『がん消滅の罠』の岩木一麻さんは、昆虫研究者から、がん研究者になったんですね~。とても面白い経歴。
— Master Neeton@哲学にやや詳しい高等遊民 (@MNeeton) 2018年4月2日
「がん消滅の罠」の原作者、岩木一麻さんのプロフィールを調べました。
「このミステリーがすごい」大賞や出版社ホームページを見ても、大したこと書いてないんですよ。
1976年、埼玉県生まれ。2016年現在は千葉県在住。
神戸大学大学院自然科学研究科修了。
国立がん研究センター、放射線医学総合研究所で研究に従事。現在、医療系出版社に勤務。(宝島社HPより)
より詳しいプロフィールを求めて色々調べてみました。
これ以外の情報ないかな~と思っていたら、文庫版の解説に良い情報がありました。
ということで、それを交えつつご紹介していきます。
下記クリックで好きな項目に移動
岩木一麻のプロフィールと出身高校
さきほどの引用を分かりやすくすると、
- 岩木一麻(いわき・かずま)
- 1976年3月生まれ。
- 埼玉県東松山市出身
- 松山高校出身
- 現在は千葉県在住
- 神戸大学大学院自然科学研究科修了
- 国立がんセンター勤務
- 放射線医学総合研究所で研究に従事。
- 現在、医療系出版社に勤務
これだけでも、だいぶ分かりますね~。
出身高校は、松山高校だそうです。偏差値は2018年現在は58~64ほどで、中堅上位校といったところでしょうか。
職業は医師ではない! 元勤務先がデビュー作の舞台!
ポイントは、千葉県在住というところですね。
『がん消滅の罠』の舞台は、築地と浦安です。
国立がんセンターは、築地にあります。
そして、千葉県の浦安あたりに住んでいたのかもしれません。
作家はデビュー作では自分の体験を描くと言われますが穏当なんですねー。
やっぱり知っている場所の方が細かい描写もしやすいですからね。
作家になりたい高校生へのアドバイス|夏目漱石「文学者たるべき青年」より
文庫解説でわかったさらなる経歴
わたしが原作小説を読んだのは、文庫ではなく単行本でした。
2018年の1月に、文庫が本屋で並んだので、手に取ってみました。
たいてい文庫になると、解説がついたり、作者のあとがきがついたりするんですよ。
なので、そこだけ読むと、面白い情報がたくさん。
詳細なプロフィールの解説がありました。
ざっくりまとめると、こんな感じです↓
- 弘前大学農学部の昆虫学研究室卒業。
- その後神戸大学大学院に進学して博士号を取得(分子集合科学専攻)
- モンシロチョウから見つかった抗がんタンパク質ピエリシンを研究するプロジェクトのスタッフとして、国立がんセンターに採用された。
- 蝶がさなぎになる時に起きるアポトーシス(細胞の自己破壊)を利用してがんを抑制しようという研究。
- がん研究者としてキャリアスタートさせた著者は、がん予防にも興味を持った。
- 放射線医学総合研究所でもラットを使った肺がん研究に携わった。
- 昆虫研究者からがん研究者に転身した変わり種
- 研究者としてのバックボーンは本作にも存分に生かされている
これは、よく分かりますね~。
岩木一麻の出身大学は弘前大学農学部
もともと昆虫の研究をしていたんですね。
埼玉の高校から、青森へ。この理由は定かではないですね。
『がん消滅の罠』の最後のトリックでも、モンシロチョウの話が出てきますよ!
がん消滅の罠ドラマ感想と結末は?寛解のトリックをネタバレ解説!
がん消滅の罠の続編はある?
がん消滅の罠の続編はありませんね。
夏目・羽島・森川トリオのシリーズものにはならない?
これは厳しいかな~。
原作では、事件は完全解決してませんし、羽島も心に傷を負って癒しが必要です。
さらに、西條もまだ生きているので、なかなか次の物語を作るのはどうでしょうね。
「西條が再び動き出す」という形なら、続編も期待できるかもですね。
がん消滅の罠の原作ネタバレ解説!あらすじと衝撃のラスト一行を紹介
岩木一麻の2作目シークレットテロルの内容やあらすじは?
じゃあ、次回作は?
文庫解説によると、現在執筆中だそうですね(2018年1月の文庫版)
- 著者は現在第2の長編『シークレットテロル』を執筆中。
- 遺伝子組み換えウイルスによるテロがモチーフ。
- 壮大なスケールの医学ミステリーになる。
- 『がん消滅の罠』とはまた違うタイプのエンターテイメント。
- 本格ミステリー的なネタもきっちり用意されてる
ほほ~、おもしろそうですね。
シークレットということは、秘密の、ということですね。
- 遺伝子組み換えウイルスが、秘密裏に、患者の体内に植え付けられる。
- 遺伝子組み換えウイルスは、通常のウイルスと一見、見分けがつかない。
- 患者や病院はパニックになる。
- その謎に直面し、様々な調査をする中でトリックが見えてきて、黒幕と対決する主人公。
みたいな感じですかね~。
楽しみです。
まとめ
岩木一麻さんのプロフィールを紹介しました。
シークレットテロルを楽しみに待ちましょう。
2018年中の発表を期待しています。
デビュー作の『がん消滅の罠』では、ご自身でも満足や納得のいかない部分が多々あったと思います。
それらをばっちり乗り越えた、圧倒的に面白い作品になるといいですね。
40代の新人作家さん。決して若くないのに、すごいですね~。
ちなみに、60代で芥川賞とったのは若竹千佐子さんですね。