熊徹って最後どうなったの? 死んだ? 神になった?
九太の師匠である熊徹。
宗師後継者を決めるための闘技会で勝利したものの猪王山(いおうぜん)の息子である一郎彦に刀で刺され重傷を負います。
その後、九太vs一郎彦の戦いになった時、瀕死の体で前宗師に「神への転生の権利をくれ!」と迫るんですよね。
権利を譲ってもらった熊徹は「炎の太刀」となって九太の胸に吸い込まれます。
そこで疑問
- なぜ炎の太刀に転生したの?
- つくも神って一体何?
- 熊徹は死んだの?その後は?
劇中では結構あっという間に話が進み追いつけてない部分もあったので細かく振り返り熊徹の決断を深掘りしたいと思います!
結局のところ、熊徹は最高の九太の師匠であったと思います。
神になって生き続けられるので死とはまた違うのでしょうね~。
ではご覧ください!
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熊徹が剣になった理由は「心の中の剣を見よ」が熊徹の教えであったから
9歳の九太を弟子に迎えた熊徹でしたが、自身が自己流武術であったために教え方が
「こうやってこうだろ!そしたらこうなるだろ!」
なんてめちゃくちゃ説明下手でした。
九太も強くはなりたいものの、あまりの説明下手に戸惑います。
そこで熊徹が言うんですよね
「そうじゃない!心の中に剣があんだろ!心の中に剣!」
しかし幼い九太はワケが分からず
「ないよそんなん!」
ってなります。
しかし熊徹の真似をしてどんどんコツをつかんでいく九太。
どんどん成長していく九太とともに熊徹自身も心境に変化が表れ始めます。
親心ってやつでしょうかね~。
だいぶ不器用ではありましたが・・・
九太は修行をつんで強くなりましたが、恐らく「心の中の剣」が見えるまでの境地には達していなかったのでしょう。
熊徹は師匠として身をもって「九太の心の中の剣になろうと決心した」のだと思われます。
ましてや、闇に包まれ凶暴化した一郎彦と大事な弟子との決戦です。
せっかく宗師となっても大事な弟子一人守れなきゃ意味がない!
宗師であることより九太の親代わり・師匠として役目を果たす!
こんな熊徹の想いが「炎の太刀」に込められている気がします。
熊徹は何の神になった? つくも神=長い月日が経ち神や霊魂が宿ったもの
劇中では「炎の太刀のつくも神になった!」と言われていますが
はて?「つくも神」とは??
つくも神は漢字で「付喪神」や「九十九神」と書くそうです。
本来、長い月日を経た道具などに神や精霊が宿ったもの。
他には百年生きた狐狸などが変化したものだとも言われるようですが、なんだかどちらも日本的ですよね。
室町時代の絵巻物などで書かれていたようなんですが元を辿ると
「人間・草木・動物・道具でさえも古くなるにつれて霊性を獲得し、自ら変化する能力を獲得する」
って意味だそうで、とくに道具・動物に限られたものではないんですね。
よく
- 小さい頃から大事にしてる人形とか道具は粗末にしたらバチが当たる!
- 樹齢数百年の木には魂が宿ってるから切ってはいけない。
とか言われるように、年季の入ってる古い物こそ大切に扱うべき的なメッセージを感じますよね~。
古きものを良きものとして扱わなければいけないって言う日本らしさを感じます。
「もったいない」って言葉も「付喪神」と通じそうです。
バケモノの世界では宗師に神への転生の権利が与えられますが、神とは言え様々な形が存在する日本ですし、その中の「炎の太刀の付喪神」を熊徹は選んだってことですね。
ウサギの顔のバケモノであった前宗師もなんの神に転生しようか迷ってましたし。
山でも川でも木でも土地でも神様として祀る日本ならではのストーリーなんですね~。
神への転生って死とは違う?その後の熊徹は?
神への転生ってそもそも何なんでしょうかね?
今までの体は捨てて魂だけが残ったとなると幽霊と同じような扱いになるんでしょうか?
私の近くで神になるわー。って言ってなった人がいないのでなんとも言えないですが、恐らく死と同じようなものなんでしょうかね。
ドラゴンボールでは死後に頭に天使の輪をつけて人間界に降りて来ていましたが似たような雰囲気に感じます。
しかも熊徹は「炎の太刀」に姿を変えたとは言え、九太の胸の中の剣になったわけですから姿すら見えない!
守護霊のように今後も九太を見守り続けるのかもしれませんね。
ラストでは熊徹が今までの姿で話す様子が見られましたが、九太の心の中では今までと同様の姿で生き続けるのかもしれません。
まさかチコもお母さんが白いフワフワに転生した姿なのかな?
だけどこれは一体なんの姿なのか・・・
とにかくバケモノの子では死者は一切出てきませんし(お母さんは最初から亡くなっている設定なので除く)
熊徹は神となって九太の心で生き続けるようなので悲しさは軽減しますね。
一郎彦との対決シーンでは胸に入った熊徹の声が九太に聞こえましたが、今後よっぽどのことがなければ熊徹との会話はできないかもしれません。
しかし「いつも心の中には熊徹がいる。熊徹ならこんな風に言うだろうな。」なんて思うだけで心強く生きていけそうな気もします。
一郎彦が立派な大人になったら、熊徹も他の誰かの心の剣になりに行くのかな~?
今までの姿には戻れなくてもそれ以上価値のある転生であったはずです。
前宗師も熊徹に贔屓しすぎじゃ?なんて声もありますがそんな「情に厚く献身的な熊徹」を知っていたのでしょうね。
劇中ではかなりぶっきらぼうで身勝手な熊徹のイメージでしたが、振り返ると九太の師匠としての役目をちゃんと果たしていたんだな~って感じました。
まとめ:熊徹は炎の太刀の付喪神となって九太の心の中で生き続ける!まさに師匠の鏡だった!
バケモノの子の熊徹の最後は九太の刀になって死ぬ?何の神になってどうなった?
- 「心の中の剣を見よ」が熊徹の教えであった。
- 「つくも神」とは長い月日が立ち神や霊魂が宿ったもの。
- 神への転生は死と似ているが形を変えて生き続ける!
なんともイケメンな話じゃないですか!
九太の成長とともに熊徹の成長も描かれていますよね~。
仲の良かった多々良(たたら)や百秋坊(ひゃくしゅうぼう)は絶対寂しいでしょうね~。
しかし、熊徹がした決断を心から尊敬し誇りに思っていることでしょう。
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