ミライちゃんってそもそも何で過去に戻ってくんちゃんに会いに来たの?
未来からやって来たくんちゃんの妹である「ミライちゃん」
セーラー服を着ているので中学生のミライちゃんですね。
そのミライちゃんが4歳である「お兄ちゃん」のくんちゃんに突然会いに来るんです。
なぜ未来から4歳のお兄ちゃんに会いに来たんでしょう??
- 劇中では何回くんちゃんに会いに来た?
- 4歳のお兄ちゃんに会いに来た理由は?
- ミライちゃんてどんな子?
こちらは多少のネタバレも入りますのでまだ観ていない方、観るまで内容を知りたくない方は別記事にGOして下さいね!!
こちらはネタバレなしです
未来のミライ映画感想をネタバレなしで!面白い傑作だから観るべき
ちなみに未来のミライちゃんは3度、くんちゃんに会いに来ます。
その理由やミライちゃんの性格を私なりに考察しておりますので是非ご覧ください。
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劇中で未来のミライちゃんがくんちゃんに会いに来たのは3回!
ミライちゃんの登場シーンは、以下の3回に分かれます
- お雛様を片付けてほしい(ミライちゃん自身のため)
- お母さんに優しくしてあげてほしい(お母さんのため)
- 東京駅で迷子のくんちゃんを迎えに来た(くんちゃんのため)
この物語をザックリ説明すると、4歳の男の子「くんちゃん」が不思議体験によって成長していくストーリーです。
ここまではCMでも読み取れる内容ですよね!
その不思議体験の舞台になるのがお家の中庭。
- くんちゃんがまだ赤ちゃんの妹に嫉妬して「好きくない!」と言ったり
- 黄色のズボンじゃなきゃ嫌だと駄々をこねたり
- 補助輪なしの自転車に乗りたかったけどできないから嫌!と挫折する
そんな直後に中庭で不思議な体験をするんです。
その不思議体験の一つ一つは直前のくんちゃんの行動とリンクするようになってるんですよね~。
最初にミライちゃんがくんちゃんに会いに来たのは「ひな祭りの翌日である3月4日」
くんちゃんはまだ赤ちゃんのミライちゃんに嫉妬しているので寝ているミライちゃんの顔にお菓子(おっとっと)を乗せてイタズラをします。
そのイタズラに満足して中庭に出るといつもの中庭ではなく「熱帯植物の生える温室」になっているんです!
そして足元にはさっき赤ちゃんミライちゃんへのイタズラに使ったお菓子(おっとっと)が・・・
辿っていくとセーラー服を着て鼻の下にお菓子を乗せた女の子が立ちはだかります。
これが未来のミライちゃんです。
「おにいちゃん!私の顔で遊ぶのやめてよ!」
くんちゃんはすぐに妹と気づいたわけではありません。
ミライちゃんだと気づいたのは手のひらの赤いあざを見た時でした。
↑右手に生まれつきある赤いアザが見えますね
1 お雛様を片付けてほしい(自分のため)
くんちゃんが赤ちゃんミライちゃんをイジメるから忠告しに来たのかと思いきや、そうではなく
「お雛様を片付けて欲しい!」と言う依頼でした。
ひな祭りを過ぎてもお雛様が出ていると一日につき一年婚期が遅れる。
という言い伝えを気にしてのことだったようです。
未来のミライちゃんには好きな人もいるようですし、お雛様の言い伝えはかなり気にしていたみたい。
仕事に集中しているお父さんは片づけてくれる様子もなかったために「ミライちゃん」「くんちゃん」「人間の姿のゆっこ(犬)」と3人で協力してお雛様をしまいます。
無事にお雛様をしまうとミライちゃんはトンネルを進んで未来に帰ります。
2 お母さんに優しくしてあげてほしい(お母さんのため)
そして次にミライちゃんに会うのはとある休日。
おもちゃを片付けないくんちゃんをお母さんが叱ります。
「片づけしない子は全部捨てるよ!」
そう怒られてさらにイヤイヤをエスカレートさせるくんちゃん。
またもミライちゃんに怒りの矛先を向けておもちゃの電車で叩こうとします。
間一髪でお母さんが守りに入りますがくんちゃんの怒りの虫は収まりません
お母さんの見ていない隙におもちゃ箱をひっくり返してさらに部屋を汚し中庭に出ます。
すると目の前に広がる大草原と絶景。そして未来のミライちゃん。
先ほどおもちゃで赤ちゃんミライちゃんを叩こうとしたくんちゃんに迫ります。
しかし「お母さんに愛されてない」と思い込んでいるくんちゃんは泣き出し、ミライちゃんを振り払って走り逃げてしまいます。
その後はお母さんの幼い頃にタイムスリップするのでミライちゃんとはここではぐれます。
3 東京駅で迷子のくんちゃんを迎えに来た(くんちゃんのため)
この後未来のミライちゃんはしばらく現れませんが、くんちゃんが家出をした後に再会することができます。
家出と言ってもまたもや不思議な世界での出来事です。
行先の分からない列車に乗り、いつもと違う東京駅に着き、家に帰りたいけど帰り方が分からない・・・
遺失物預かり所に行くもお母さんの名前もお父さんの名前も思い出せないために「呼び出し」ができないと言う係員。
特別な新幹線に乗って「ひとりぼっちの国」に行くしかないと告げられます。
気づけば地下深い場所にあるホームで黒い不気味な新幹線の前にいました。
なんとか自分を証明しなければ黒い新幹線に乗せられてしまう!
新幹線に乗せられないよう必死で抵抗して逃げ切ろうとした瞬間、赤ちゃんミライちゃんが新幹線に乗せられようとしていることに気付きます。
そこでくんちゃんは大声で「くんちゃんは・・・ミライちゃんのおにいちゃん!」と叫びます。
すると遺失物係員はその言葉を受け取り場内アナウンスでミライちゃんを呼び出します。
すると空中に浮かぶ未来のミライちゃん登場!
どうやら迎えに来てくれたようです。
そのミライちゃんと一緒に空を飛び、くんちゃんちの中庭の樫の木に入り込むとアルバムをめくるようにお母さんやひいおじいちゃんの過去を垣間見ます。
そして未来のミライちゃんが住む「今」にミライちゃんは戻り、くんちゃんは家出前の瞬間に戻ってきます。
不思議体験を通して成長したくんちゃん。
好きくなかった妹への感情も変わり「おにいちゃん」として一歩を踏み出したくんちゃん。
ここで物語は終了します。
つまり!
未来のミライちゃんがくんちゃんに会いに来たのは
- ひな祭り翌日。
- 片づけができないくんちゃんがお母さんに怒られた日。
- くんちゃんが家出をして迷子になった時。
の計三回!
なぜこのタイミングで会いに来たんでしょうね~。
この3回に共通することはあるんでしょうか?
4歳のくんちゃんに会いに来たのはミライちゃんのお兄ちゃんを想う気持ちから
未来から3度に渡って4歳のくんちゃんに会いに来たミライちゃんですが「その理由」はなんだったんでしょうか?
1度目のミライちゃんは婚期が遅れないようにお雛様をどうしても片づけて欲しかったのかと思いましたが、
2度目・3度目は「ミライちゃんのお願い」というわけでもありませんでしたよね。
そこで振り返ってみると最初に会いに来てお雛様を3人で協力して片づけた後にミライちゃんがこんなことを言っていました。
「何か一緒のことをすると仲間意識が出来て仲良くなることもあるんだって」
この時のくんちゃんには全く響いていませんが、ミライちゃんはくんちゃんに赤ちゃんである自分と仲良くしてもらいたいたかったのでしょう。
2度目は片づけをせずお母さんを困らせて、おもちゃの電車で赤ちゃんミライちゃんを叩こうとしたくんちゃんに怒りの面持ちで会いに来たように感じます。
しかしくんちゃんの寂しい想いを知ると叱るのをやめて慰めようとするんですよね。
ミライちゃんも少し感情的になって会いに来たのかもしれません。
3度目は家出したくんちゃんのお迎えに。
遺失物預り所の係員に呼び出されて迎えにきたミライちゃんは「見つけたっ」と手を差し伸べます。
ということは家出してしまったくんちゃんを探していたのかもしれませんね。
くんちゃんにとって4歳のこの年は赤ちゃんミライちゃんが家に来て大きく環境が変わってしまった年。
今までは自分ひとりが可愛がられて一家の中心にいたはずなのに、赤ちゃんである妹が来た瞬間からお母さんもお父さんもミライちゃん中心に・・・
「おにいちゃんでしょ!」という言葉だけでワガママは言っちゃダメ、甘えちゃダメとなり心が追いつかないんですよね。
故に赤ちゃんのミライちゃんに嫉妬心が沸き「邪魔な存在」=「好きくない」となります。
- そんなお兄ちゃんに「赤ちゃんミライちゃんと仲良くして欲しい。」
- 寂しく感じているお兄ちゃんに「一人じゃない。」と気づいて欲しい。
- 「幼いお兄ちゃんを助けてあげたい。」
などの感情があったのかもしれませんね。
そんなミライちゃんの助けもあって、くんちゃんも大きく成長します。
なんだか兄弟愛を感じる作品でもありますよね~。
ミライちゃんも感情的でおてんば?
最初の印象ではしっかりしたお姉ちゃんのような子なのかと思っていましたが、そこはまだ中学生であるからか粗もあるんですよね。
年齢では4歳のくんちゃんよりお姉なのでお兄ちゃんとは言え叱ったりします。
けど、たまに4歳のくんちゃんに言い返されてしまったり上手に説明できず困ってしまう箇所があるんです。
「好きな人ってだあれ?」
と聞かれたら顔を赤くして「しょしょしょ将来の話!」とごまかしたり
くんちゃんを叱ったら泣いてしまって慌てて取り繕ったり。
バナナを食べながら歩くミライちゃんに未来のくんちゃんが「朝飯ぐらい座って食えよ」と指摘したり。
しっかりして落ち着きのある女の子というよりは
感情に流されやすくおてんばな女の子って感じがしました。
きっと未来からきたミライちゃんも4歳のくんちゃんと会ったことで勉強になったことが沢山あったことでしょう。
今後のお兄ちゃんへの態度も変わるかもしれませんね。
まとめ:未来のミライちゃんは寂しくてワガママを言うお兄ちゃんを助けに3回会いに来た!
【未来のミライ考察】ミライちゃんはなぜ過去のくんちゃんに会いに来たの?
- 劇中でミライちゃんがくんちゃんに会いに来たのは3回!
- 4歳のくんちゃんに会いに来たのは兄を想う気持ちから。
- ミライちゃんの性格は感情的でおてんば?
4歳のお兄ちゃんに会いに来た妹。
幼いお兄ちゃんを妹が叱る様子はなんだか不思議で面白いですよね。
もしかしたら未来のお兄ちゃんとの関係でも何かあったのかもしれませんよね~。
凄い兄弟喧嘩してお兄ちゃんの小さい頃に遡ろう!と思って4歳のくんちゃんに会いに行ったとか。
単調な物語なんですがだからこそ様々な見方や考察ができて面白い!と感じました。
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私も小さい頃聞かされましたがお雛様は翌日しまわれず1週間ほど放置されてた気がします。笑
どうりで晩婚になったわけだ。