国岡商店のモデルは今あるのでしょうか。
国岡館の撮影場所やロケ地はどこにあるのでしょうか。
映画 海賊と呼ばれた男のこぼれ話です!
主人公「国岡鐡造」が設立した「国岡商店」。
実は「海賊とよばれた男」にはモデルになった人物と会社が存在するんですね~。
知っている方も多いと思いますが劇中の国岡商店はあの大手企業「出光」!
現在は「出光興産」ですが創業時は「出光商会」として石油販売をしていました。
出光のイメージはガソリンスタンドぐらいな私・・・
- 一体どんな会社だったの?
- 今はどんな事業してるの?
- 劇中の撮影場所やロケ地はどこ?
などなど、劇中を振り返りながら「出光」に関して徹底リサーチしたいと思います!
是非ご覧ください♪
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映画。海賊と呼ばれた男。撮影場所やロケ地はどこ?
明治創業の出光商会をモデルにしている国岡商店。
当時の建物や町並みはどのように撮影したんでしょう?
明治~大正~戦後の街並みがそのまま残っている土地なんてないでしょうし・・・
ロケ地は一体どこなんでしょう?
調査致します!
まず、撮影場所・ロケ地は「京都の舞鶴地方や神戸」など関西地方が多かったようですね。
そして国岡商店は千葉の守谷駐車場に作られた巨大セットでの撮影だったそう。
まとめます!
ロケ地1.九州の炭坑工場の内観→舞鶴赤レンガパーク
機械油を売り込もうと国岡が乗り込んでいた炭坑工場は京都の舞鶴にある「赤レンガパーク」で撮影されたようです。
ロケ地2.木田章太郎(日田重太郎)と歩いた海岸→葛野浜
資産家の木田章太郎(日田重太郎)と国岡が歩いていた浜辺です。
こちらも京都で夏場は海水浴場として人気の場所だそう。
ロケ地3.ユキとの婚礼場所→老舗旅館の旧館である聚幸庵(じゅこうあん)
ユキとの婚礼が行われた場所です。
老舗旅館の旧館で現在は宿泊はできず見学のみとなっています。
ロケ地4.満州鉄道本社の基地→加悦SL広場
大連にある満州鉄道本社の撮影場所。
大雪のシーンでしたがこの地域は本当に豪雪地帯なんだとか。
ロケ地5.GHQ本部→神戸税関
Wikipediaより
武知甲太郎役の 鈴木亮平くんが活躍していたGHQ本部ですね。
レトロで重厚感のある建物です。
その他にも
- 商工省→神戸大学兼松記念館
- 油を売るために伝馬船を漕ぎ出した海→田井漁港
などなどやはり、京都の舞鶴や神戸がロケ地、撮影の中心となっていたようですね!
最後に、千葉の守谷の駐車場に建てられた「国岡商店」をご紹介しましょう!
こちらが「国岡商店」セット!
なんと「千葉県公式観光物産サイト」にて海賊とよばれた男のロケ地巡礼ツアーまでもあるみたいです!
詳しくは上記サイトよりご確認下さい。
脚本・監督含め製作スタッフは「ALWAYS 三丁目の夕日」も手掛けていたようなので
レトロな町並みはSFXやデジタル合成などで再現したのでしょう。
当時にタイムスリップしたような映像は流石でしたね!
国岡商店のモデル「出光商店」とは?
映画「海賊とよばれた男」でV6の岡田君演じる「国岡鐡造」が設立した会社が「国岡商店」でしたね。
主人公「国岡鐡造」のモデルになったのは「出光佐三(いでみつさぞう)」という人物。
そして「出光佐三」が設立したのが「出光商会」現:出光興産です!
↑創業当時の「出光商会」
創業は1911(明治44)年6月20日。
北九州の貿易港であった福岡県門司市(現在の北九州市門司区)にて「出光商会」として創業しました。
当時の写真、劇中での国岡商店とどことなく似ていますね。
創業当時の福岡県は日本の石炭生産の7割以上を占めていたそう。
つまり「燃料=石炭」の時代。
しかし出光佐三は学生時代から石炭より石油の将来性に注目。
卒業論文の中で石油の経済優位性に確たる見通しを立てていたんだそうです。
これぞ先見の目!
しかし先駆者には高いハードルや荒波が待ち受けているもんです。
まだまだ市場が石炭であった日本で石油製品の相場は不安定な状態が続いていました。
日本石油の特約店として出発した出光商会。
「金儲け第一!」の風潮がはびこる中、佐三は
「投機的な商売や中間搾取を排し、生産者と消費者を直結して双方の便宜を図り、社会的責任を果たすこと」
を営業方針として掲げました
- 潤滑油(機械油)の販売
- 炭鉱や工場への販路を開拓
- 門司を拠点に九州全土、大阪、名古屋、中国大陸へと販路を拡大
このように会社と市場を広げていくことになります。
劇中では創業3年を過ぎたころに「漁船燃料油の販売」を船を出して行っていたことで「海賊」と呼ばれていましたよね。
当時の漁船燃料油には灯油が使用されていたんです。
しかし佐三は「需要家の立場にたった発想」により安価な軽油への切り替えを提案!
まさに営業方針そのままを実行した結果だったわけですね~。
その後も
- 1938年(昭和13年) タンカー日章丸一世(1万4千重量トン)就航
- 1940年(昭和15年) 出光商会が出光興産株式会社を設立
- 1949年(昭和24年) 石油元売業者に指定
- 1953年(昭和28年)※ 日章丸事件が発生
※日章丸事件に関しては「出光佐三のプロフィールと生涯」記事にて詳しく説明していますのでそちらをどうぞ!
海賊とよばれた男は実話で実在のモデル?出光佐三のプロフィールと生涯
とにかく戦後高度経済成長の波に乗り、石油の輸入・精製を手がける民族資本の元売大手として発展した「出光」。
上場前までは「大家族主義」という日本的経営を標榜していてタイムカードや定年制もなかったようで驚きです。
現在の「出光」は?
続いては現在の出光について!
さぁ、出光といえば皆さんはどんなものを思い浮かべますか?
恐らく大半は「ガソリンスタンドとあのマーク」ではないでしょうか?
もしくは懐かしいCM「ま~いどまいど まいどでまいど♪」とか。←古
まずは現在の出光についてザックリご説明します!
誰もが聞いたことがある。見たことがある企業ってほんとにドデカいグループなんですが、出光もその一つです。
2017年(平成29年)3月31日のデータでは「子会社94社および関連会社48社」で構成されている出光興産グループ。
もちろんのこと国内だけではなく海外にも子会社・関連会社があります。
一番近況(2018年7月)では 昭和シェルと経営統合に関する合意書を締結。
あの黄色い貝殻マークでお馴染み昭和シェルと経営統合するんですね~。
さらに大きくなるのかぁ…
あのロゴ・マークの意味は?
そんな勢いの止まらない「出光興産」
ここからはロゴやマークの謎とちょっとしたトリビア的な知識をご紹介していきますね!
まず「出光」または「IDEMITSU」の印象的マークといえば
これですよね!
改めて見ると「あれ?こんなだったっけ?」って思うかもしれませんが実はこれは最新版。
企業ロゴって時代に合わせて微妙に変えていたりするんですよね~。
この髪をなびかせた横顔のマーク。
「アポロマーク」と言うそうです!
アポロマークは
- ガソリン
- 灯油
- 軽油等の燃料と自動車用高級潤滑油
- 「アポロイル」および関連サービス製品の商標
マークになっている「アポロ」とはギリシャ・ローマ神話に登場する太陽神。
男らしい美と若さの極致として現され、強烈な太陽の光の矢で悪を焼きつくすとともに、やさしい春と夏をおくって収穫をもたらし病を癒します。また自ら竪琴を奏でる音楽の神でもあり、神託によって未来を知らせる予言の神ともされています。
そしてそして
通常あまり馴染みはないであろうマークがもう一つあるんです!
それがコチラ↓
このマークをよく見ている方はお仕事でよく利用されているのでしょう。
こちらは「ダフニーマーク」と呼ぶそうです。
ダフニーマークがついているものは
- 工業用
- 船舶用の各種高級潤滑油の商標
ダフニーとはギリシャ・ローマ神話に登場する水の精の娘。
ダフニーは驚きと恥ずかしさのあまり月桂樹に身を変えてしまいましたが、アポロはなお愛してやまず、その葉を冠に編んで髪を飾り、また手に持つ弓や竪琴を飾りました。歌や競技の優勝者に月桂樹をおくる習わしはここから生まれたといわれます。
そしてもう一つ
最近はあまり見かけていませんが「出光」の手書き風ロゴ。
こちらですね。
これ実は創業者である「出光佐三」が書いた字なんだとか!
お上手ですね~。
今後、昭和シェルとの合併でまた新たなロゴマークが出来ることでしょう。
その時はまた詳しくご紹介致しますね!
まとめ:国岡商店のモデルは今?国岡館の撮影場所やロケ地はどこ?映画 海賊と呼ばれた男
国岡商店のモデルの現在。撮影場所やロケ地についてご紹介致しました!
- 国岡商店のモデル「出光商店」とは?
- 現在の出光は?
- あのロゴマークの意味は?
- 撮影場所やロケ地はどこ?
出光のマークやロゴの意味を改めて知ると理念や歴史を感じますね~。
以上!「国岡商店のモデルは今?国岡館の撮影場所やロケ地はどこ?映画 海賊と呼ばれた男」でした!
海賊とよばれた男のキャスト。登場人物。感想。あらすじ。ネタバレ。結末。ロケ地。考察。モデル。実話。考察記事です- 海賊とよばれた男は実話で実在のモデル?出光佐三のプロフィールと生涯
- 海賊と呼ばれた男の社歌の歌詞は?岡田准一。出光興産と比較
- 国岡商店のモデルは今?国岡館の撮影場所やロケ地はどこ?映画 海賊と呼ばれた男
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