バケモノの子の中でも唯一他のキャラとテイストが違う、まさに「ゆるキャラ的存在」である「チコ」。
なんとも可愛らしい。
オープニング開けの超序盤に突如登場しますが
恐らくこの登場シーンから「ん?早速バケモノ??」と思った人も多いでしょう。
しかし物語が進んでも一向にチコの正体が分からない!
てか、そもそも皆見えてないの?
「その肩に乗ってる白い毛玉の生き物なに?」って聞くシーンないけどそういうのが違和感ない世界なの?
登場から蓮を含めて特別なリアクションもされずに物語に馴染んでいたチコ。
一体何者なんでしょうか?
その正体に迫ります!!
- チコのプロフィールと細田監督が語るチコ。
- チコは蓮(九太)のお母さんだと思われる理由。
- なぜその姿?なぜずっと蓮(九太)のそばにいれるの?
チコは蓮のお母さんだと言われていますよね~。
その理由は私的にラストシーンと小説から読み取れます!
お母さんがなぜチコになって蓮を見守るのかは完全な私の妄想となりますが是非ご覧ください。
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チコのプロフィールと細田守監督が語るチコ
まず公式サイトに書かれているチコのプロフィールからご紹介しましょう!
チコ
九太と【渋谷】の路地裏で会って以来、いつも一緒に行動している不思議な小動物。
え~以上です。まさに「そのまま」の説明ですね。
路地裏で出会ったシーンをもう少し説明するとするならば
蓮(九太)が見回り中の警察官から身を隠すように路地裏に逃げ込みコンビニで買ったであろうパン?を食べようとしたとき
転がった空き缶からチコがひょっこりします。
まさにこのシーン。
それに気づいた蓮は「ねずみの子?ちっこいなぁ」とつぶやきパンをちぎって与えてやります。
蓮くん!どう見てもネズミじゃないよ!
得体知れない生き物なのに疑問も持たず慣れすぎだよ!
しかも次にチコを見たときはすでに蓮の頭や肩に乗って懐いてる!
もう完全ペット化しています。
展開が急なのと情報も足りていませんが、とにかくこの時点では何らかの小動物がパンをあげたからなのか蓮に懐いたって感じでしょうか。
しかししかし、気になるのはここからで
その後に登場する人物(バケモノ)達はチコに一切触れることがありません。
話題にも出ませんし誰も興味を示しません。
「これって蓮(九太)にしか見えてない?」
と思っていたのですが終盤のクジラになった一郎彦との闘いのシーンで飛ばされてしまうチコをヒロインの楓がキャッチするシーンが!
これには「いつから見えてたのー!気にならなかったのー?」って思いましたね(笑)
- 楓がずっとチコの存在に気付いていながらもとくにリアクションをしなかったのか。
- このシーンでたまたま見えたのか。
などは定かではありませんが異次元的な出来事に寛容であることは確かですね。
そしてもう一つ、チコは8年も蓮(九太)と一緒に暮らしていましたが、見た目が全く変わらない。
=歳はとらない生き物なのでは?
と噂になっております。
そんな生き物いませんし、8年以上の寿命がある小動物って鳥とカメぐらいしか思いつきません。
やはりチコは特定の人にしか見えない特別な存在なのでしょう。
監督はチコについて
「マスコットキャラクターです。今回はアクション映画なので、どこかほっとできるパートナーが必要だと思って登場させたキャラになっています。」
としか語っていませんが、ゆるキャラ以上の意味は絶対あるはずです。
そう、劇中で断定されているわけではありませんが
「チコは蓮の亡くなったお母さんなんではないか?」と予想されています。
その理由は以下↓で説明致しますね!
チコが蓮のお母さんだと思われる理由はラストと小説にあり!
恐らくみなさん途中で気づかれたんじゃないでしょうか?
「チコ、怪しいな」
「蓮のお母さんなんじゃない?」と。。。
実は劇中で蓮自身がチコを疑うようなシーンがあるんですよね。
それは亡くなったはずのお母さんが幻覚のようにふっと現れるシーン。
最初にふと現れたのは熊徹の家での最初の晩。
「蓮。蓮の好きなハム入りオムレツ作ったよ。冷めないうちに食べよ。」
と急にお母さんが現れます。
この時は蓮の幻覚だろうと思っていました。
そして次に登場するときは修行のために賢者巡りから帰ってきた熊鉄の家にて。
「意味は自分で見つけろかぁ。わかんないなぁ。」とぼやいて寝転ぶ蓮。
その時チコはお腹の上に乗り不思議そうな顔をして「キュッ」と鳴きます。
蓮がチコの真似をして笑った瞬間、背後の壁にしゃがんでもたれかかるお母さんがいるんです!
そして「なりきる。なったつもりで。」と言葉を残しすぐに消えます。
蓮はお母さんの姿が見えなかったからかもしれませんが、チコに
「今の。お前?」と聞くんです。
ここで見ているコチラも「え、そうなの?」って疑い始めます。
それから幻覚のようなお母さんは一切出てきませんが、決定的とも思われる最後のシーンがあるんですよね~。
それは、一郎彦と決着をつけ人間界に戻った蓮がお父さんと暮らしながら勉強机に向かうシーン。
机の上に置かれたお母さんの写真のまえでヒマワリの種らしきものを食べるチコ。
勉強を頑張る蓮を見てお母さんの写真と同じような笑みを浮かべるんです!
これがなんか似てる!
そしてお母さんの声で「良かったね。蓮。」とどこからか聞こえるんです。
もしやチコの心の中の声なのかな?
劇中まではここまでの描写しかないものの疑惑は高まります。
そしてなんと!小説版にはより真相に近い描写になっているんです!
その一文はコチラ↓
「九太のことは、楓ちゃんがしっかりついていてくれるし、亡くなった九太のお母さんだって、きっと遠くで見守っていることだろう。”キュッ!(チコの鳴き声)”いや、案外、すぐそばで見守っているのかもしれないな…」
こちらはエピローグでの多々良のセリフです。
これはもう「チコ=お母さん」で確定と言っていいでしょう!
チコはお母さんの蓮を想う気持ちが作った?
亡くなったお母さんの生まれ変わりや幽霊のような存在だとしても「なぜあの姿なの?」って疑問ですよね。
このキャラに関しては前述の監督が言ったように「癒しのマスコット」要因が強めでしょう。
本作は細田守監督が初めて脚本から手掛けた作品で、過去の様々な名作映画を参考にしてると監督自身語っています。
チコも斬新で初めて見るようなキャラクター、というよりは見慣れている親しみやすいキャラクターって感じですよね。
主人公の相棒がかわいいキャラクターって設定も
- 魔女の宅急便で言うジジ
- ナウシカで言うキツネリスのテト
- ポケモンで言うピカチュウ
などなど珍しくありません。
見た目はまるでトトロに出てくる真っ黒くろすけの白バージョンのような、ハムスターのような・・・
とにかくその見た目は監督の狙い通りに誰もが「かわいい」と思う形に仕上がっておりますね。
さて、「お母さんの生まれ変わり」「魂」だとしても、なぜあの出会い?
そしてなんでずっと変わらず蓮に寄り添うことができるの?
ってちょっと不思議じゃありません?
どんないきさつでお母さんがそうなったのかも疑問です。
これに関してはヒントが全くない!
なのでいつもの勘で決着をつけたいと思います。
まずチコに関しての情報と言えば
- 蓮の前に急に現れた
- 見える人が蓮と楓ぐらい
- 8年も蓮の傍にいる
- 終盤で何か食べ物を食べている
いや~。正直、「蓮だけが見える!」ってなっていたなら答えは
「蓮が持つ母親への強い想いが可視化されている」つまり蓮の意識の中だけに存在するキャラ。
ってことにしたかったんですが、お母さんのことを知らない楓ちゃんまで見れちゃうとなると違うよな~と。
となると「お母さん、息子を想うがあまり妖精になった!」しか思いつきません。
楓に見えたのは蓮との波長があったからなのかな?と。
幽霊やら妖精やらは見える人・見えない人っているようですし、まさにそんな存在です。
渋谷にいた幼い息子を心配するがあまりお母さんの魂が白いフワフワのキャラになって姿を現したんじゃないでしょうかね。
今後、蓮が人間界で立派な大人になっていけばいつの間にか姿を消す(成仏?)するかもしれません。
とにかくチコは「かわいいけど神秘的なキャラ」であることは間違いないってことです。
まとめ:チコは蓮のお母さんでほぼ間違いない!まるで妖精のような存在。
バケモノの子のチコの正体は蓮のお母さん?何者かネタバレ考察
- チコのプロフィールと監督が語るチコ
- チコがお母さんだと思われる理由はラストと小説!
- お母さんの魂や想いがチコを作った!
正直、チコに関して劇中であまりにもヒントがない!
私の希望としてはもっとチコを活躍させて欲しかったし、お母さんとしての登場もして欲しかったな~って感想です。
だってあんなに可愛いのに主張弱めなんですもん!笑
まぁ、だからこそ考察しがいがあったんですけどね。
とりあえず、サンリオのキャラになって欲しいです。
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