原作小説の『モンテクリスト伯』の結末が気になる!
そんなあなたのために、書きました。
本当は、原作小説、全7巻、読んでほしいです!!
めちゃくちゃ面白いですから。
やらなければならないこと、読まなければならない本がほかにたくさんあるのに、モンテクリスト伯がおもしろすぎて、これを投げ出すわけにはいかん。
— Master Neeton (@MNeeton) 2016年3月11日
2018年4月には現代日本を舞台にしたドラマ化も実現。
>RT モンテクリスト伯
なんかTLで見かけた気がしたと思ったら新井ぱいせんが出るからなのか。
原作好きだしちょっと楽しみだけど、設定を現代日本にするんだよね・・・
うーん、どうなるんだろ🤔
原作の面白さを壊さない作品であってほしいな。— 夏 (@natunotukiyono) 2018年2月10日
きっとドラマを見るあなたは結末が知りたいはず。
ということで、原作小説の結末、映画の結末をご紹介します。
ドラマ版の結末も予想してみました。
下記クリックで好きな項目に移動
モンテクリスト伯のあらすじを簡単に
『モンテ・クリスト伯』の物語は大きく3つの舞台に分けられます。
- 第1章~30章までが「マルセイユ 1815年~1829年」 (一巻~二巻)
- 第31章~39章までは、「イタリア 1829年~1838年」 (二巻~三巻)
- 第40章以降は「パリ 1840年~1844年」。 (三巻~七巻)
舞台はフランス・マルセイユ。1815年2月。
主人公の名前はエドモン・ダンテス。船乗り・航海士です。
ヒロイン(フィアンセ)の名前はメルセデス。
船長に出世が決まったダンテスは、メルセデスと婚約パーティーを催します。
しかし、その婚約と出世をねたむ男が2人いました。
- 会計係のダングラール
- メルセデスのいとこであるフェルナン
ダングラールは、ダンテスを「ナポレオンの協力者である」という国家反逆罪で陥れる計画を立てます。
事実、ダンテスは、航海の最中、たまたまナポレオンと会って、手紙を受け取ったのです。
ダンテスは、それをノワルティエ伯爵という老人に届けていました。
このノワルティエ伯爵の息子、ヴィルフォール。マルセイユの検事代理です。
彼は、ダングラールとフェルナンの告発を受けてダンテスを捜査します。
しかし、ダンテスは無実であり、本当に反逆罪に問われるのは自分の父親であることを悟りました。
それを認めれば、ヴィルフォール家は失墜し、検事代理としての彼の将来は閉ざされます。
その結果、2人の「ダンテスに罪をなすりつける計画」に同意したのでした。
かくして、ダンテスは、マルセイユのイフ城というもの淋しい牢獄に14年もの間幽閉されます。
そこで出会うのがファリア神父。
イフ城から脱出して、ファリア司祭から聞いたモンテクリスト島に眠る財宝を発見。大金持ちとなります。
そして
- フェルナン
- ダングラール
- ヴィルフォール
3人への復讐が始まります。
ここまでが、全7巻のうちの2巻の前半まで。1巻とちょっとの分量です。
ここからが、本番です。
ドラマだと、第二話までが、モンテ・クリスト伯になるまで。
第三話から、復讐劇の始まりです。
原作小説モンテクリスト伯のラストはどうなるの?
原作小説、結末をご紹介します。
復讐されるのは3人。メルセデスは、かつてのフィアンセです。
まとめると、以下のとおり。
- フェルナン:ピストルで自害
- ヴィルフォール:発狂
- ダングラール:餓死寸前で許される
- メルセデス:夫フェルナンを捨てて故郷マルセイユでひっそりと暮らす。ダンテスとは結ばれない。
- モンテクリスト伯(ダンテス)=かつて命を助けたギリシアのエデ姫と幸せに暮らす
Wikipediaから抜粋するのが一番分かりやすいですね。
以降の引用は特に断りのない限り、Wikipediaです。
フェルナンへの復讐方法と結末
フェルナンは、モンテクリスト伯にとってはメルセデスを奪い取った仇。
そして、エデにとって父の敵でもあります。(たぶんドラマだとエデは出てこない)
フランス人の漁師。従妹のメルセデスに恋し、ダンテスを恋敵として憎んでいた。ダングラールに唆され、虚偽の密告状を提出しダンテスを逮捕させた。
その後、徴兵されて軍隊に入り、祖国や恩人を次々と裏切って勝者の側に立ち続け、結果として陸軍中将にまで出世し、さらに貴族院議員の地位を手に入れる。
ギリシャ独立戦争時に行った悪逆非道をモンテ・クリスト伯爵の画策で新聞報道され、貴族院でエデによってそれを証明されたことで失脚する。
アルベールがモンテ・クリスト伯爵への決闘を辞退したと聞くと、自ら伯爵に決闘を申し込むが、伯爵の正体を知って逃げ出す。そして妻子にも捨てられ無人になった邸で自殺する。
フェルナンへの復讐方法は、醜聞を流すということでした。
ヴィルフォールへの復讐方法と結末
ヴィルフォールは、ダンテスを無実と知りながら有罪にした敵です。
マルセイユの検事代理。硬直的なまでの王党派、かつ権力欲の塊であり、出世の為には他人を犠牲にすることを厭わない。
ダンテスの無実を知りながら、彼の持っていた手紙が自身の失脚に繋がることを恐れ、保身の為に隠滅するとともにダンテスを政治犯として重犯罪者が収監される牢獄シャトー・ディフに投獄する。
その後は着実に出世し、法曹界の頂点である検事総長に就く。
しかし、モンテ・クリスト伯爵に唆された妻エロイーズが家庭内で連続殺人を犯し、夫に断罪された夫人はエドゥワールと心中してしまう。
さらに嬰児殺害(結果的に未遂)という自分自身の過去の罪をもベネデットによって暴露されて全てを失い、モンテ・クリスト伯爵から正体を明かされた後、発狂する。
このヴィルフォールをどうやって復讐するかというのが、ものすごくモンテクリスト伯も頑張るんです。
フェルナンとダングラールは、わりかしすぐに復讐に成功します。
けどヴィルフォールは、3人の中で一番頭の切れる人物です。
しかも、なかなか弱みを出さない。
復讐するために、モンテクリスト伯は、3人それぞれの弱みを握るんですけど、
ヴィルフォールは、なかなか尻尾を出さないんですね。
そうして、実はかつて望まれない子ができて、ひそかにその子の命を奪うという所業をしていたことが判明します。
上のベネデットというのが、その望まれない子だったのです。
自分が命を奪ったと思っていた子供が、生きていた。
これをモンテクリスト伯は利用して、復讐を成し遂げます。
ダングラールへの復讐方法と結末
続いてダングラール。このダングラールが、ダンテスを陥れた張本人です。
ダングラールの計画に、フェルナンとヴィルフォールが乗った形です。
モレル商会の会計士。ダンテスの出世を妬み、また帳簿の不正を知られていたため彼の存在を疎ましく思い、虚偽の密告状を作ってフェルナンに提出させる。
ダンテスが投獄された後、モレル氏の紹介でスペインの銀行へ入って頭角を現し、フランス有数の銀行家にまでのし上がった上、貴族の未亡人と再婚して男爵の地位を得る。
やがてモンテ・クリスト伯爵の画策によって、融資先が破産する、誤報を掴まされて安定していた公債を売却してしまうなど、次第に銀行の経営が傾いていく。
ユージェニーをアンドレアと結婚させ、彼の実家から送られる結納金を元手にして再帰を図ろうとするが、結婚式の最中にアンドレアの正体が発覚して面目を失った上、娘にも捨てられる。
さらに最後まで残っていた預金をモンテ・クリスト伯爵に引き出されたことで、銀行は破綻。
家族を捨てて夜逃げした後、ローマで伯爵の受領証を換金し現金を手に入れるも、ルイジ・ヴァンバの一味に拉致される。
飢えと乾きで散々苦しみ、食事と引き換えに有り金のほとんどを奪われ、やがてモンテ・クリスト伯爵の口から彼自身の正体を知らされショックで放心状態になった後、解放される。
ダングラールは金の亡者。
この金の亡者を、貧困と飢餓に追い込むというのが、ダングラールへの復讐方法。
銀行の経営を傾かせて、最終的に拉致して飢えさせる。
じつは、モンテクリスト伯、エドモン・ダンテスの父親は、ダングラールに見捨てられ、貧困のうちに飢え死にしてしまいます。
その父が味わったのと同じ苦しみを、ダングラールに与えてやろうとモンテクリスト伯は考えたのでした。
ただし、ダングラールだけは、最後の最後で、モンテクリスト伯に許されます。
それは、ヴィルフォールへの復讐で、罪のない子ども(エドゥアール)をも巻き込んでしまったことに、モンテクリスト伯が罪の意識を覚えたからです。
そうして、ダングラールだけは、許してやるのです。
メルセデスのその後はかわいそう?
続いてフィアンセ・メルセデス。
ダンテスの婚約者。ダンテスが投獄された後間も無く、彼を陥れた張本人とは知らず、従兄のフェルナンと結婚する。
しかし結婚後もダンテスのことを忘れることは出来なかった。
旧知の人々がモンテ・クリスト伯爵の正体に一切気付かない中、初対面でエドモン・ダンテスであると気付いた唯一の人物である。
フェルナンの失脚後、モンテ・クリスト伯爵からフェルナンが彼におこなった非道な行いを明かされ、息子アルベールに伯爵との決闘を踏み止まるよう説得する。
その後、夫を捨ててアルベールと共に故郷マルセイユに戻り、軍隊に志願したアルベールを見送る。
メルセデスは、フェルナンがダンテスを陥れたと知りませんでした。
そして、モンテクリスト伯に会ったとき、一瞬で気が付くのです。
このシーンいいんですよ。原作小説だと第3巻の177頁ですね。
舞台はモルセール伯爵(フェルナン)の自宅。
モンテクリスト伯は、アルベールを山賊から助けた命の恩人です。(これもモンテクリスト伯が仕組んだこと)
モンテクリスト伯の正体に誰も気づかない中、モンテクリスト伯を観た瞬間に気が付くのです。
ーーーー
「おお! 母が参りました。」
夫人はモンテクリスト伯が自分のほうを振り向いたとき、身動きもせず、青ざめた顔をして、われにもあらず金色に塗った戸のかまちにかけていた腕をおろした。
「あなたさまのようなお方とお近づきになれまして、せがれもなんという仕合せ者でございましょう。そうおさせくださいました神さまに、ただただお礼を申し上げております。」
ーーーー
こんな感じで、モンテクリスト伯の正体に気づきながら、それを隠しているモンテクリスト伯の気持ちを察して、感動を抑えているんですね。
で、結末ですが、メルセデスがダンテスと再び結ばれることはありません。
知らなかったとはいえ、もうダンテスはメルセデスを汚れなく愛することはできませんでした。
息子アルベールも真実を知り、伯爵家の息子である身分を捨てます。
そしてメルセデスと故郷マルセイユに戻りますが、軍隊に志願しメルセデスを置いてアフリカへ旅立ちます。
つまり、メルセデスは1人、さみしく暮らすことになります。
読んでて、メルセデスは救われないな~、かわいそうだな~と思いました。
これがじつは映画だと違ってくるんですよね~。
映画版モンテクリスト伯のラストはどうなるの?
復讐方法は、大体同じですが、いかんせん全7巻(文庫で3000頁近く)の小説を2時間でやるんですから、どうしても省略が出てきます。
一番違うのは、ラスト。
原作小説のラストは、ダングラールの復讐を終え、モンテクリスト伯はエデと幸せになります。
そして、モレル家の息子マクシミリアンとヴィルフォール家の娘ヴァランティーヌとの間に芽生えた愛を応援します。
ところが映画では、マクシミリアンやヴァランティーヌ、エデ姫は一切無視!
イフ城でのフェルナンとの決闘がラストシーンです。
原作小説では、決闘を申し込むのはフェルナンの息子のアルベール。
しかし、モンテクリスト伯の正体をメルセデスから聞かされ、決闘を中止することになります。
ところが映画では、メルセデスを争ってフェルナンとバトル。
まあ、ラストでアクションシーンを見せないと、映画としてはつまらない、ということでしょうね。
結果、当然モンテクリスト伯が勝利。
メルセデスと結ばれてハッピーエンド。
全然原作と違うじゃん!!!
映画もまあ面白いですが、小説のほうが2億倍面白いですね。
ドラマ版モンテクリスト伯最終回の結末予想!
ディーンフジオカさん主演のドラマは、舞台が現代日本。
復讐方法などがどうなるか、楽しみですね。
原作とドラマのキャストを比較すると、こんな感じ。
原作登場人物 | ドラマ登場人物 | キャスト | ドラマ設定 |
エドモン・ダンテス | 柴門暖 | ディーン・フジオカ | 漁業会社社員 |
フェルナン | 南条幸男 | 大倉忠義 |
暖の後輩。無名の役者
|
ダングラール | 神楽清 | 新井浩文 | 暖の先輩 |
ヴィルフォール | 入間公平 | 高橋克典 |
公安部の警官
|
メルセデス | 目黒すみれ | 山本美月 | 暖の婚約者 |
マクシミリアン | 守尾信一朗 | 高杉真宙 |
漁業会社の息子。
会社の跡継ぎ
|
ベネデッド | 安堂完治 | 葉山奨之 |
出生に秘密のある実業家
|
エデ | 江田愛梨 | 桜井ユキ |
南条のマネージャー
モンテクリスト真海の協力者
|
これは、最初の設定ですからね。
15年して復讐のとき、敵の3人は相当出世しているはず。
たとえば
- フェルナン:売れない役者⇒映画界の大スター
- ダングラール:会社の先輩⇒銀行家の頭取or大企業の経営者
- ヴィルフォール:公安警官⇒警視総監
原作を考えれば、これくらい出世しているはず。
ということで、復讐方法は
- 南条幸男:過去の大スキャンダルを暴露される
- 神楽清:銀行破産or大企業の倒産
- 入間公平:家庭崩壊
きっとこんな感じになるでしょう。ドラマが楽しみですね。
まとめ
モンテクリスト伯の結末をご紹介しました。
本当に、原作を読んでほしい!
この程度の紹介なら、全然面白さは損なわれません。
むしろ、ハラハラドキドキが何倍にもなりますよ!!
わたくし高等遊民が「何か面白い小説教えて」と聞かれたら、
「いいからモンテクリスト伯読め。長いとかいうな」と答えます。
私だけじゃありません。
今生活の中心にモンテクリスト伯があって、全てがそれ中心にまわっている。モンテクリスト伯が面白すぎて睡眠も家事もおざなり。
— アユミ (@hiconeeki) 2018年3月23日
このように、面白い小説です。kindleで読めますので、この機会にぜひどうぞ。1巻読めば、分かります。
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