから、全文引用してみよう。(新字新かな) 予の愛読書 愛読書は何だと聞かれると困る。僕には朝夕…
ペトラルカ『わが秘密』とは ペトラルカ『わが秘密』は対話篇である。 対話篇には登場人物や、舞台となる場所、日時などの設定が必要である。 ペトラルカの『わが秘密』の場合、著者による序文で、舞台や…
カッシーラーとペトラルカ エルンスト・カッシーラーは、ルネサンス時代の哲学研究において、貴重な業績を残しています。 ペトラルカ『わが秘密』の魅力と、ペトラルカの無常観について、以下のように語っています。 &…
遠藤周作『沈黙』の映画化によせて 遠藤周作の『沈黙』がスコセッシ監督によって映画化された。 遠藤周作の作品の多くに流れる思想というか考え方は単純だ。 とにかく「弱者が苦しんで苦しみぬいた末に挫折して、悪いこ…
斎藤緑雨という天才風刺作家が、われわれに地獄を見せてくれます。 斎藤緑雨の『油地獄』 主人公は目賀田貞之進という書生。 勤勉で評判のよい法学部の学生ですが、ある日の懇親会で小歌という柳橋芸者に出会い、彼女に…
小説を読むときに、始めから読まない人間がいるだろうか? 読書法は、書物の形態によって、様々であろう。 しかし私たちが読書する際、おそらく99%の場合、最初の1ページから読んでいく。 たとえば名…
青空文庫で読める、菊池寛『無名作家の日記』のあらすじと感想をご紹介します。 『無名作家の日記』はクリエイターの苦悩を描いたユーモア小説です。 これほど抱腹絶倒の小説は、ドストエフスキー『地下室の手記』くらい…
男子とかわいい女の子の対話編です 「なにしてるの?」 女の子が、机に向かっている男子に問いかけた。男子は文庫本を右手で開き、ノートに何やら書きつけていた。 「文学研究ですよ、女の子さん。」 「…
「汚れっちまった悲しみに」を精読します。 たった16行の全文を読んでから、1行1行詳しく読みます。 まずは全文を。 「汚れっちまった悲しみに」全文 汚れつちまつた悲しみに 今日も小雪の降りかかる 汚れつちま…
『愛と偶然の戯れ』は、18世紀フランスの劇作家、マリヴォーの喜劇。 1730年、イタリア座で初演。 マリヴォーのプロフィール ピエール・ド・マリヴォー(1688-1763)。パリに生まれた小説家・劇作家。 …
ギリシア哲学といえば、ソクラテス。ソクラテスといえば、無知の知。 「無知の知」という言葉は、世界史や倫理の教科書にも登場する有名な標語です。 哲学徒ならずも、「ソクラテス=無知の知」という記憶をお持ちの方は…
エウテュプロンはアテナイの神官で、ソクラテスと「敬虔/不敬虔とは何か」というテーマで対話します。 エウテュプロンは若いですが、優れた神官です。彼の前口上を聞いておきましょう。 &…