演技力って、なに?
2019年3月更新
演技力って、みんな色々言ってるけど、まったく定義がありませんね。
なにをもって「演技うまい」「へた」と言ってるのでしょうか。
文科省の推奨する人間力よりも定義があいまいかも。— Master Neeton@哲学にやや詳しい高等遊民 (@MNeeton) 2018年4月2日
最近テレビドラマとか映画とか見てても、
- 誰それの演技が上手いとか。
- 誰それは演技が下手だとか
よく感想があるじゃないですか。
なんかヤフーのニュースでも、たまにそういう評論見かけますよね。
でも実際、演技力って、どういう特徴や基準があってどうやって判断してるの?
「演技が上手い」とか「演技が下手」とか、よく分からないですよね。
台詞が棒読み。
とか、感情の表出がおかしいとか、ものすごく下手な人ならさすがに分かる。
ただ、そんな人ほとんどいない。あるレベル以上の俳優ではどうやって判断するのだろう?
この人がお芝居が上手だとかって言ってる人のみんながみんな
- 役者の経験があったり、
- 映像批評の知識があったり
する訳じゃもちろんありませんよね。
演技力の見分け方を簡単に知りたい!
そういえば。わたくし高等遊民には、劇作家の友人がいたのでした。
ということで、彼に質問してみました。
演技の上手下手を見分けるポイントを教えてください。
すると、めちゃくちゃ丁寧に返してくれましたよ。
あなたの参考にもなると思いますので、こちらでご紹介します。
下記クリックで好きな項目に移動
演技力の上手い下手の基準と違いがわからない?良し悪しを見分ける3つの特徴は?
プロの舞台脚本家が語る! 俳優の演技力のあるなしを見分ける3つのポイントとは?
まずはわたくしからの質問。



どこを見て判断するのかなあ?
3つほどポイント教えてほしい。
そしたら丁寧に答えてくれましたよ。

ああーーー、「舞台」と「テレビ・映画」でちょっと違うと思うけど。
良く言われるのは
- 声と姿勢
- アイデア
- 感情と知性のバランス
だね。

すごい分かりやすいですよ!
演技力のよしあし基準1 声と姿勢が観るものにとって心地よいか?

- 舞台の一番後ろまで通る声。滑舌の良さ。
- キレイな姿勢。強い体幹。筋肉質とかじゃなく、しなやかな体。
まずこの2つがないとむしろ話にならないくらいだね。






でも声の聞き取りやすさとか、あるでしょ。

演技力のよしあし基準2 身振りや動きによる感情の表現が「記号的」でないか?


アクションのチョイスって言うのかな~。
一つのアクションを行う時に、いかに「記号的にならないか」がポイント。


- 驚いた時に口を抑える、とか。
- 喜んだ時に両手を上げる、とか。
- 女子が「このパンケーキ大好き」って叫びながら、両手をお祈りみたいに握る、とか。
実生活ではやらないけど、マンガ、ゲームで記号的に使われるポーズ。
こういうの使われると「あ、ヘタだな」って思う。もちろん狙ってやってることもあるんだけどね。
この辺は、役者の上手い下手だけじゃなくて、演出や脚本が下手くそっていう場合もある。




初登場したとき、赤い自転車(シャア専用)に乗ってるんだけど、この自転車の降り方とかは上手。
あの足をピーンって伸ばして着地するのは、そもそも普通思い付かない。
しかもキチンと様になってるのは役者の身体能力が高いから。




まあ、とにかくそういうことだよ。


悲しみの感情を表したいとすれば、普通は表情とかそれっぽくするよね。
でも、一見関係ない動作や表情で、悲しみを表現できるとすれば、演技が上手ってことですね。

演技力のよしあし基準3 感情と知性のバランスが高いレベルでまとまっているか?




- 感情>知性
- 知性>感情
- 感情=知性
この3つのパターンがあるんです。


例:俳優は泣きじゃくってるけど、台詞は分からない
2 知性>感情
例:めちゃめちゃ早口で聞き取りやすくても感情移入できない。
3 感情=知性
両方が高いレベルでまとまってると感動する。


ホノオ役で部屋をメチャメチャにしてたシーンがあったでしょう?
あれは感情も乗ってたし、コントロールもギリギリ効いてて良かった。
テレビ東京公式サイトより。一番左が、矢野健太郎(浦井健治)です。


3パターンに分けたけど、現実的には、そのレベルの高低があるからね。





演技力の基準や判断の仕方の一般的なポイントは?
脚本家ダンさん、ありがとうございました。
ここからは、高等遊民が調べたり考えたりした範囲のお話も付け加えますね。
演技力の基準や判断1 「滑舌」と「発声」と「表現力」
この3つが基本です。
役者の仕事は、視聴者に思いを伝えること。
「声」「滑舌」は、そのための基礎の土台みたいなものです。
表現力は、↓のような話が具体的。
演技力の基準や判断2 前後左右の関係が分かるような芝居か?
怒りの演技をするなら、「なぜ」「誰に/何に」怒っているのか、表現しないといけないです。
前後(過去と未来)・左右(周りのもの)がはっきり分かるように演技できているかがポイント。
コンテキスト(=文脈)に沿った演技ができているかどうかが重要です。
そうでないと、視聴者は「なにいきなり切れてるの」みたいな違和感を覚えます。
演技力の基準や判断3 よくあるセリフや常套句をたくみに表現できるか?
例えばシェイクスピアの芝居なんか見ていると、今まで聞いたこともないような美しい言葉を早口でまくしたてるような感じです。
あと、古沢良太の脚本とか、めちゃくちゃ早口でセリフ多いですね。
- 『デート』
- 『リーガルハイ』
- 『コンフィデンスマンJP』
などなど。私結構好きです。っていうか『デート』なんて高等遊民ですからね。
これはこれで、すごく大事です。
でも、同じくらい大事なのが日常的に使われる言葉の表現。
「ありがとう」「またね」「どうして?」「がんばって」みたいな。
これをいかに多種多様な感情を込めて表現できるか、がポイントですね。
先ほどの脚本家の「記号的」という話にも当てはまると思います。
まとめ 演技力のある人の見分け方
ポイントをまとめます。
脚本家の話
- 声と姿勢
- アイデア
- 感情と知性のバランス
一般的な話
- 滑舌・発生・表現力
- 視聴者の共感を得られる/違和感のない芝居
- 日常的な言葉に感情を載せる
こんなところがポイントでした。
テレビを観るときの参考になれば幸いです!
以上、演技力の上手い下手の基準と違いがわからない?良し悪しを見分ける3つの特徴は?でした
突然質問したいんだけどいいですか?