東川篤哉の性格や経歴のエピソードは?代表作と最高傑作はどの作品?




『謎解きはディナーのあとで』

ドラマ化もされた東川篤哉(ひがしがわ とくや)の同名小説です。

 

他にも

  1. 『もう誘拐なんてしない』
  2. 『放課後はミステリーとともに(鯉ヶ窪学園探偵部シリーズ番外編)』、
  3. 『探偵部への挑戦状 放課後はミステリーとともに2』、
  4. 『私の嫌いな探偵(烏賊川市シリーズ)』など、

数々の作品がドラマ化されています。

 

殺人事件なども起きているミステリー小説であるにもかかわらず、シリアスさとコミカルさが同居する作風が人気の作家、東川篤哉のことを紹介していきます。

  1. 東川篤哉の経歴は?
  2. 東川篤哉の人柄や性格がわかるエピソードは?
  3. 東川篤哉の代表作と個人的最高傑作はどの作品?
  4. まとめ 東川篤哉の性格や経歴のエピソードは?代表作と最高傑作はどの作品?

東川篤哉の経歴は?

1968年、広島県尾道市で生まれます。

岡山大学法学部を卒業した後、ガラス壜メーカーに就職。経理部門で働き始めます。

 

26歳のときに退職。しばらくの間は、アルバイト暮らしで生活をしていました。

 

1996年、『中途半端な密室』が鮎川哲也氏が編集を務めた『本格推理8 悪夢の創造者たち』(公募短編アンソロジー)に採用されます。

このときのペンネームは、東 篤哉でした。

また、このときの応募者は18名くらいしかいなかったと、東川篤哉本人が後に語っています。

 

その後、『南の島の殺人』、『竹と死体と』、『十年の密室・十分の消失』が本格推理シリーズに採用されました。

上記の4編は、1996年9月に光文社から刊行された『中途半端な密室』に収録されています。

 

2012年2月14日には文庫版も刊行されました。

2002年、『密室の鍵貸します』が光文社による長編作品の公募新人賞、KAPPA-ONE登龍門(カッパワン とうりゅうもん)の第一期に有栖川有栖氏の推薦を受けて選ばれます。

 

2010年、『謎解きはディナーのあとで』を小学館より刊行。

徐々に人気を伸ばし、累計320万部以上を突破しました。

 

2011年には、この作品で本屋大賞を受賞しています。

ユーモア本格推理の書き手として評価を受けました。

 

2013年6月~2017年6月まで、本格ミステリ作家クラブ事務局長を務めます。

2017年6月、本格ミステリ作家クラブ第5代会長に就任します。

 

参考:『放課後はミステリーとともに』東川篤哉著、実業之日本社

 

東川篤哉の人柄や性格がわかるエピソードは?

東川篤哉は自身の作風をユーモア・ミステリと語っています。

インターネットや携帯電話を使ったことがなく、これからも使う気はないのだとか。

あまりシリアスなものは書けない質(たち)で、トリックやミステリーを語るときに、ストーリーを笑いの方向にもっていったまま作品を書き切る方が得意だと語っています。

島田荘司氏の『斜め屋敷の犯罪』が好きで、東京創元社刊行の『館島(やかたじま)』はその作品の影響を受けて書いています。

島田荘司の性格と経歴のエピソードは?代表作と最高傑作はどの作品?

島田荘司の性格と経歴のエピソードは?代表作と最高傑作はどの作品?

 

他にも、他人の作品を読んでトリックを思いついたり、ファミレスなどで突然閃いたりすることも多いらしく、たくさんのネタを普段からストックしておいていることが、閃きに繋がっているのでしょう。

光文社で書くときは、烏賊川市(いかがわし)を舞台にしたシリーズ、実業之日本社で書くときは、恋ヶ窪(こいがくぼ)を舞台としたシリーズと、一応書き分けているようです。

 

ただし、鯉ヶ窪学園探偵部シリーズは光文社文庫からも刊行されています。

烏賊川市は架空の市ですが、恋ヶ窪は東京都国分寺市に存在する実際の地名です。

恋ヶ窪を舞台にした理由は、現在住んでいる地元だったからだと語っていました。

烏賊川市シリーズには、デビュー作である『密室の鍵貸します』などの鵜飼杜夫(うかい もりお)シリーズが有名です。

 

主人公は主に戸村 流平で、十条寺 さくら、私立探偵の鵜飼 杜夫などのメンバーと謎解きに挑んでいきます。

他にも、ちょっとどこか抜けている烏賊川市警察の砂川警部とその部下のコンビも、探偵役として主人公たちとは違う方面から謎を追っていきます。

ちなみに、鵜飼杜夫の名前はなぜか森 鴎外(もり おうがい)のアナグラムとなっています。

ある作品の中で鵜飼杜夫本人がメタ発言として語るのですが、なぜ森鴎外なのかは不明のままでした。

 

恋ヶ窪シリーズでは、鯉ヶ窪学園(こいがくぼがくえん)という架空の私立学園の高等部を舞台にした、鯉ヶ窪学園探偵部シリーズの

  1. 『学ばない探偵たちの学園』、
  2. 『殺意は必ず三度ある』、
  3. 『放課後はミステリーとともに』

などがあります。

 

『学ばない探偵たちの学園』、『殺意は必ず三度ある』は、主人公である鯉ヶ窪学園探偵部の2年生、赤坂 通(あかさか とおる)が、3年生で部長の多摩川 流司(たまがわ りゅうじ)や、同じく3年生で部員の八ツ橋 京介(やつはし きょうすけ)らとともに、遭遇した殺人事件などの謎を解いていく物語です。

この3人が主な登場人物の作品は、三馬鹿シリーズとも呼ばれています。

 

『放課後はミステリーとともに』は『学ばない探偵たちの学園』、『殺意は必ず三度ある』 などの番外編にあたり、鯉ヶ窪学園探偵部の副部長である霧ヶ峰 涼(きりがみね りょう)を主な主人公とした作品です。

エアコンのような名前を指摘されると怒ります。

 

鯉ヶ窪学園には探偵部の他にもミステリ研究会というものがあり、そこの部長である大金 うるる(おおがね うるる)と、早稲田実業に通う双子の妹の大金 さらら(おおがね さらら)もエアコンのような名前を指摘されると怒ります。

鯉ヶ窪学園探偵部の顧問は、石崎 浩見(いしざき ひろみ)という生物教師で、鯉ヶ窪学園探偵部シリーズを通して登場します。

ですが、他の教師たちからは「探偵部? そんな部がありましたっけ?」という話題になった際に、「石崎先生? はて、そんな先生いましたかな?」などといわれたことがあります。

 

東川篤哉の代表作と個人的最高傑作はどの作品?

東川篤哉の代表作は、やはり小学館から刊行されている『謎解きはディナーのあとで』でしょう。

舞台や主人公を同じにしたシリーズの短い物語が複数入っている、短編集のかたちとなっています。

 

秋本治の漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』とコラボした『謎解きは葛飾区亀有公園の前で』が描かれたこともあり(2016年9月 集英社)、人気作品であることがうかがわれます。

残念ながら、この作品が収録されたアンソロジー『VS. こち亀』は単行本にはなっていません。

 

東京都国立市を舞台にした作品で、世界的な企業グループである「宝生グループ」の総帥の一人娘でありながら、そのことを秘密にしたまま警視庁国立署の新米刑事として活躍する宝生 麗子(ほうしょう れいこ)が主人公です。

影山(かげやま)という30代半ばの麗子の執事兼専属運転手に、麗子が起きた事件の数々を語って聞かせ、麗子のディナーが終わった後に今度は影山がその謎解きをヒントも含めて語っていくという感じで、主に物語は進みます。

影山は麗子の執事兼運転手という立場であるにもかかわらず、麗子に対して慇懃無礼な態度をとったり、毒舌を浴びせたりと、かなりやりたい放題やっています。

もちろん、普段はきっちりと雇われた身としての礼儀をつくすのですが、だいたい謎解きなどが絡むと態度が変わることが多く、それがこの作品の魅力ともなっています。

影山以外にも、麗子の直属の上司で、自動車会社「風祭モータース」創業者の御曹司なのに、ちょっとおバカなところが玉にきずな風祭(かざまつり)警部など、魅力的な登場人物の数々が、作品を彩ってくれています。

 

個人的な最高傑作は、

  1. 本格ミステリーものとしては、東京創元社刊行の『館島』、
  2. 鵜飼杜夫シリーズからは、光文社刊行の『交換殺人には向かない夜』、
  3. 恋ヶ窪シリーズからは、実業之日本社刊行(光文社文庫刊行)の『学ばない探偵たちの学園』と『殺意は必ず三度ある』の三馬鹿シリーズ

を選びたいと思います。

 

東川篤哉のおすすめ小説『館島』

『館島』は、岡山県警捜査一課の刑事である、相馬 隆行(そうま たかゆき)が主人公です。

26歳で、そこそこの若手である彼が1980年代を舞台に、十文字 和臣(じゅうもんじ かずおみ)という人物が建てた別荘で過去に起きた事件と、再び起こり始めた事件の謎を解いていく物語です。

本格ミステリーとして、大人向けの内容となっていますが、東川篤哉の作風は健在で、初っ端から笑わせてくれます。

それでいて、事件の謎は本格的で歯ごたえがあり、ラストでは気持ちの良い読後感を味わえます。

おそらく、十文字和臣という人物がどういった人だったのか、過去の事件の真相はなんだったのかを、すんなりと解き明かせる人はそれほど多くないのではないかと思います。

「館もの」を楽しみたい方にオススメです。

 

東川篤哉のおすすめ小説『交換殺人には向かない夜』

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『交換殺人には向かない夜』は、鵜飼杜夫シリーズの一つです。

これは、本当に見事に騙されました。

読んだ後で、「あー、そういうことか! やられたなぁ……」とつぶやけるくらい、伏線と書き方が巧妙です。

それでいて笑える文章が全体に散りばめられており、笑っている間に伏線を見逃していたと気づくことがしばしばです。

東川篤哉の作品は、全体的に伏線がギャグによって覆い隠されていたり、書かれている文章の書き方のトリックで見事に騙されたりと、トリッキーなミステリーが楽しめます。

 

東川篤哉のおすすめ小説『学ばない探偵たちの学園』『殺意は必ず三度ある』

『学ばない探偵たちの学園』と『殺意は必ず三度ある』の三馬鹿シリーズは、とにかく高校生三人組がドタバタと賑やかに、事件を含めた日常を送っている物語です。

その様を見るのが、本当に心地良い作品です。こんなに楽しそうな青春時代を送ってみたい、又は送ってみたかった、と思えるような彼らの日々と事件の謎を楽しめます。

ちなみに、肩の力を抜いてミステリーを楽しみたければ、文藝春秋刊行の『もう誘拐なんてしない』を、猫が大好きならば、とにかく猫づくしの内容である(招き猫までたくさん登場します)、光文社刊行の『完全犯罪に猫は何匹必要か?』をオススメします。

 

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まとめ 東川篤哉の性格や経歴のエピソードは?代表作と最高傑作はどの作品?

 

東川篤哉の経歴は?

1968年に広島県尾道市で生まれる。1996年に東 篤哉の名で書いた『中途半端な密室』が鮎川哲也氏が編集を務めた『本格推理8 悪夢の創造者たち』(公募短編アンソロジー)に採用される。2002年に『密室の鍵貸します』で本格デビュー。2010年に刊行された『謎解きはディナーのあとで』が大ヒット。2011年にこの作品で本屋大賞受賞。現在は本格ミステリ作家クラブ第5代会長を務めています。

 

東川篤哉の人柄や性格がわかるエピソードは?

インターネットや携帯電話を使ったことがない。本人によると、シリアスなものを書くのは苦手。作風はユーモア・ミステリ。ギャグとトリックやミステリーが混在する、笑えるミステリーが人気の作家。

 

東川篤哉の代表作と個人的最高傑作はどの作品?

代表作は『謎解きはディナーのあとで』。

 

個人的な最高傑作は、

  1. 本格ミステリーなら『館島』、
  2. 鵜飼杜夫シリーズなら『交換殺人には向かない夜』、
  3. 恋ヶ窪シリーズなら『学ばない探偵たちの学園』と『殺意は必ず三度ある』の三馬鹿シリーズです。

 

東川篤哉の作品は、なんとなく寂しいときや、気持ちが落ち込んだとき、賑やかな世界に浸りたいとき、とにかく面白い作品を読んで笑いたいときなど、そんな気持ちを盛り上げてほしい気分のときにもってこいのミステリー小説だと思います。

また、ドラマで東川篤哉を知ったという人も、小説でしか味わえない文章のトリックを、ぜひ楽しんでみてほしいと思います。

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