【壮絶・必見】太宰治の生涯と人生。生い立ちや性格はどんな人?

太宰治はどんな生涯だったのでしょうか?

実は生い立ちや人生がすごいことを知っていますか?

 

太宰治を知らない人はほとんどいませんよね!

今や芥川賞作家のピース又吉さんも、太宰治の大ファンだと公言しています。

 

太宰治の名前を聞いたことはあるけれど、実は本人についてはあまり知らないんだよね・・・という人のために、

  1. 太宰治の生い立ちは?
  2. 太宰治の生涯と死因は?
  3. 太宰治の性格やエピソードは?

 

この3点について詳しくみていこうと思います!

ポイントは↓

  1. 太宰治の生い立ちは、金持ちの家に生まれるも、愛情には恵まれなかった
  2. 太宰治の生涯は、何度も自殺未遂を繰り返したうえでの心中
  3. 太宰治は、人間不信であるが、愛情には飢えている精神不安定な性格

 

太宰治の生い立ちは?

太宰治は1909年(明治42年)、11人兄弟の10番目、6男として青森県の大地主の家に生まれました。

本名は津島修治と言うので、太宰治はペンネームなんですね。

 

地元の名士である父は仕事で忙しく、母は病弱だったため、幼少期は乳母や叔母に育てられました。

 

14歳の時には父と死別

この年、中学校に入学した太宰は、実家を離れて下宿生活を送ります。

家族と過ごした日々は短かったのですね。

実の父母からの愛情不足が彼の心をむしばんでいきました。

 

小さい頃から成績が優秀で、読書が好きだった太宰は、17歳の頃には同人誌を発行し、作家を志すようになりました。

 

大金持ちの家に生まれた太宰治

ですが、実の父母との生活はままならず、幼少期は寂しい思いをしたようです。

 

そんな中、本を読むことで寂しさを埋めていたのです。

芥川龍之介や志賀直哉、後に弟子入りをすることになる井伏鱒二などの作品を読みふけっていました。

 

特に憧れの強かった芥川龍之介の自殺を知った時には、下宿に閉じこもったなんてエピソードもあります

小・中学校と成績優秀だった太宰でしたが、高校を卒業する頃には、成績は落ち込んでしまっていました。

現在の東京大学に入学するも、授業についていけない成績でした。

小説を書くことに熱中しすぎたあまり、勉強に気持ちが向かなくなっていたのです。

 

最後には授業料の未納が原因で大学を除籍されてしまいました。

 

太宰治の生涯や死因は?

多くの作品を世に残している太宰治ですが、順風満帆な人生ではありませんでした。

彼の生活はいつも死と隣り合わせだったと言っても過言ではありません。

 

  1. 1929年(20歳)カルモチン自殺を図るも失敗。
  2. 1930年(21歳)カルモチンで心中しようとするも失敗。女だけ死亡。
  3. 1937年(28歳)内縁の妻とカルモチンを飲み心中しようとするも失敗。
  4. 1948年(38歳)入水心中。

 

はっきりと分かっているだけでも4度の自殺が確認されています。

その他にも、首つり自殺未遂や睡眠薬の誤飲など、何度か死に瀕することがありました。

 

初めての心中は、実家の反対を押し切って、除籍されてまでも結婚をすると決めたにもかかわらず、結婚相手ではない、カフェで知り合った女と心中未遂。

これには結婚を誓い合った女性は大激怒だったそう。そりゃそうですよね。

 

しかし、その後、仲直りをしたのか、仮祝言をあげて、今で言う事実婚状態に・・・。許せるのがすごい!!

 

内縁の妻とも心中を行いますが、この時には、内縁の妻が太宰の親類と不貞行為を行っていたことが原因の一つと言われています。

太宰も太宰ですが、妻も妻ですよね。人間不信にならないはずがありません。

 

心中が未遂に終わってしまった二人は、その後、離別の道を選びました。

そこからの太宰は、新たな結婚や周囲の協力のもと、安定した生活を送るのですが、やはり最期も心中でした。

しかも、妻ではない女性と・・・う~ん、書いていて嫌になってきましたよ。

 

何度自殺を試みても死ぬことのできなかった太宰でしたが、最期は入水心中で38年の生涯を閉じました。

しかし、この入水心中は、女側の無理心中説や、狂言心中のつもりだったのに本当に死んでしまった説など、さまざまな憶測を呼びました

 

太宰治の性格は?

太宰治という人は、感受性が強く、常に情緒不安定でした。

人間を信用することに強い抵抗を感じ、他人を恐れていました。

しかし、その一方で常に愛情に飢えており、誰かを愛し、誰かから愛されていないと落ち着かない性格でもありました。

 

『走れメロス』『斜陽』『人間失格』など、数多くの作品を残した太宰治。

彼の作品は、夢や希望に満ち溢れているとは言い難いものが多いですよね。

作風が暗く、なんだかやりきれない思いが募り、後味が悪い作品もみられます。

 

これは、

  • 自分を含む人間を信用できない
  • 理解できない

という太宰の性格が反映されているのでしょう。

 

また、女性関係やお金にだらしない性格であったとも言えます。

彼の人生に登場してくる女性は5人いるのですが、関係を清算して次の女性へ・・・という生活ではなかったんです。

 

借金に苦しんだ人生でもありました。

実家はお金持ちであるのに、自分はお金がない生活をしている

そのことも、太宰の劣等感を駆り立てる要因だったのでしょう。

 

まとめ 太宰治の生涯と人生。生い立ちや性格はどんな人?

太宰治の性格や生い立ち、死因をご紹介しました。ポイントは以下の3つ!

  1. 太宰治は、人間不信であるが、愛情には飢えている精神不安定な性格
  2. 太宰治の生い立ちは、金持ちの家に生まれるも、愛情には恵まれなかった
  3. 太宰治の死因は、何度も自殺未遂を繰り返したうえでの心中

 

なかなか壮絶な人生を送っていますよね。

私はこのような人生を送りたくないなと思ってしまいました・・・

太宰治の性格や生い立ちを知ってから、作品を読んでみると、今までとは違った印象を受けますよ。

 

暗くて読むのがしんどくなる作品もあります

でも、「人間って確かにこういう葛藤を抱えて生きているよな」と共感できるものも数多くあります。

まだ読んだことがない人は、ぜひこの機会に読んでみてください!

 

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