未来のミライの映画ネタバレ感想!くんちゃんにイライラする?




高等遊民が未来の未来を見てきたので感想ネタバレ付きでご紹介します

これはかなりネタバレ

内容についても踏み込んだ感想になりますので是非注意してご覧くださいね

 

まだ見ていなくてネタバレしたくないよ

っていう方はこのまま戻ってください

 

ちなみに感想ネタバレなしの感想をご紹介した記事もありますのでよかったら是非そっちを見て行ってくださいね

この感想ではもう内容についてあーだこーだネタバレしながらお話しします

あらすじの紹介ではなくて高等遊民が印象に残ったシーンとか

しゃべり倒していきたいと思ってます

 

以下、ネタバレ注意です

 

オープニングはサマーウォーズと山下達郎

未来のミライは主題歌が山下達郎ですね

山下達郎と細田守といえばサマーウォーズ

この未来のミライのオープニングもサマーウォーズの始まり方を完全に踏襲しています

 

どういうことかって言うとサマーウォーズのオープニング

一番最初にスタッフロールを流しながらオープニング曲が歌われるっていう結構珍しいですよね

高等遊民は印象に残ってるんですけど

 

普通の映画だったらまあせいぜいタイトルロゴが画面に出るだけなんですけど

サマーウォーズはスタッフロールがオープニングに流れるわけです

 

このサマーウォーズ以来のやり方を未来のミライでもしっかりと踏襲しています

山下達郎とコラボするんですからサマーウォーズと同じようなオープニングの作り方によっていうのは理解できます

このいきなりスタッフロールを持ってくるっていう表現は細田守独特の表現方法だなっていうことで評価しているんですよ

て言うのもワクワク感がすごいんですよね

 

サマーウォーズの時に感じたんですけど

最初にオープニングスタッフロールを流すことによって

これからすごい面白いことが始まるぞ

 

っていう印象を与えることができるんですよ

 

画面が黒くて右側にスタッフが流れて左側にはアイキャッチ画像と言うか1ショットがパンパンパンと数秒おきに流れていくんですけど

 

高等遊民
うわあ、これからこんな物語が始まるんだろう、ワクワクするな

っていう印象を伝えるのに非常にいい表現だなって思ったんですよね

 

だからこの表現方法を未来のミライでまた再現してくれたってのは非常に嬉しかったですね

オープニング出だしはいいと思います

 

デジモンアドベンチャーの世界も見せてくれる

そして細田守といえばまあデジモンのあの真っ白な世界ですよね

あのデジタルな世界

サマーウォーズでもオズの世界っていうことで出てきましたけど

 

時々他の映画に細田守作品にも出てきますよね

一番最初の時をかける少女だっていうなんかタイムリープの時にデジタルワールドみたいなが出てきましたよね

あれがね未来のミライでもきっちり出してくれてるんですよ

クライマックスのところでデジタルワールド=細田ワールドが出てくるんです

これも楽しみのひとつだと思います

 

真っ白な世界になんかわけのわからない直線がたくさん入ってるみたいな世界

それで人物の周り(輪郭線)は赤く光っているっていう

あのデジモンワールド独特の世界を見るだけでなんとなく興奮するものがあります

 

【考察】あらすじは超単純 同じ事ばかり繰り返してる

あらすじなんですけど

くんちゃんっていう4歳くらいの男の子が生まれたばかりのみらいちゃん(赤ちゃん)が妹でいるんです

両親は赤ちゃんばっかり面倒をみるもんだからふてくされてるんですよ

自分はかわいがってもらえないと

だから妹のみらいちゃんを好きになれない

っていう話なんですね

 

それで妹のみらいちゃんと仲良くできるようになるまでの物語

っていうのが大体のあらすじです

 

その話なんですけどこれがねもう見事なまでにね画一化してるって言うか

ワンパターンを何度も繰り返す非常に独特な物語の構成になっているんですよ

 

未来のミライではくんちゃんたちは変な家に住んでるんです

お父さんが建築家で何回も増改築を繰り返して、階段だらけの段々畑みたいな家に住んでるんですね

その中に中庭があるんですけど

そこに樫の木があるんです

 

この中庭が、くんちゃんが不思議な体験をする場所なんです

くんちゃんがふてくされたりして中庭に飛び出すと世界が変わって未来から来た妹のみらいちゃんが現れたり

何十年も前にタイムスリップしたりっていうことが起こるんですね

 

でも本当にこれの繰り返しなんです

季節はみらいちゃんが生まれた1月から始まるんです

もう1月に中庭にふてくされて出てきて不思議な世界に移る(ゆっこと話せる)

今度は3月のひな祭りにふてくされて出てきてまた不思議な世界に映る(ミライちゃんが現れる)

今度は梅雨にふてくされて出てきてまだ不思議な世界に移る(子供のころのお母さんと出会う)

夏にふてくされて謎の青年(福山雅治)に出会う=くんちゃんのひいおじいちゃんの若い頃

 

不思議な体験をして現在のふてくされてる問題が自分の中で解決してくんちゃんがちょっと成長していくっていう話なんです

これが完全にセットで5回くらい繰り返すんですよ

そういう構造としては非常に明快なお話

 

同じシーンをこれでもかというくらい繰り返す

↑でも言ったように、中庭のシーンを繰り返します

あとは横浜の海辺の遠景ショットも繰り返します

 

横浜の海辺の上空から少しずつカメラを下に動かしていって、住宅地を映す

するとなんか妙な建築物のくんちゃん達のオレンジ色の屋根の家が映るっていう

この3秒から5秒くらいのシーンを、もうこれでもかっていうくらい入れてくるんですよね

 

この意味は季節の移り変わり

昔の町の風景の設定など、色々なものを写してるんです

 

このように繰り返しが多いんですよこの映画は

 

セリフも同じようなセリフがたくさんあります

例えばくんちゃん

「もうみらいちゃん好きくないの」

「お父さん好きくないの」

好きくないっていうセリフを繰り返すんですよね

 

同じことの繰り返しの中にいろんなバリエーションがあって

くんちゃんも少しずつな出来事に対する感じ方とかものの感受性が変わってきたりするっていうのを楽しむ

ある意味でおしゃれな映画と言うか

繊細を楽しむ映画ですね

 

だから単純明快すぎる

本当にあのわかりやすい話

分かりにくいところが一個もないっていうくらいですね

 

未来のミライを楽しめるのはどんな人?

ありていに言えば、小さい子供の成長物語

なので小さい子供がいるご両親とかは感情移入して共感をもって楽しめる作品です

 

おおかみこどもの雨と雪が好きだった人も結構楽しめるでしょう

 

小さい子供も普通に楽しめる映画になってるんですよ

小さい子供って難しい内容だと映画全然楽しくないんですけど、未来のミライは全く難しいところがないんですよ

例えば時をかける少女みたいにタイムリープのような難しい説明一切ないんです

時をかける少女だとタイムリープっていう言葉がまず難しいです

だから小さい子供には辛いかなと思うんですけど

 

  • 未来のミライでは妹のみらいちゃんがどうして未来から来たのとか
  • 飼ってるミニチュアダックスフントのゆっこがどうして人間の言葉を喋れるのとか

 

いろんな疑問はあるんですけど

それについての説明は映画でも原作小説でも一切ないんです

 

だからこれ考察のしようもないんですけど

逆に「その辺のことは考えなくていいよ」と言う細田守のメッセージが逆に伝わってきますね

難しい理屈は抜きにしてこの物語お話自体を楽しんでって言う

 

絵本を読むような感覚で未来のミライは子供たち楽しめると思いますよ

絵本だっていちいち説明なんかしないですよね

シンデレラでかぼちゃの馬車になっても、その理屈は別に説明しないですよね

未来のミライもそれと同じです

 

小さい子供が本当に純粋に楽しめます

 

高等遊民も映画館行った時にですね

公開初日の8時45分だったんでガラガラだったんですけれども

小学生の男の子とお母さんがふたりで来てたんです

小学生の男の子本当に楽しそうに見てましたよ

 

だからねもし小さいお子さんがいるようなご家庭であれば是非お子さんも連れていってね未来のミライ楽しんでほしいなと思います

なんかくんちゃんを見て本当に我が振りを直してくれるかもしれませんね

 

高等遊民なんかは子供いないですし

小さい子供がギャーギャー騒いでるの見ててもイライラするだけですし

物語に共感はしないんですけど非常に面白く楽しむことができました

何度も声出して笑いました

 

未来のミライで一番好きなシーンはひな祭りのお片付け

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特によかったシーンはひな祭りですよね

 

これネタバレ記事なんでどういうシーンか説明すると本当に一番初めてですねあの未来から来た女子中学生のみらいちゃんが現れるシーンなんですよみらいちゃんは3月3日の時点でもう3ヶ月ねって言われてるのでまだ痛い1月生まれなんですよ

 

女の子が産まれたんでおじいちゃんとおばあちゃんがひな壇を持ってきてくれるんですよ

ひな壇と言ってもあのでっかいもんじゃなくてカウンターに置くような一段だけのひな祭り

 

それで3月3日に飾ったはいいものの3月4日になったら片付けなきゃいけないわけですよね

でもお母さんがその日は出張で1日中いなくて

お父さんも在宅でフリーランスでやってるんですけど仕事で夢中で全然片付けないんです

 

それでひな祭りでお雛様を片付けないと

片付けが1日遅れる事に結婚が1年遅れるって言うような言い伝えがあるんです

 

未来から来た女子中学生のみらいちゃんは

それをもう本当に気に病んで未来からやってきて

お雛様を片付けて欲しいって頼むわけです

 

お雛様はリビングにあってその向かい側でお父さんが MacBook で作業してるんです

それで気づかれないようにそうと片付けなきゃいけないっていうシーンがあるんです

 

  1. 未来からきたみらいちゃん
  2. くんちゃん
  3. 人間になってる犬のゆっこ

の3人で協力してから付けるっていうシーンがあるんですけど

これが本当に面白かったです

 

だるまさんがころんだのようにお父さんに気づかれないようにこっそり片付ける

本当にコミカルでいいシーンでした

 

【樫の木と索引の意味】ラストがよく分からない?

まあよくわからないなーと思ったシーンは結末とかラストに近いところ

くんちゃんの家の中庭にある樫の木が生えてるんです

その木がくんちゃんの一家をずっと見守ってきた「索引」なんだよ

と、未来からきたみらいちゃんが言うんですね

その意味がねちょっとよくわかんない

索引っていう言葉を使うのが非常に図書館的で面白いですけどね

 

例えばプログラミングの世界だとツリー構造って言われるようにインデックスとかデータベースの考え方の枠組みとして使われるんです

一つのものを二つに二分法で分けて行くみたいな

どんどん一つが二つに分かれて行くと木みたいな構造になりますよね

なので木構造とかツリー構造って言ったりするんですけど

「木がインデックス=さくいんである」っていう考え方は、一応コンピューターの世界ではありますね

 

ほかにも、木が索引作品であるとか木が歴史を見守ってきているモチーフが多分なんかの本にあるんでしょうね

細田守は本当に古典文学が好きな方なので多分こういうモチーフもね何かの作品であるんじゃないかな

 

【批判】未来のミライは道徳物語なのか?

多分未来の未来を見た人の中にはね

教訓物語とか道徳めいたお話でつまらない

っていう感想ね持つ方がいらっしゃると思うんですよ

 

それに対して一言言っておきたいと

確かにそう思える節もなくはないんです

 

もうくんちゃんがわがまま言って大騒ぎしてふてくされて

そこでワープすると昔のお母さんとかみんな色々辛い思いしてきたんだよみたいな

くんちゃんだけがかわいそうなんじゃなくて

みんなかわいそうな思いしてきてるんだよみたいな

みんな同じ経験して大きくなったんだよみたいな

 

そんなお話が結構繰り返されるので

親が子供をしつけるために作られた映画なんじゃないか

人によってはそう感じる方もいるのではないでしょうか

 

でもねちょっと違うんじゃないかなと思うんですよね

それがメインじゃない

そういう捉え方もできるけど他の捉え方もできます

 

未来のミライはこういうメッセージを伝えたいといった主張がない映画だと思ってます

これは全然いいことです

例えばおおかみこどもの雨と雪でメッセージしては別にないですけども

感動する物語を作りましたみたいな

逆にねそういうメッセージが伝わっていますけど

今回それもないですね

感動する物語では別にないですし、泣ける物語でもない

 

私みたいな子供もいない高等遊民からしたら、よくわからないっていうのが逆に高評価なんですよね

 

人の見方によってはなんか道徳教育みたいなの物語って捉えられますし

まあ別の人によっては本当に子供向けの子供がもう100%楽しめる物語っていう風にも読めますし

私のように構成がよくわかんなくていいなみたいに思う人もいる

 

解釈の多様性を許すっていう意味ではかなり良い映画になってると思います

 

くんちゃんはうざい、むかつく、イライラする?

映画とか原作小説を見てると本当にくんちゃんはわがままのやつだからうざいとかむかつくって言った感想も当然出てきます

 

たしかに原作小説だとくんちゃんイライラするんですが

映画版だとねくんちゃんにイライラすることは激減してます

 

例え子供時代のお母さんがですね、くんちゃんよりもっとひどいことやるんですよね(家じゅう散らかす)

なのでくんちゃんのムカつく子供言うこと聞かないイライラする子供っていうのはですねあのかなりの程度フォローしています

 

くんちゃんは未来ちゃんの頭を新幹線で殴ったりします

原作小説見た時はなんてひどい男の子だって思ったんですけど

映画で見るとね「こつん」とやったくらいでした

くんちゃんに対してイライラするっていうのは原作小説よりはるかに少ないという印象でした

 

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まとめ 未来のミライは面白くていい映画だからおすすめ

かなり長々と喋ってきたんですけれども

全体的には本当に良い映画だなと僕は思いました

細田守の中でも最高傑作なんじゃないかなと

 

後は細田守の映画って結構退屈とかつまんないとか批判が多いんですけど

私は結構どの作品も好きなんですよね

 

私は本当にアニメについての知識も全然ないですし

ただ純粋に物語を楽しんでるミーハーなので、細田守作品は好きです

 

で、この未来の未来は本当に一番面白いんじゃないかなと感じるくらいです

 

たぶんこれをお茶の間のテレビで見るとねなんかつまんねー映画だなって感じるかも

おいしいご飯があったらそっちの方に集中しちゃうような

 

なので劇場で見て欲しいですね

そうすると本当にいい映画だっていうのがねよくわかる

劇場版で見ることで、未来のミライは本当の面白さとかがわかると思いますのでぜひ劇場に足を運んでください

 

 

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