くんちゃん、4歳児の男の子とはいえ、なかなかのワガママっぷりを発揮しますよね~。
分かってはいるけどそのワガママっぷりに少々イラっとしてしまいます。
きっとこのぐらいの幼いお子さんのいる家庭では「あるある。」「分かるわ~。」と共感し、
今現在お子さまに手をやいているご家庭もあることでしょう。
そこで今回は
- くんちゃんのワガママっぷりまとめ!
- そしてワガママを言うくんちゃんの心境。
- それに手を焼いてイライラしてしまうお母さんの心境
について語りたいなと思います!
そんな当たり前の日常をファンタジーを交えて描かれているのがこの作品!
既に同じような環境にいる方も、これから下の子の出産を経験する方にも是非この作品を観て「何か」を感じるはずです!
めっちゃネタバレしてるので、ご覧になるさいは注意してくださいね!
こちらはネタバレなしです
ネタバレイヤな人は、くじらや入道雲を楽しんでください!笑
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未来のミライくんちゃんはわがまますぎ?イタズラのまとめ!
まずくんちゃんのワガママ・イタズラをまとめました!
- 幼稚園の送り迎えがお父さんだと「おかあさんがいい、おとうさんはいやだ」
- ミライちゃんの顔一面にお菓子(おっとっと)を乗せる
- お誕生日でもないけど「自転車を買って」とねだる
- おもちゃのお片付けをせず、捨てるというと泣き喚く
- おもちゃの電車でまた赤ちゃんを叩こうとする
- わざと部屋を汚す
- 自転車に乗れなかったことで泣き喚き「おとうさん好きくないのっ」と当たる
- 黄色いズボン意外履きたくないと駄々をこねたあげく家出をする
物語はくんちゃんの生まれる前から始まります。
まだ子供のいなかった夫婦は奥さんの希望で犬を飼い始めます。
それが「ゆっこ」です。
くんちゃんが生まれたのは2人が結婚してから6年目のこと。
その後に家を建て替えます。
くんちゃんの妹がやってきたのはそれから4年後、くんちゃんが4歳になったとき。
幼いくんちゃんにとって自分の妹である赤ちゃんは「ふしぎ」な存在でした。
親であればなおのこと愛おしさが半端じゃないです。
しかし、急に我が家にやってきた赤ちゃんはくんちゃんの今までの生活を一変させます。
- いつもならお母さんがご飯の準備してくれるのに
- いつもならお母さんが牛乳もバナナも持ってきてくれるのに
- いつもならお母さんが掃除機をかけて庭の掃除をするのに
赤ちゃんが来てからは家事に慣れていないお父さんが家事をしてる。
お母さんは赤ちゃんにお乳をあげたりオムツを変えてあげたり、とにかく付きっ切りでくんちゃんを全く構ってくれません。
初めはくんちゃんも赤ちゃんの面倒を見ようと近づきお話するんですが
「お昼寝してるんだから邪魔しないの!」
と怒られ引き離されてしまいます。
ミライちゃんが好きくないくんちゃん
この辺りからどんどんとフラストレーションが溜まっていくくんちゃん。
お母さんもお父さんも赤ちゃんばかりで構ってもらえず、ついに反撃を開始します。
まず、赤ちゃんの顔を引っ張って遊ぶ!
まぁ、引っ張られた赤ちゃんは泣きます。
そしてお母さんに叱られる。
叱られたくんちゃんは逆上して
おもちゃの新幹線で赤ちゃんの頭を叩きます。
より怒られます。まぁ当然ですね。
ここからくんちゃんの不思議体験が始まりますが、くんちゃんは何度も何度もワガママを言ってお母さんやお父さんを困らせるんです。
もちろんミライちゃんにも怒りの矛先は向きます。
とにかく気に入らないことには全力で
「いやだぁ~~」と叫びますし「わああああん」と泣きます。
まだ4歳なので当然と言えば当然なんですが、なんでもかんでもイヤイヤされるとさすがに疲れるしイラっとしてしまいますよね。
まだまだ甘えん坊なお年頃なんでしょうけど。
小さい頃を振り返ると私も相当なワガママでしたし、大人には分からないであろう心のモヤモヤって沢山あったような気がします。
ワガママを言うくんちゃんの心境は?
単純に言ってしまえば「ミライちゃんへの嫉妬心」と「構ってもらえない寂しさ」
ですが、小説にはより詳しくくんちゃんの心境が描かれています。
小さい頃を思い返すと自分の中だけの正義やルールが存在するんですよね~。
まだまだ視野も狭い
なのでそのルールを無視されると上手く説明もできないからとにかく怒って泣きます。
一番自分のことを分かってくれるだろう親にも無視される
すると絶望的な気持ちにもなるんですよね~。
すごく単純なんですけど、客観的に自分を見ることなんて当然できませんし気持ちが最優先です。
「ミライちゃん寝てるのに邪魔しないで!」に対しては
→ただお話しただけなのになんで邪魔って言うの!
「おもちゃの新幹線で叩くなんて酷い!」
→だってお母さんが構ってくれない理由が赤ちゃんだから好きくない!
「おもちゃ片づけなくちゃ捨てちゃうよ!」
→なんで大切なおもちゃを捨てるって酷いこと言うの?遊べなくなっちゃうじゃん!
「お父さん好きくないのっ」
→お父さんが自転車練習してくれなかったから乗れなかった!ミライちゃんばっかりで嫌!
「青いズボン、大嫌いになったの。黄色いのがいい!」
→これは完全にこだわりと気分ですよね。イヤイヤ期によく見られるこだわりです。
大人の事情なんてつゆ知らずですから、言いたいことやりたいことを素直に表現します。
一見すべて「甘えん坊でワガママ」とひとくくりにされてしまいますが、その時その時で思うこと考えることが子供なりにあるんですよね~。
お母さんのイライラは「上の子かわいくない症候群」に当てはまる!
「上の子可愛くない症候群」かもしれません。
くんちゃんのお家のように歳の近いお子さんが2人以上いるご家庭。
「今までかわいくてしかたなかったはずなのに第二子が生まれてから上の子にイライラしてしまう。」
これ、実はかなりあるあるなんですよね。
くんちゃんのお母さんも厳しく叱ってしまったあとに反省する描写があります。
「言い過ぎたかな。なんでまた怒っちゃったんだろう・・・」
下の子が泣いてもイライラするどころか可愛くて心配してしまうのに、上の子が泣くと怒ってしまいそうになる。
まさにこの症状が「上の子可愛くない症候群」と言えます。
お母さん自身、この不思議なほど沸いてしまうイライラの感情にお悩みの方が多いかと思いますが安心して下さい!
ちゃんと理由があるんです!
「なぜ上の子をかわいくないと思ってしまうのか?」
これは本能的に「小さい存在を守りたい」と思うことが原因です。
- 小さいというだけで無条件に可愛い
- か弱い存在である
当然母親であれば小さい子につきっきりになります。
しかし上の子はそんなことを理解できません。
- 赤ちゃんばかり構う両親の気を引くために赤ちゃん返りをしたり、
- 妬みの気持ちから赤ちゃんにちょっかいを出したり。
まさにくんちゃんですね。
これがさらにお母さんの怒りに火をつけます。
ましてや産後はホルモンバランスも乱れているので気持ちも不安定。
上の子も面倒を見るお母さん・お父さんもこの時は辛い思いをするかもしれませんがあくまで一過性のものです。
物語を見ているとくんちゃんのワガママと同時にお母さんの塩対応も気になります。
「そんな怒らなくてもいいのに」って思ってしまう場面もあるかもしれませんが、同じ環境のお母さんであればその怒りに頷いてしまうはず。
くんちゃんのお母さんもきっと産後で疲れているのにくんちゃんのワガママとお父さんの家事のできなさにかなりイライラしたでしょうね。
しかし物語後半にはくんちゃんも成長を見せ、お母さんも働き始めていますのでイライラも軽減することでしょう。
現在「上の子可愛くない症候群」真っただ中のお母さんにこそ是非観て頂きたい映画となっています!
まとめ:くんちゃんのワガママは嫉妬心と寂しさから!お母さんは「上の子かわいくない症候群」かも。
未来のミライのくんちゃんはうざいしむかつく?くんちゃんのお母さんは冷たい?
- くんちゃんのワガママ・イタズラまとめ!
- ワガママを言うくんちゃんの心境。
- お母さんのイライラは「上の子かわいくない症候群」に当てはまる!
細田守監督も2人のお子さんをお持ちで今回の作品には5歳になった息子さんの意見も沢山取り入れられているようです。
どうりで生活がリアルですよね~。
現代の家庭像が見事に描かれていると思います!
ミライちゃんをおもちゃで殴るくんちゃんには思わずこちらも「コラッ」と怒ってしまいそうになります
が、くんちゃんの寂しさを説明できないもどかしさも分かります。
何気ない日常ですが考えさせられる作品ですよね~。
細田守監督作品の動画配信サービス
細田守の過去作品をもう一度観たい方は、以下のそれぞれのページをご覧くださると、分かります
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