バケモノの子の一郎彦の闇落ちの正体とその後を考察!性別が女と思うほどかわいいイケメン?

イノシシの被り物をした色白イケメンと言えば「一郎彦」ですね。

 

子供の頃はその華奢な美しさから

 

「絶対この子、実は女の子ってオチでしょ!」

 

って自信満々に予想していましたが大ハズレ。笑

ただの美少年に成長しました。

小さい頃は虐められる九太(蓮)をかばったり弟や周りの子たちから慕われていた一郎彦ですが

成長するにつれ心に闇を持ち、最終この物語の悪役となってしまいます。

 

  • そもそもいつからどんな闇を抱えて成長してしまったのか?
  • 闇に完全に飲まれるきっかけってなんだったのか?

 

九太と同じくバケモノの子である「一郎彦」を振り返ります!!

 

  1. 一郎彦の闇の正体は?
  2. 闇に飲み込まれたキッカケは?なぜクジラ?
  3. ヒールな役でも恋する!イケメン一郎彦まとめ!

 

一郎彦の闇については「父親と見た目が違うから」ってことですがもっと深く掘り下げます!

 

なんと、クジラに化けて戦うシーンにもちゃんと意味があるんですよ~。

 

是非ご覧ください!

 

 

一郎彦の闇落ちの理由は父親の偽りによる孤独感

一郎彦の心の闇。

劇中では父である猪王山が宗師に息子の起こした事件を謝罪する場面で闇の火種が垣間見れます。

雨の日の渋谷の街で人間の赤ん坊を拾った猪王山。

 

「皆に隠して密かに育てると決めた。人間が闇を宿すとは知っていたが自分が育てれば大丈夫だと考えた。」

 

もちろん一郎彦もまさか自分が人間だとは思っていませんでした。

 

  • 「どうして私は父上のように牙が生えないのですか?」
  • 「どうして私の鼻は父上のように長く伸びないのですか?」
  • 「父上・・・私は一体・・・」

 

ここで宗師が語ります。

 

「バケモノの子だと信じさせようとすればするほど一郎彦は自分自身を信用できず闇を抱えてしまったのじゃ。」

 

バケモノになりたい!と思ったことのない方であれば「え、理由それだけ?」って思ってしまうかもしれませんが

父親を尊敬する一郎彦にとっては劣等感と屈辱でしかありません。

 

例えば父親が東大医学部卒の医者で息子もそのようになる!

と期待されているし、期待に応えようと意気込んでいる。

 

しかしいくら努力をしても父親のようにはなれず

「父の期待に応えきれてないのだ。」と思い込んでしまう。

 

その反面、弟は父親にどんどん似ていく。

父親は「そのうち似てくるから大丈夫だ」と言うけど一向にその気配はない。

 

どうしても越えられない壁に

「自分は一体なんなんだ?本当の息子じゃないんじゃ?」

と考えてしまいどんどん悩みを抱えたまま孤独になっていく。

 

一郎彦の幼少期を見ると

  • イジメはよくない!
  • 力は人に見せびらかすものではない!
  • 弱いものイジメはしてはいけない!
  • いつかはお父さんのようになる!

 

なんて良い子の塊でした。

この良い子であるがために自分自身にプレッシャーをかけ追い込んでいったのでしょう。

 

一郎彦闇落ちの正体は九太のせい?

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そんな闇を抱えた一郎彦をさらに煽るのが「九太」の存在です。

 

九太は渋天街でも堂々「人間」と公言されて生活しています。

本来、バケモノの世界に住む人間は「心に闇を抱えて災いを起こす」

と言われているのにも関わらず、熊徹のもと伸び伸びと生活する九太。

 

修行を積んだ九太は強くなり、自分を慕っていた弟でさえも九太を評価する始末。

尊敬する父親は弟子をたくさん抱えるがあまり忙しく、あまり自分に振り向いてもらえない

それに対し、九太は熊徹といつも一緒に稽古をしているのも妬みとなりました。

 

一郎彦自身も九太を見て「もしかしたら人間かもしれない。」とは思っていたでしょうね。

しかし人間に否定的な意見であった父親の手前相談することすらできなかったのでしょう。

つまり父親が一郎彦を偽るたびに孤独に闇を抱えていったんですね~。

 

闇に飲まれたのは九太の情けによる屈辱

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闘技場での戦いは九太のお陰もあり熊徹に軍配が上がります。

ですが直後に納得のいかない一郎彦が事件を起こします。

 

「尊敬している父親が目の前でライバルに敗北してしまった。」

 

しかも弟子である九太の喝が勝利に大きく貢献した。

父親の敗北は「自分と父親の絆」が「熊徹と九太の絆」に敗北した。

と捉えたのかもしれません。

 

父親を想うがあまり闇の力を使い、父親の刀を抜き熊徹に突き刺します。

完全に歪んだ愛情で自信を見失っています。

 

目の前で熊徹が刺されてしまった九太は抱えていた闇を一気に爆発させ、今度は熊徹の刀を闇の力で一郎彦へと向けます。

ところが、チコのファインプレーにより刀が刺さる直前に我に返ります。

間一髪刺されなかった一郎彦でしたが

 

九太が一郎彦を刺さなかったことで誰の目から見ても明らかに「一郎彦の敗北」が決定しました。

 

この情けのような行動が一郎彦の憎悪に拍車をかけたんではないかと推測します。

 

直後大きな闇に完全に包まれ一郎彦は消えます。

消えた先は人間界の渋谷です。

 

人間である九太とタイマンはるには人間界だ!って思ったんですかね。

同じく人間であることから闇を抱えていますしね。

 

一郎彦がクジラに変身した意味と理由は?

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どのような戦いになるのか?!と思ったら一郎彦「クジラ」に化けちゃいました。

 

なんでクジラ~?

確かに楓が落とした本はメルヴィル「白鯨」だったけども。

犬のしつけ本だったらワンコだったのかな?

 

なんて観賞中は疑問でしたが、意図としては深い理由があったようなんです!

そもそも「白鯨」は一郎彦が図書館で最初に手に取った本です。

 

実は小さい頃に家の本棚にも児童書である「白クジラ」があったんですよね~。

 

小さい頃読んでいた本を懐かしんで手に取ったのかと思いきや、九太「鯨」って漢字読めてない!

ってことは偶然だったのでしょう。

ここな~!せめてチコが「白鯨」の本にリードしたりすればまだ分かるのになぁ~。

お母さんによく読んでもらっていた。とかの描写があればもう少し本の重要性を感じただろうにな~!

まぁそれは置いといて「白鯨」には縁があるんです。

そして最も重要なのは「白鯨のストーリー」です。

 

楓の説明によると

  • 主人公が自分の片足を奪った憎い鯨に復讐する物語。
  • 主人公は鯨と戦っているようで、実は自分自身と戦っている。
  • つまり鯨とは自分を映す鏡ではないか?

 

自分自身を見つめなおすような物語ってことです。

九太と一郎彦が戦うシーンはまさにこの物語を彷彿とさせる戦いだったんです!

であれば一郎彦がクジラに化けた理由も腑に落ちますね。

 

一郎彦はかわいいイケメンとなぜか大人気

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幼いころから中性的な魅力を持つ一郎彦。

薮下依子
「ぜっっっったい女の子だよこの子!!」って謎に自信のあった私は成長した男性の声を聞いて「え、頑張って男の子の声出してるの?」とすら思いましたもんね。

むしろ一郎彦をヒロインにしていいとすら思ってます。

 

一郎彦が実は女の子設定であれば「九太に羨ましさや劣等感を抱く」のも理解できますし、決闘のシーンで九太が一郎彦の闇ごと抱きしめてあげるシーンとか作れるし。

一郎彦が女の子設定のシナリオなら私いくらでも書けます。頑張ります。

 

そんな妄想まで抱いてしまう私の一郎彦熱を共感してくれるであろう方々のツイートをご覧ください↓

細田守作品で、女の子って空気ですよね。時かけ真琴とおおかみこどもの雪以外。

 

一郎彦が口を隠しているのがいいですよね。本当は美しいのに

 

最後に楓じゃなくて一郎彦が出てきてほしかったですね

 

狂った一郎彦推し。さすがです

 

 

いや~。やっぱり一郎彦の切れ長シャープな目元に透き通るような白い肌がほんと惹きつけられますね。

 

羽生結弦くんとか若い頃の早乙女太一くんって感じしません?

ヒールな役どころもなぜか魅力的に見えちゃうほどです。

 

一郎彦のその後をネタバレ予想

ラストに意識を取り戻し、手首に結んである赤い紐に気付いて窓の外を眺める所で一郎彦のシーンが終わりますが、その後が気になりますよね~!

バケモノの世界でそのまま生きるのか?

人間界で彼女でも作るのか・・・

いや、一郎彦はそのミステリアスな魅力をキープするために彼女は作らないで欲しいものです。

 

まとめ:一郎彦の闇は父親の偽りによる孤独感から。ヒールでも人気なイケメン!

バケモノの子の一郎彦の闇の正体とその後を考察!性別が女かと思うほどかわいいイケメン?

 

  1. 一郎彦の闇の発端は父の偽りによる孤独感だった!
  2. 闇に飲まれたのは屈辱の気持ちから。化けたクジラにも意味があった!
  3. ヒールな役でも恋しちゃう一郎彦の魅力まとめ!

 

今回は一郎彦の闇についてとその魅力について考察致しました!

九太との戦いで化けたクジラにも意味があったんですね~。

声優の宮野真守さんの声がまたイケメン感増すんですよね。

クジラのシーンの意味を理解した上でもう一度見るとまた面白いですよ~!

 

 

細田守監督作品の動画配信サービス

 

細田守の過去作品をもう一度観たい方は、以下のそれぞれのページをご覧くださると、分かります

 

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1 個のコメント

  • 遅ればせながらコメント失礼します。
    個人的な見解ですが、一郎彦の闇堕ちは九太や猪王山ではなく一郎彦本人が原因だと思っています。
    理由は九太に相談していれば闇を克服できていたことは明らかだからです。
    でも当の一郎彦はというと、九太のことを散々こき下ろしていましたよね。これはつまり、自分の弱さから逃げて建前だけのステータスに執着しているってことではないでしょうか?
    また家庭環境の面でも同じ境遇で育った楓は九太を軽蔑しないで本人の希望に応えて勉強を教えていましたし、自分を本心を理解してくれなかった親とも決別して一人で生き抜こうと決心しています。
    つまり一郎彦の闇堕ちは環境の所為ではなく、自分の弱さと向き合わず逃げまくっている臆病な精神が原因というのが自分の見解です。
    ですから一郎彦に対して過剰に同情するのは明らかな間違いであると自分は思います。
    長文失礼しました。

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