【受験に就活】進路に悩む学生が今すぐ『耳をすませば』を3回観るべき理由




ジブリ映画の中でロマンスといえば本作。

そもそもキャッチコピーが>「好きな人ができました」でした。

近藤氏の最初で最後の作品ですが、個人的には>ジブリ作品の中でも極めて優れた作品であると思います。

耳をすませばのあらすじの見どころ

中学3年生の夏休み。ヒロインの>月島雫は、休み期間に学校の図書館に、好きなファンタジー文学を借りに来ます。

県立図書館にもない本が学校にあり、そこで>「天沢」という名前を見つけます。

そして雫が手に取るたくさんの本の図書カードには>「天沢聖司」の名前が。

天沢聖司とは誰なのか、こうして物語は始まります。

しかしながら、この作品における雫と聖司の恋物語は、この作品の見どころへと私たちを導くひとつのきっかけにすぎません。

>この作品の見どころとは、雫の進路選択にあるのです

進路選択で悩む雫

雫は受験を控えた中学3年生です。しかし、彼女は受験や進路のことをきちんと考えたことはありません。

それが、天沢聖司との出会いによって変わってくるのです。

聖司は>バイオリン職人になるという夢を持っています。高校には進まず、両親の反対を押し切り、最終的には説得し、卒業式も待たずイタリアのクレモナへ向かいます。

そんな聖司を見て、雫は自分が何も考えてこなかったことを恥じいります。

「自分よりがんばっているやつに、がんばれなんて言えない」

聖司を慕う思いから、彼にふさわしい女性であるために、自分の可能性を試そうと決心します。それが文芸創作です。

雫は秋から夜を継いで、授業もそっちのけにして、図書館で資料を集め、創作に打ち込みます。

そのため試験の成績を100番も落っことし、お姉さんと大喧嘩をします。

雫とお姉ちゃんの口論|最大の見どころ!

この大喧嘩が最大の見どころといってもいいかもしれません。

ちょうど全セリフ集という貴重なサイトがあったので引用させていただきます。

http://www.geocities.jp/hibohs/mimitop.html より 現在リンク切れ)

お姉ちゃん「あんな成績でいったいどんな高校に行くつもりなの!?」

お父さん「!?」

「いいわよ、高校なんか行かないから!!」

お姉ちゃん「高校行かない~~~?世の中を甘くみるんじゃないわよ!!」

お姉ちゃん「中学出ただけでどうやっていく気!?」

「自分の進路ぐらい自分で決めるよ!!」

お姉ちゃん「生意気言うんじゃないの!!雫のはただの現実逃避だよ!!2学期で内申決まるのわかってるでしょう!?」

「勉強するのがそんなにえらいわけ!? お姉ちゃんだって大学入ったらバイトしかしてないじゃない!!」

お父さん「・・・・・。」

お姉ちゃん「>あたしはやるべきことはやってるわ!! 今やらなきゃいけないことから逃げてるのは雫でしょうそれがわからない!?」

「>逃げてなんかいない!もっと大事なことがあるんだから!」

お姉ちゃん「大事なことって何よ!?はっきり言ってごらん!!」

お父さん「汐、雫、もうよしなさい。」

お姉ちゃんは成績もよく、良い大学へ行って、まさに「やるべきこと」をやっています。

確かに、賢明です。しかしそれが何になるでしょうか。

賢明に世の中に適応するお姉ちゃんと、鉛筆一本でカロリーメイトをほおばって自らの可能性を試す雫。

この対比を見せつけられたとき、誰が雫よりもお姉ちゃんになりたいと思うでしょうか。誰がお姉ちゃんに憧れるでしょうか。

この喧嘩が、姉妹の人生の明暗を、輝かしい人生か否かを、はっきりと、残酷なまでに映し出していると思うのです。

そして物語を大急ぎで書き上げた雫は、聖司の祖父に作品を見てもらいます。彼は物語の主人公バロン男爵のモデルの猫人形の持ち主でもあります。

「あたし・・・、あたし、書いてみてわかったんです。書きたいだけじゃだめなんだってこと。もっと勉強しなきゃだめだって。」

ラストシーンは丘の上での対話です。

雫「あたし、背伸びしてよかった。自分のこと、前より少しわかったから・・・。あたし、もっと勉強する。だから、高校へも行こうって決めたの。」

『耳をすませば』は勉強する理由を教える物語だ

雫は勉強をする理由、高校へ行く理由を、はっきりと自分の手でつかみとりました。

これこそが、勉強をする正しい動機であり、進路を選ぶ上での正しい経過手順なのだと思います。

進路の岐路に立つすべての人へ向けられた、必見の映画であり、ジブリ会心の傑作だと思います。

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  • 監督近藤喜文
  • 制作スタジオジブリ
  • 封切日1995年7月15日
  • 上映時間111分