高等遊民が未来のミライを見てきましたのでその感想をお話しします
ネタバレするといけないっていうコンセプトの記事で
ネタバレしたくない人でも安心して読めるような内容になってるのでぜひご覧ください
とはいっても公開されてる事前情報くらいのネタバレは入ってるので
それも一切見たくない
- 声優が誰かも
- 主題歌がどんな歌かも
- 予告編の映像も一切見たくない
っていう人は読まないほうがよいです
これは観に行く前の感想(不安しかないみたいな話です)
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未来のミライは面白いの? 原作小説と比較して面白かった
率直な感想なんですけど非常に面白い作品だったんじゃないかなと思います
私は原作小説すでに読んでいまして
それはまあ細田守の小説ではお決まりなんですけど大して面白くなかったんですよね
なのでまあ映画になってどういう感じになるかなとは思っていました
なのでまあその期待と不安をいい意味で裏切ってくれたと言うか
あの小説版からは想像もできないような
非常に素晴らしい作品になっていたのではないでしょうか
まあこんな風に言うと小説版をめちゃくちゃ貶してるような感じになりますけれども
そんなことはないです
原作小説と比べてカットされたシーンとか追加されたシーンとかあるのかな
気になると思うんですけどほとんどないですね
原作小説で書いてある話は全部やって
それ以上の事は特に書いてない
映画でも原作にないシーンの挿入とかは特にないと思いますね
原作小説のくわしい内容はこちらで(鬼ネタバレしてるので注意)
未来のミライ原作小説のネタバレ感想!映画とあらすじの違いは?
未来のミライが原作小説と比べて面白い理由
それでどうして面白くない原作小説がこんなに面白くなったかっていう話なんですけど
主人公のくんちゃんっていう4歳くらいの男の子
とっても感情的なんですよ
- わがままで
- 泣き虫で
- 自分勝手で
すぐに騒ぎ出すんですね
でそのなんていうか騒ぎたてる様子ですね
小説では全部、丁寧にセリフで書かれてるんです
「うわああああああん、うわあああああん」みたいな(笑)
わんわん叫んでたりっていう擬音まで丁寧に文字で書かれているんです
それが多すぎて逆になんか読んでて煩わしい印象を受けたんです
けど映画ですと、自然に感情を発露させるシーン
映像とともに声で聞こえてきますから、違和感ない
やっぱ文字で「うわーんうわーん」って泣いてるって違和感
- 効果音を文字で読むのと
- 映画で視覚と聴覚で泣いている表現を見るのとでは
全然違うなと思いました
なんだかすごい学びになりましたね
未来のミライはおおかみこどもの雨と雪に似てる
未来のミライは今までの細田守の4作品
- 時をかける少女
- サマーウォーズ
- おおかみこどもの雨と雪
- バケモノの子
でどれに一番近いかなって言うとおおかみこどもの雨と雪ですね
何故かって言うと小さい子供の日常や成長を描いているっていう点
特別バトルとかもないっていう点でおおかみこどもの雨と雪が一番近いかなと思います
じゃあそのおおかみこどもの雨と雪と比べてどっちが面白いかって言うと
これダントツで未来のミライの方が面白いんじゃないかなと思います
おおかみこどもの雨と雪ってのはある意味で非常に完成度が高いんですよね
これぞ感動物語だっていうようなあの素晴らしいあらすじストーリーになってます
それに対して未来のミライはですねまあ本当に物語としてある意味単調なんですよ
ずっと同じ事ばっかりやってるんで
ほんと要するにですねくんちゃんがまあ未来と過去をたくさん行き来するんですね
それこそ時をかける少女のタイムリープのように沢山未来と過去を行き来するんです
時をかける少女のタイムリープはほんの少し前の自分に戻って楽しむとかっていう感じ
ですけど未来のミライは自分は小さいまま全く自分のいる世界とは別の世界に行く(同じ世界だとしてもちょっと不思議な現象が起こってる)
それでもほんの少しずつその同じことを形式上は繰り返しているけれどもほんの少しずつ内容やくんちゃんの感じることが変わってくる
音楽でいう対位法みたいな感じなんですかね
ある意味実験的な作品とも言えるんじゃないんですかね
以降、ちょっとだけあらすじを語ります。ほんのちょっと分析のために
【ネタバレ注意】未来のミライのあらすじを形式だけいうと
本当にあらすじを形式だけで言うと
- くんちゃんわがまま発動
- 中庭に行く
- タイムリープ的な現象
- くんちゃんちょっと成長
延々とこの繰り返しです
だから人によっては全然面白くないとか
退屈極まりない作品だっていう印象を受けるかもしれないです
でもそれは形式です
形式に騙されちゃいけませんよ
その同じ形式の中のわずかな違いを楽しむ
それが多分この未来のミライの本質なんですよね
細田守
時をかける少女のタイムリープのシーンでもわかるようにもバッハみたいなバロック音楽が大好きな人間ですから
こういう同じことの繰り返し
変奏曲のような感じでちょっとした違いを楽しむみたいな
なんて言うか日本で言うと和歌の世界ですよね
モチーフからちょっとだけ趣を変えて違いとテクニックを愉しむみたいな
そういう映画を目指したのかなっていう感じはありますね
まとめ 未来のミライは細田守の最高傑作ですね
細田守の最新作未来のミライについての感想ネタバレなしで述べました
結論から言うと実験的な作品なんじゃないかっていう話ですけど
そんな全然難しい作品じゃないですよ
本当に子供小さい子供でも全然楽しめるようになってます
逆に行ってそこにちょっと奥深さがあるって言うか
誰でも楽しめるのに、きちんと奥深く作りこんであるというような印象を受けました
つまり大傑作ってことですね
私はこの子の細田守の作品の中で一番素晴らしい作品なんじゃないかと思うくらいですよ
是非ね映画館でお楽しみいただいて
他の4作品も見ていただければなと思います