西村京太郎の経歴や性格は?生い立ちとエピソード、映画おすすめランキング

「十津川(とつがわ)警部」シリーズ、

トラベルミステリーとして知られる、列車の時刻表などを巧みに使ったアリバイ・トリック。

ゲームや、テレビドラマなどでもおなじみの

ミステリー界の大御所、

西村 京太郎(にしむら きょうたろう)。

今回は、西村京太郎について、

  • 西村京太郎の生い立ちは?
  • 西村京太郎の経歴と代表作
  • 西村京太郎の性格と人柄がわかるエピソード
  • まとめ 西村京太郎の個人的映画ドラマおすすめランキング

 

を紹介します。

こちらを読めば、西村京太郎の生い立ち・経歴、性格・人柄、代表作が分かります。

西村京太郎の小説だけではなく、テレビドラマもさらに楽しめるようになります。

ぜひご覧下さい。

 

 

西村京太郎の生い立ちは?

1930年9月6日

現在の東京都品川区で生まれました。

本名は矢島 喜八郎(やじま きはちろう)です。

  • 国民学校卒業後、東京府立電気工業学校(現在の東京都立産業技術高等専門学校)に進学しますが、
  • 日本が第二次世界大戦中だったため、そこを中退して東京陸軍幼年学校に100倍の競争率を突破して入学します。
  • 東京陸軍幼年学校を卒業すれば、エリート軍人として扱われ、普通の兵役をこなすよりもずっと待遇が良かったからです。

 

しかし、在学中の15歳で終戦を迎えたことにより、東京府立電気工業学校へ復学し、無事に卒業しました。

 

卒業後は、臨時人事委員会(現在の人事院)に就職します。

11年間勤務した後に退職して、競馬場の警備員や、生命保険外交員、トラック運転手や、私立探偵など様々な職業を経験します。

参考

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E6%9D%91%E4%BA%AC%E5%A4%AA%E9%83%8E

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E6%AC%A1%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%A4%A7%E6%88%A6

https://kaitored.net/4539.html

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E9%99%A2

 

西村京太郎の経歴と代表作

1961年

「宝石」増刊号で、
『黒の記憶』が掲載され、第14回宝石賞候補となります。

このことにより、デビューが決定しました。

様々なペンネームで小説を書いていますが、

一番有名な「西村京太郎」の由来は、

  • 人事院時代の友人の苗字である「西村」と、
  • 自身が東京都生まれの長男坊だったことから
  • 「京太郎」という名前を合わせたものです。

 

1962年

『病める心』で、

第5回双葉新人賞二席に入選します。

 

1963年

『歪んだ朝』で、
オール読物推理小説新人賞を受賞します。

この受賞により、本格的な作家生活が始まりました。

 

1964年

初の長編『四つの終止符』を刊行します。

『宇宙艇307』で、

第3回SFコンテスト努力賞を受賞します。

なお、このときのペンネームは、西崎 恭でした。

 

1965年

『天使の傷痕』で、

第11回江戸川乱歩賞を受賞します。

 

1967年

『太陽と砂』で、

「二十一世紀の日本」作品募集(創作の部)の最優秀賞を受賞します。

 

1969年

初の新聞連載『悪の座標』を徳島新聞に連載します。

『悪の座標』は、後に『悪への正体』と改題されています。

 

1978年

鉄道ミステリーの第1作目となる『寝台特急殺人事件』を刊行します。

 

1981年

『終着駅殺人事件』で、

第34回日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞します。

 

1982年

唯一の時代長編小説『無明剣、走る』を刊行します。

 

1994年

第1回「鉄道の日」に鉄道関係功労者として、国土交通大臣から表彰されました。

 

1997年

第6回日本文芸家クラブ大賞特別賞を受賞します。

 

2001年

神奈川県湯河原町に「西村京太郎記念館」がオープンします。

 

2004年

第28回エランドール賞特別賞を受賞します。

 

2005年

湯河原町第1号となる名誉町民の称号が贈られました。

第8回日本ミステリー文学大賞を受賞します。

 

2009年

十津川郷観光大使に委嘱されます。

 

2010年

第45回長谷川伸賞を受賞します。

 

2013年

かしわざき大使に委嘱されます。

 

西村京太郎の代表作は、なんといっても

「十津川警部」シリーズです。

 

警視庁刑事部捜査一課の

十津川 省三(とつがわ しょうぞう)警部を主人公とするシリーズ作品で、漫画化もされており、

テレビドラマでも人気の作品となっています。

  • 初登場は、1973年に発表された『赤い帆船(クルーザー)』で、当時の十津川の階級は「警部補」でした。
  • 今でこそ西村京太郎作品といえば「列車」のトラベルミステリーというイメージが強いですが、この頃は「海」を舞台にした作品が多かったのです。
  • 東京都内を中心としながらも、日本全国や、世界各国まで飛びまわる捜査が魅力です。

 

十津川警部は、亀井 定雄(かめい さだお)こと、

通称カメさんをパートナーとしています。

  • ちなみに、「定雄」の表記はドラマごとに若干の違いがあり、「定夫」、「定男」などとなっていることもあります。
  • カメさんは十津川警部が班長を務める「十津川班」の中で、最年長とみられますが階級は「警部補」となっており十津川警部の部下です。
  • 十津川警部は、誠実で人情味あふれるカメさんのことを、強く信頼しています。

 

十津川警部がなんらかの事情で、班長としての役目を担えないときには、カメさんが代理を務めたりするほど、十津川警部や、まわりからの信頼も厚い頼れる人物です。

「十津川班」は、十津川警部を含め、7~10名ほどで構成されています。

「十津川」の名前の由来は、

探偵役の名前を考えていた西村京太郎が、たまたま目にした地図上の奈良県十津川村(とつかわむら)からです。

ただし、村の名前は「とつかわ」と濁りませんが、警部の名前は「とつがわ」と濁ります。

参考

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E6%B4%A5%E5%B7%9D%E7%9C%81%E4%B8%89

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E6%B4%A5%E5%B7%9D%E8%AD%A6%E9%83%A8%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%80%E4%BA%95%E5%AE%9A%E9%9B%84

西村京太郎の性格と人柄がわかるエピソード

原稿の執筆は、全て手書きであるにもかかわらず、月に平均で400枚ほど執筆するなど、超人的な執筆量をこなします。

  • 生原稿の一部は、西村京太郎記念館に展示されています。
  • 国家公務員として人事院に就職したり、東京陸軍幼年学校に100倍の競争率を突破して入学するなど、相当頭の良い人物です。
  • それなのに、運転免許をもっていないにもかかわらず、高級車を買ってしまうなど、お茶目なところもあります。
  • 趣味は将棋で、それが小説で活かされたりもしています。
  • トラベルミステリーの他にも、時代劇やSF作品など、幅広い分野で活躍しているマルチな人でもあります。

 

また、ミステリー作家仲間である、

山村 美紗(やまむら みさ)氏とは、家族ぐるみの

交流がありました。

  • 西村京太郎に山村美紗氏がファンレターを送った事がきっかけでした。
  • 西村京太郎が京都に住んでいた頃に、山村美紗氏と共同で買い取った大きな旅館は、両宅が鍵つきの渡り廊下で繋がっていました。
  • 山村美紗氏が亡くなった後、未完のままとなっていた『在原業平殺人事件』、『龍野武者行列殺人事件』の2作品を西村京太郎が引き継ぎ、脱稿しています。

 

また、山村美紗氏の長女で、女優の山村 紅葉(やまむら もみじ)氏は『十津川警部シリーズ』などの西村京太郎原作のドラマに数多く出演しています。

  • 西村京太郎と山村美紗氏の作品はともにゲームとしても発売されています。
  • 2人のゲームは、ファミコンや、PSPなど、様々なハード(機体)から発売されています。
  • 最近(といっても、10年以上前ですが)のものだと、DS用ゲームなどがあります。

 

西村京太郎監修のDS用ゲームソフトは、下記の

2つです。

DS西村京太郎サスペンス 新探偵シリーズ

  • 『京都・熱海・絶海の孤島 殺意の罠』 2007年10月11日発売。

 

DS西村京太郎サスペンス2 新探偵シリーズ

  • 『金沢・函館・極寒の峡谷 復讐の影』 2008年11月13日発売。

 

山村美紗氏原作のDS用ゲームソフトは、下記のものとなります。

DS山村美紗サスペンス

  • 『 舞妓小菊・記者キャサリン・葬儀屋石原明子 古都に舞う花三輪 京都殺人事件ファイル』2008年6月5日発売。

 

西村京太郎は今現在も活躍中の作家ですが、実は1996年1月に脳梗塞で倒れ、入院したことがあります。

幸い命は助かりましたが、左半身の一部が不自由になりました。

  • また、これを機に湯河原へと転居しています。
  • 最高年収として、7億円を稼いだことがあり、累計発行部数は2億部を超えています。
  • なお、この数字を記録した日本の小説家は、西村京太郎と赤川 次郎(あかがわ じろう)氏の2人しかいません。

参考

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/DS%E3%82%B5%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA

 

まとめ 西村京太郎の個人的映画ドラマおすすめランキング

 

西村京太郎の経歴・生い立ち、性格・人柄、代表作について紹介しました。

 

 

最後にサクッとまとめると、

  • 西村京太郎は1930年9月6日に、現在の東京都品川区で生まれた。

 

本名は矢島 喜八郎(やじま きはちろう)。

  • 様々な職業を経験した後に、作家としてデビュー。

 

トラベルミステリーを日本でヒットさせた。

代表作は「十津川警部」シリーズ。

  • ワープロなどを使わずに、原稿は全て手書きで仕上げている。

 

非常に頭の良い人物。

山村美紗氏と深い付き合いがあった。

脳梗塞により、左半身が不自由となるも、現在も現役である。

西村京太郎作品の個人的なおすすめランキングを、下記に紹介します。

 

1位「十津川警部」シリーズ『闇を引き継ぐ者』KADOKAWA/角川書店

人気アナウンサーの誘拐事件が発生し、十津川警部率いる捜査一課が事件を担当することになります。

  • そこへ、犯人を名乗る者から脅迫状が送りつけられてきますが、そこには十津川警部が数年前に逮捕し、死刑になったはずの連続誘拐殺人犯“ジャッカル”の名前が記されていました。
  • 十津川警部シリーズの中では珍しく、非常に猟奇的で、快楽を目的とした犯人が登場します。
  • 女性ばかりを誘拐し、残虐に殺していく犯人と、十津川警部の部下の一人である北条 早苗との対決が見物です。

 

ダークなミステリーがお好きな方におすすめです。

 

第2位「十津川警部」シリーズ『十津川警部 神話の里 殺人事件』KADOKAWA/角川書店

N銀行の元監査役である桜井 信行が、「神話の里で人を殺した その理由についてここに記す気はない」などと書かれた謎の遺書をのこして、自宅の満開の桜の木の下で自殺しました。

  • 「神話の里」とは、どこのことなのか?
  • 桜井は本当に殺人を犯したのか?
  • 桜井の死は本当に自殺なのか?

 

真実を求めて、十津川警部とカメさんが事件の捜査を開始します。

美しい桜の情景と、「神話の里」というキーワードが心をくすぐる物語です。

「木」にまつわる名前や、「木」がつく名前の人物が、数多く登場します。

「旅行と桜と神話」をテーマにしたミステリーが楽しみたい方におすすめです。

 

第3位 新装版『殺しの双曲線』講談社

西村京太郎の初期作品です。

  • 双子の兄弟の復讐への執念が、冒頭で語られます。
  • その後、差出人不明の、東北の山荘への招待状が、6名の男女に届けられたことから本格的に物語が幕を開けます。
  • 深い雪に囲まれた山荘は、招待客らの到着後、交通も連絡手段も途絶した陸の孤島と化します。
  • その後に連続殺人事件が発生し……と、まさしくミステリーの王道である「クローズドサークル」の殺人事件となっています。

 

アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』に挑戦した、本格ミステリーです。

双子をテーマとした作品で、「十津川警部」シリーズとは違う、舞台設定や人物設定が一昔前のミステリーのような雰囲気となっており、本格ミステリーを楽しみたい方におすすめできる作品です。

 

第4位「十津川警部」シリーズ『京都駅0番ホームの危険な乗客たち』KADOKAWA/角川書店

  • 3月3日の朝刊各紙に不思議な文面の「尋ね人」の広告が掲載されます。
  • それは、N会の6人のメンバーへ宛てたものでした。
  • メンバーへの呼びかけと、暗号文のような数字と記号、そして◯の中に京の文字が書かれただけの記事は、3日間掲載されることになります。

 

この謎の呼びかけから始まる、豪華寝台特急「カシオペア」を舞台とした作品です。

社会派の作品で、実在する国々などの情勢も織り交ぜた物語となっています。

テロをテーマにした作品でもあります。

 

第5位「十津川警部」シリーズ『東京ミステリー』KADOKAWA/角川書店

江戸川区内の交番に勤める巡査長の山中 浩平は、平凡な生活を送っていました。

しかし、山中が気にかけていた5人の地元住民と、山中夫妻の共同名義で箱根の別荘を購入することになってしまったときから、奇妙な事件に巻き込まれます。

  • 別荘に移ったメンバーの一人が行方不明になり、さらに第2の失踪者が現れます。
  • 事件なのか、事故なのか、それとも変わり者のメンバーたちの気まぐれなのか?
  • モヤモヤとした失踪事件が続きます。

 

やがて、5人のメンバーたちと、山中の妻は、なにかを隠すかのように、山中には理解のできない行動を取り始めます。

「十津川警部」シリーズとなっていますが、十津川警部が本格的に登場するのは、物語の中盤以降となります。

誘拐事件と、環境問題をテーマにした作品です。

西村京太郎の作品は非常に数が多く、中には

中央公論新社から刊行されている「十津川警部」シリーズ『天草四郎の犯罪』のような、殺人事件が起こらないという変わり種の作品もあります。

ぜひ、あなた好みの西村京太郎作品を見つけてみて下さいね。

以上、「西村京太郎の経歴・生い立ち、性格・人柄、代表作と個人的なおすすめランキング」でした!

参考

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E8%8D%89%E5%9B%9B%E9%83%8E%E3%81%AE%E7%8A%AF%E7%BD%AA

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